社会の問題-1



2022.01.07-KYODO-https://nordot.app/851966497550909440?c=39546741839462401
世界の認知症、2050年に3倍・・・日本の増加率は最低

  各国が認知症を減らす対策を取らないと世界の患者数が2019年の5700万人から50年までに1億5300万人と約3倍に増えるとの推計を米ワシントン大などのチームがまとめ、6日付の英医学誌ランセットの姉妹誌に発表した。日本は分析の対象国の中で最も増加率が低いとされているが、それでも412万人から約1.3倍の524万人になるとしている。

  研究では195の国と地域にどれぐらい認知症の患者がいるのかを推計し、リスクと考えられている喫煙、肥満、高血糖、低教育歴の計4項目の推移を考慮した。その結果、全ての国で患者が増加すると予測。人口増加と高齢化が主な原因という。


2021.12.20-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/893af5961f273593ffd6b98b576e3c9a3db85efc
ガソリン販売規制も排除できぬ「悪意」

  大阪市北区曽根崎新地のビルで起きた火災では、ガソリンが放火に使用された可能性が浮上した。総務省消防庁は2年前の京都アニメーション放火殺人事件を機に、購入時の身元確認などでガソリンの販売規制を強化したが、虚偽申告などの「悪意」までは排除できない。規制は性善説の側面が強く、専門家は「これ以上の厳格化は困難」とする。

   揮発性が高く、小さな火でも爆発的に燃焼するガソリン。危険性は古くから知られているが、その販売方法が厳格化されたのは、令和元年7月の京アニ放火殺人事件がきっかけだ。
   殺人などの罪で起訴されたA被告(43)は事件直前、携行缶を持参し、ガソリンスタンド(GS)で40リットルを購入。その後、京都市伏見区の同社第1スタジオに侵入し、ガソリンをまき放火したとされ、36人が犠牲になった。
■身分証提示義務
   事件を受け総務省消防庁は昨年2月に改正省令を施行。容器に詰め替えてガソリンを販売する際、運転免許証やマイナンバーカードなど身分証の提示を求めて使用目的を確認した上で、販売記録の作成を事業者に義務付けた。確認を拒むなど不審な客が来た場合、警察への通報も求めている。 このほか容器入りのガソリンを販売するホームセンターやインターネット事業者についても、10リットル以上を目安に同様の確認を要請している。 ただ規制強化が進んでも、同種事件を完全に防ぐことは難しい。
   徳島市では今年3月、ご当地アイドルグループのライブが行われていた雑居ビル内にガソリンがまかれ、放火される事件が起きた。現住建造物等放火などの罪で起訴された男は事件当日、徳島県内のセルフ式GSでガソリン約15リットルを購入し、携行缶に入れていた。逮捕後には「京アニ事件をまねた」との趣旨の供述もしていた。
■登録制求める声
  今回の大阪の放火事件でも、A容疑者(61)が購入に必要な身分証をGSで提示したことが明らかになっている。「バイクに使う」。購入の理由をこう説明したとされるがバイクの所有は確認されておらず、虚偽の可能性がある。またしても規制の実効性が問われる結果になったといえ、業界団体関係者は「事件防止のための規制と理解し、協力してきたが…」と頭を抱える。
   石油元売り業者らでつくる石油連盟は昨年の規制強化にあたり「給油所側だけの防犯対策で抑止は困難」として、消防庁に携行缶などでの購入者の登録制度などの構築を求めていた。消防防災行政を専門とする東京理科大総合研究院の小林恭一教授は「故意の犯罪まで防ぐことはできない。これ以上の厳格化は難しい」と話す。ガソリンは車以外にも、農機具や芝刈り機など、その用途が幅広く、人手不足のGSでは確認作業の強化による負担増を懸念する声が根強い。


2021.12.14-Yahoo!Japanニュース(夕刊フジ)-https://news.yahoo.co.jp/articles/a5aa5903730f054ce9ac2590ac982c0f2a0f3fd7
「赤報隊」事件の重要参考人に50代男浮上 1988年朝日新聞静岡支局、爆破未遂の遺留指紋と一致 時効は成立 産経新聞報道

  昭和も終わりを告げようとしていた昭和60年代初頭、全国を震撼させた「赤報隊(せきほうたい)」事件で重要参考人が浮上した。
  右翼をにおわせる団体名で犯行声明が出た朝日新聞襲撃など警察庁指定116号事件のうち、1988年に起きた朝日新聞静岡支局爆破未遂事件で、警察当局が事件後に現場周辺で採取した遺留指紋と、関東地方で別件で摘発された50代男の指紋が一致したことが警察関係者への取材で分かった。

  14日付の産経新聞が報じた。ただ、一連の事件はすべて時効を迎えており、刑事訴追はできない

   言論の自由を脅かした116号事件は、朝日新聞を執拗に狙った卑劣な犯行だった。
  87年5月、目出し帽姿の男が同社阪神支局に押し入り、小尻知博記者=当時(29)=ら2人に散弾銃を発砲して殺傷した事件や、翌88年8月のリクルート元会長宅銃撃など計5事件と、政界関係者に脅迫状を送るなどした3件の関連事件。ワープロで打たれた「赤報隊」名の犯行声明が複数の報道機関に送られた。

  朝日新聞静岡支局爆破未遂事件は、88年3月11日に発生。静岡市追手町にあった静岡支局(当時)の駐車場に、時限装置付きのピース缶爆弾が置かれ、不発のまま翌朝に発見された。爆弾は、目覚まし時計や乾電池と豆電球のフィラメントをつなぎ、ピース缶内部の火薬を発火させる仕組み。単純な構造ながら、小さなクギが200本以上入っており、明らかに殺傷目的だった。
  警察関係者によると、爆破未遂事件は2003年3月に時効が成立したが、警察当局が、別の事件に関与したとして関東地方で摘発された50代男の指紋と、事件後に現場付近に残された複数の指紋とを照合したところ、今秋に1件が一致した。

  男と事件の関連性は不明という。 116号事件をめぐっては、静岡、兵庫、愛知県警や警視庁などが延べ124万人の捜査員を動員。右翼団体関係者らの捜査を進めたほか、犯行に使われたのと同一の散弾銃約19万5000丁や、声明文を作成したのと同じタイプのワープロ約4万1000台の追跡捜査なども実施した。 しかし、03年3月に爆破未遂事件が時効を迎えたことで、一連の事件は全て未解決のまま時効が成立した。


2021.11.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20211130-4XOHG5G3ABLPZNG77A2HBOPYHQ/
「近畿の水がめ」琵琶湖がピンチ 水位低下で漁に影響
(1)
  「近畿の水がめ」である琵琶湖の水位が平成19年以来14年ぶりの低水準となり、さまざまな影響が出始めている。漁獲量が減り、船のスクリューが破損し、普段は湖底に沈んでいた坂本城跡が湖面に姿を現した。国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所によると、30日午前6時時点の水位はマイナス68センチ。さらに水位が低下すれば、近畿各府県への取水制限に発展する恐れもある。
シジミ漁獲半分に
  「漁のできる場所がどんどん狭くなっている」
  琵琶湖から流れ出る瀬田川で漁をする瀬田町漁協組合長の吉田守さん(76)は、すでに影響が出始めていると指摘する。水位が下がったことでシジミの生息場所が変わり、収穫量は通常時に比べ半減。水位を調節する瀬田川洗堰(あらいぜき)の放流量も抑えられており、吉田さんは「シジミの栄養となるプランクトンが十分でなく成育にも影響するかもしれない」と嘆く。

  船の航行にも影響が出ている。琵琶湖汽船(大津市)は湖の北部に浮かぶ周囲約2キロの竹生(ちくぶ)島(滋賀県長浜市)の港で、3つある桟橋のうち1つで発着する船の乗降位置を変更した。水位が低下し、従来通りだと利用客らが安全に乗り降りできないためだ。すでに車いすや自転車の積み降ろしはできなくなっている。
  同社の川崎和彦さん(55)は「この先、船の2階部分から乗り降りしないといけない可能性が出てくる」と気をもむ。
ビワマスもピンチ
  琵琶湖唯一の有人島として知られる沖島(近江八幡市)への定期船「おきしま通船」でも、港の浮桟橋と陸地をつなぐスロープの傾斜が急になった。防波堤の位置が高くなり、船からの見通しが悪くなっているという。同社代表の冨田甚一船長は「島内の小学校へ給食を運ぶための桟橋に着岸できなくなる恐れがある」と懸念する。
(2)
  マイナス123センチを記録した6年の渇水時には湖岸が干上がり、貝類や沈水植物が死ぬなど生態系に大きな影響が出た。滋賀県水産課によると、今後も雨の降らない状況が続けば、産卵のピークを迎えたサケ科の琵琶湖固有種「ビワマス」の卵が死んだり、川で暮らす稚魚の生息場所がなくなったりする恐れがある。
  県漁業協同組合連合会によると、今年はアユの産卵が好調で、大きさもよい傾向だった。アユ漁は12月から始まるが、水位低下が続けば成長が鈍る恐れがあり、来春のニゴロブナやホンモロコなどの産卵への悪影響も懸念されるという。
坂本城石垣も出現
  一方、戦国武将・明智光秀が築いたとされる坂本城跡(大津市)では、普段は水面下に沈んでいる石垣が露出した。県によると湖上に現れたのは19年以来。大津市は文化財保護の観点から今月16日、石垣に触れないよう呼び掛ける注意書きを設置した。ボランティアガイドを務める「坂本城を考える会」の山本正史事務局長(80)は「初めて見ることができて感動しているが、これ以上水位が下がるのは心配だ」と話す。

  マイナス75センチまで低下した場合、滋賀県は渇水対策本部を設置し、県内に節水を呼び掛ける。琵琶湖の水は河川を通じて京都、大阪、兵庫の各府県でも利用されている。マイナス90センチ程度に達すると、同局や流域府県とともに琵琶湖・淀川渇水対策会議を設け、14年以来19年ぶりとなる取水制限の可否が検討される

  【琵琶湖の水位】東京湾平均海面(T.P.)を基準とし、T.P.84・371メートルを琵琶湖の水位ゼロセンチとしている。滋賀県などによると、琵琶湖の面積は約669・26平方キロメートルで、水位1センチはアリーナ容積が約120万立方メートルの京セラドーム大阪(大阪市西区)約5・6杯分に相当する。


2021.11.17-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/147d7a53a9ba347a68457ff86e7ea7321def2e5c
〈独自〉【SNSの罠】フォロワー計1万人の女子高生3人が援助交際

  大阪府警少年課が、ツイッターなどを利用して援助交際をしていた大阪府内の高校に通う女子高生3人を保護するとともに、女子高生たちを買春したとして児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で、男7人を摘発していたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。

  女子高生たちは、ツイッターで援助交際用のアカウントを開設して互いに連携を取りながら客を募っており、計約1万人のフォロワー数を抱えていたという。
  府警は今後、女子高生たちと援助交際を行ったとされるほかの男らについても立件する方針捜査関係者によると、7人は大阪府や京都府に住む20~40代の会社員や公務員で、それぞれ昨年11月~今年4月、大阪府内のホテルや車内で、ツイッターで知り合った女子高生たちに対して現金を渡し、みだらな行為をした疑いが持たれている。
  府警は今年6~10月、男7人のうち4人を逮捕、残る3人を書類送検。全員容疑を認めており、「女子高生が好きで手を出した」などと供述しているという。 女子高生3人は同じ高校に通う16~17歳。今年3月、ホテルから出てきた男を府警が職務質問したところ、3人がツイッターなどで知り合った男らと援助交際していたことが発覚したという。
  府警幹部は「女子高生たちには指導を行い、今後被害に遭うことのないような措置を講じる」としている。

■「手軽に高額」犯罪の危険性
  女子高生たちはツイッターやLINEといった会員制交流サイト(SNS)を使って男らと知り合っていた。近年、援助交際はSNS買春・売春する相手を募るのが主流とされているが犯罪に巻き込まれるケースは後をたたず、府警幹部が注意を呼びかけている。

   《明日、〇〇(地名)へ行こっかな~♡》。女子高生がツイッターに投稿した文面の下には、援助交際を表す《円》《エン》《サポート》といった隠語が並んでいた。
  女子高生たちはあらかじめLINEで連絡を取り合って互いの予定を確認した上で、援助交際をほのめかすツイッターを投稿。返信があった男とダイレクトメッセージでやり取りし、値段交渉などを行った。
  1人が援助交際の募集をかけた際はほかの2人も協力してツイッター上で相手を募集し、男が複数の相手を希望した場合は一緒に援助交際に加わった。3人は「(ツイッターを使うことで)手っ取り早く高額を稼げる」などと話していたという。

  不特定多数の人と手軽に連絡がとり合えるSNS。援助交際やパパ活で相手を募集するツールとして利用されるが、知らないうちに犯罪に巻き込まれることもある。
  警察庁のまとめによると、SNSをきっかけに児童買春関連事件に巻き込まれた18歳未満の子供は、近年増加傾向にあり、令和元年は1300人で、平成28年(1130人)の約1・15倍。
  令和2年は1080人と減少しているが、コロナ禍で一時的に落ち込んだとみられる。 過去には、誘拐や殺人などの重大事件に発展したケースもあり、府警幹部は「盗撮したものをネットで拡散や販売されたり、それをネタに脅迫されたりする危険性もある」と注意を呼びかけている。


2021.11.10-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE108I90Q1A111C2000000/
初の内密出産、直後に回避 熊本の慈恵病院が公表

  病院以外に身元を明かさず出産できる事実上の内密出産制度を導入した熊本市の慈恵病院は10日、制度利用を望む未成年の女性が、女児を出産したと明らかにした。初の事例となる可能性があったが、産後に家族へ打ち明けることに同意したため該当せず、回避された。

  病院は2019年末に制度導入を公表。他にも希望者がいるとして、国や市に対し、生まれた子の出自を知る権利や戸籍登録を巡る課題の早急な解決を求めている。
  病院は10月下旬に「誰にも知られず出産したい」と訴える女性の保護を発表。病院以外にも身元を明かすよう説得したが応じず、その後間もなく出産した。母子ともに健康で、女性は産後、一転して家族に知らせることに同意。居住する東日本の自治体に出生届を出し、環境を整え子どもを引き取る意向を示しているという。

  市が昨年8月に公表した国への照会結果によると、法務省は「匿名出産による子の戸籍登録の適法性」を巡る判断を示さなかった。厚生労働省は「子が持つ出自を知る権利を踏まえ、市が病院側を指導することが必要」などと指摘していた。
  蓮田健院長は記者会見で「母子が安全な出産をできるような枠組み構築をお願いしたい」と強調。大西一史市長は9日の記者会見で「内密出産は法的に判然としない部分がある。控えてほしいという姿勢は変わらない」と述べた。
  慈恵病院は親が育てられない乳幼児を匿名でも受け入れるこうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)を07年に設置し、20年度までに計159人が預けられた。専門家の立ち会いのない「孤立出産が増えているとして内密出産の受け入れを表明した。〔共同〕


2021.11.07-Yahoo!Japanニュ-ス(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/064e480e4dd101404c8a76785537ea51cbbfec48
確定申告「違法状態」40年以上放置か 国税庁、明細書の書式作成せず
-桑波田仰太

  確定申告をめぐり、個人事業主の所得税優遇で添付が必要な明細書の書式を国税庁が作成せず40年以上、書類に不備がある申告者に優遇を受けさせていた可能性があることが分かった

  会計検査院の指摘で発覚したもので、税制に詳しい専門家も「違法状態が長らく見過ごされており、驚くべき事案だ」とする。
■長年抜け落ち
  今回問題となったのは、中小企業の連鎖倒産を防ぐための「経営セーフティ共済」。加入する中小企業や個人事業主は取引先が倒産した場合、掛け金の10倍以内で貸し付けが受けられる制度で、掛け金を経費に計上できる税制上の優遇もある。
   優遇を受ける場合、確定申告時に掛け金の明細書を添付するよう、租税特別措置法に明記されている。だが、検査院が平成30年に同共済に掛け金を納付した約4万人の個人事業主のうち約1600人を調査したところ、906人(約6億円分)明細書の添付がないなど書類に不備があった
  その多くが、掛け金を経費に計上する優遇を受けている可能性が高いという。 同共済がスタートした昭和53年以降、個人事業主が確定申告時に記入して添付するための明細書の書式を、国税庁が一度も作成していなかったことも判明。
  このため違法状態が見過ごされていた可能性がある。 「40年以上、明細書の書式を作っていなかった。(共済が)始まった当時のことが分からず、なぜだか分からない」と、国税庁の担当者も困惑する。 検査院の指摘を受け、国税庁は6月、明細書の書式を作成し、確定申告時の添付を周知する通達を即座にホームページに掲載した。
  国税庁は同共済以外での税の優遇に必要な明細書の書式を作成し、HPで公開してきた。同共済に関しては添付の周知が長年抜け落ちていた形で、担当者も「明細書の書式が作成されていなければ、添付を求めていないと思われても仕方ない部分はある。検査院の指摘を真摯(しんし)に受け止めたい」と話した。
■実害なく緩みか
  「国税庁は官庁の中でも非常にしっかりした役所という印象。今回の事例は非常に驚いた」。税制に詳しい香川大法学部の青木丈(たけし)教授(租税法)はこう話す。
 一方で、同共済の優遇で添付が求められているのは、個人事業主が自己申告で記入する明細書。第三者が発行する証明書などの添付までは求められておらず、明細書の有無にかかわらず不正チェックの効果は限定的となる。
  青木教授は「明細書が添付されていないというだけで、共済に加入していれば優遇を受ける権利は実際にある。今回、税の徴収における実害はそう大きくはないはず」と推測する。 一方で、税優遇の不公平感をなくすため、税の負担軽減に見合う政策効果があるかをしっかり検証する必要があるという。青木教授は「だからこそ、法律で明細書の添付を求め、税の優遇を受けた人を把握する必要がある。それが40年以上放置されていたことはやはり問題。実害が大きくないがゆえに、国税庁に緩みがあったのではないか」と指摘した。
桑波田仰太


2021.10.21-上毛新聞-https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/334191
乳児10人 酸素欠乏 粉ミルク溶く水道水から基準値超える窒素 群大病院 外来も休止に
(まとめ 山田祐二

  群馬大は20日、同大医学部附属病院(群馬県前橋市昭和町)に入院中の乳児10人が、血液中の酸素が行き渡りにくくなるメトヘモグロビン血症」を発症したと発表した。粉ミルクを溶く際に使う水道水(井戸水)から基準値を上回る窒素を含んだ物質が検出されており、これが原因とみている。乳児はいずれも快方に向かっているという。同大は病院での水道水の使用を中止し、詳しい調査を継続。安全が確認されるまでの間、各診療科の外来を休止する。

  同大によると、新生児集中治療室(NICU)などに入院している乳児が発症した。19日午後5時ごろ、看護師が乳児の顔が青白くなっているのに気付き、計10人の発症を確認した。

  病院では敷地内の井戸から水をくみ上げ、浄化して使用。複数の蛇口の水を検査したところ、水道法が定める基準値を上回る亜硝酸態窒素と硝酸態窒素が検出された亜硝酸態窒素の最大値は1リットル当たり490ミリグラムで、基準値(1リットル当たり0.04ミリグラム)の約1万2000倍だった。8月末の定期検査では各種数値に異常はなかったとしている。
  水道水の使用中止に伴い、病院はペットボトルや市水道局に要請した給水車の水で代用している。20日から歯科口腔(こうくう)・顎顔面外科の外来、救急搬送の受け入れを取りやめた。同大病院担当理事の斎藤繁院長は「地域や患者の皆さんにご迷惑をかけるが、安全が担保されない状況では通常の診療を続けられない」と説明した。
  病院の出入り口には、水道水の使用中止を伝える張り紙が掲示された。周辺では、「手洗いはアルコール消毒液などで代用してほしい」と説明する職員の姿もあった。給水車は2台配備され、屋外からホースを延ばして入院患者の給食用に水を供給。看護職員らはポリタンクやバケツに入れた水を台車で運び、建物の内外を往復していた。
  ペットボトルの飲料水を購入した病院職員は、水道が使えず不便だとして「早く原因を突き止めて対策を取ってほしい」と語った。病院と同じ敷地の医学部でも水が使えず、女子学生は「今のところ困っていないが、トイレに行く時にどうしよう」と話した。
  事態を受け、市水道局は同日、同病院にも水道水を供給する敷島浄水場の水質を検査したところ、異常はなかったと発表した。周辺の住宅などに影響はないという。(まとめ 山田祐二)


2021.10.20-産経新聞-https://news.yahoo.co.jp/articles/240c6b08e79d0f5d6597c372366a658dba385748
阪大病院で水道から「井戸水」 28年間誤接続

  大阪大は20日、医学部付属病院(大阪府吹田市)の一部エリアで水道管の誤接続があり、本来はトイレの洗浄や空調の冷却に使う井戸水を、28年間にわたって水道水として使っていたと発表した。

  医療行為への使用はなかったが、患者やスタッフの手洗いや飲用に使われていた。毎週実施している水質検査では有害物質の検出はなく、阪大は健康被害があった可能性は低いとみている。 阪大によると、井戸水が使用されていたのは、「外来・中央診療棟」にあるトイレ11カ所の洗面台やスタッフの休憩室の水道など。病院は平成5年5月に完成。施工時の配管工事にミスがあり、新たな施設をつくる工事の過程で発覚した。 同病院では、高度処理した井戸水を、吹田市から供給される水に混ぜて水道水として使用していた。これに対し、トイレの洗浄や空調の冷却などには簡易処理しただけの井戸水を使っていた。 同病院は誤接続された水の飲用使用を停止し、配管工事の方法などを検討している。


2021.09.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20210920-64S5M2RSKZOB5NPH4NLIENFLLI/
水に流せぬ公務員のお粗末 栓なきプール1週間給水
(1)
  気の緩みがバルブの緩みを招いたのだろうか。大阪市立小学校で8月、プールの排水弁が開いたまま1週間も給水し続けるミスが発生した。待てど満水にならず、教員らが気づいたときには後の祭り。市教育委員会が無駄になった水量や水道料金を計算中だ。同様のミスは各地で繰り返されており、兵庫県では県職員に約300万円の補塡(ほてん)を求めたケースもあった。今回は果たして-。
一向に満水にならず
  「プール清掃後に排水弁を閉めないまま給水したことで、水を排水し続けてしまった」。大阪市教委は今月8日、市立弁天小学校で起きたミスを発表した。
  市教委によると、2学期の始業式を翌日に控えた8月24日、清掃業者がプールの掃除を行い、同校の教員が夕方に給水を始めた。少したって教頭が水がたまり始めているのを確認したという。
  半日程度で満水になるはずだったが、翌25日以降も水位は低いまま。昨年も改修工事の影響で一時的に水がたまりにくい状況があったといい、教員らは31日まで様子見を続けた。
  9月1日朝、ようやく詳しく確認したところ、給水前に閉めるはずだった排水弁が開いた状態になっていたことが判明。排水弁には「開」や「閉」といった表示はなく、市教委は各校に排水弁の閉め忘れがないよう、複数人で確認するよう注意喚起していた。同校では、プールの管理は教員が輪番で担っている。1学期には授業のため2回給水したが、今回のようなミスはなかったという。
600万円の損害も
  市教委の担当者が言うように「あってはならないミス」だが、同様の事案は各地の学校や公共施設で発生している。

  広島県海田町の小学校では7月、プールの排水弁の操作を誤り、10日間にわたって給水を続けた結果、約80万円の損害が出た。8月には高知市内の小学校でも同じようなミスがあり、下水道の処理代として約270万円かかった。こうした損害は自治体がまかなうことが多いが、その原資は当然、住民らの税金だ
  一方で損害の補塡を職員個人に求めたケースもあった。兵庫県では令和元年10月、県庁の貯水槽の排水弁を開けたまま約1カ月間も給水し、約600万円の損害が発生。県は「職員の責任は重い」として、過去の裁判例などをもとに職員に約300万円を請求し納入されたという。
(2)
  今回の大阪市立小学校の場合、損害はどれほどになるのか。プールは小学校で一般的に使用されている大きさで、縦25メートル、横12・5メートル、深さは0・9~1・2メートル。プールを満水にするのに必要な水量は、少なく見積もっても281立方メートルとなる。半日で満水になるとすれば1週間で14杯分、計3934立方メートルになる計算だ。
  市教委は水量や水道料金を計算中としているが、市の水道代は千立方メートルを超えると1立方メートル当たり358円になるといい、単純に掛け合わせると損害額は約140万円にも上る。市教委の担当者は「税金の無駄遣いであり、申し訳ないが市で負担することになるのではないか」と説明する。
コスト明示で再発防止を
  人的ミス(ヒューマンエラー)に詳しい千葉大の一川誠教授(心理学)は「人間は現状がうまくいっていると認識したいものだ。問題が起きていることに気づくきっかけがなければ、大抵のことはそのまま通り過ぎていく」と指摘する。
  厚生労働省が示す人的ミスの分類によると、市立小学校のミスは「ついつい・うっかり型」のうち、方法や手順を間違える「行動エラー」に該当するようだ。
  一川教授は、プールの給水ミスは水使用量の急変を自動で知らせるシステムなどがあれば、短時間で気付くことができた可能性があるとする。また、同じミスを繰り返さないためには、無駄になった水道料金のような「失敗のコスト」を明示することも有効な手法だという。  「人間は失敗するものと捉え、その失敗から教訓を学んでいくしかない」と一川教授。一市民の立場からすれば、公務員のお粗末なミスを何度も水に流すわけにはいかない。再発防止を肝に銘じ、気持ちもバルブもしっかり締め直してほしいところだ。(小泉一敏)


2021.09.19-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20210919-QTEHYN4XOZOKTBRGGCMW7QS4OM/
踏切で立ち往生のシニアカー、衝突までの35秒

  香川県観音寺市で8月下旬、シニアカー(ハンドル形電動車いす)に乗っていた女性(75)が踏切を横断中、特急列車にはねられ、死亡する事故が発生した。運転免許がなくても乗れるシニアカーは高齢者の生活の足として普及している。事故はなぜ起きたのか。後日、県や県警、観音寺市、JR四国、電動車いす安全普及協会の担当者ら関係者が集まり、現場点検が行われた

踏切で立ち往生
  事故は8月26日午前6時49分ごろに発生。観音寺市大野原町花稲のJR予讃線の踏切で、シニアカーに乗っていた女性が、高松発松山行きの特急列車「いしづち103号」にはねられ、死亡した。県警で事故原因を調べている

  女性が乗っていたのはハンドルで操作する四輪のシニアカー。現場は見通しのよい踏切で、女性は踏切の東側から、自宅のある西側に向けて進んでいた。シニアカーは大破してバラバラになったという。
  亡くなった女性は夫と2人暮らし。県警によると、寝たきりや車いす生活ではなく、歩いて日常生活を送っていたという。早朝の散歩が日課だった。
衝突まで35秒ぐらいか
  現場は観音寺-豊浜駅間の単線の踏切で道路幅は5・5メートル、遮断機の間は約6メートルだった。警報機があり、両方の遮断機には「とじこめられたら車で押して出て下さい!」という看板がつけられていた。
  警報機と遮断機は正常に作動していたとみられる。非常ボタンは遮断機の支柱近くに2カ所あったが、押された形跡は確認できなかった。
  JR四国によると、踏切は観音寺駅を出て緩やかなカーブの後の約1キロのほぼ直線区間の途中にあり、運転士が女性を確認したときは時速130キロだった。運転士は「警笛を鳴らし非常ブレーキを作動させたが間に合わなかった」と話しているという。

  事故のあった踏切では警報機が鳴り始めてから遮断機が下り始めるまで8秒間、下り切るまでに6秒間、遮断機が下り切ってから列車到達まで15秒(最長20秒)だったという。
  特急列車は非常ブレーキを作動させていたことから、警報機が鳴ってから衝突までは35秒ぐらいだったとみられるという。
  広報担当者は「踏切内で閉じ込められたら自身だけでも踏切の外に出る。命を守ることを第一に考えて」と話していた。
踏切回避を推奨
  現場点検には関係機関のほか、シニアカーのメーカー関係者も加わった。担当者が実際に自社の試乗車を運転してみたところ、線路を10秒足らずで渡りきった。
  だが、電動車いす安全協会協会は踏切横断を回避することを推奨しているという。協会発行の「安全利用の手引き」によると、「踏切の横断はなるべく避ける」と明記している。
  協会の担当者は「通路をはみ出して脱輪したり線路の溝に車輪が挟まったりする可能性もあり、踏切は電動車いすにとって危険な場所。途中で遮断機が下りてきたら渡り切れない場合もある」と指摘。

  そのうえで「やむを得ず渡る場合は介助者が同行し、あまり端を通らず、ハンドルをしっかり握って線路に対して直角に渡るよう指導している」と話していた。
  地元企業ではシニアカーの販売にあたっては、担当者が購入希望者の元を訪れて試乗してもらい、自宅周辺に踏切がある場合には現場で指導をするなどして、注意喚起しているという。
  協会によると、会員企業はメーカー11社。出荷台数は平成12年度の3万5717台をピークに減少傾向にあったが28年度ごろから再び増加傾向に転じ、令和2年度は2万4186台で、5年間で約5千台増。ハンドル形四輪車が7割を占める。
  近年では高齢者の運転免許返納の動きが広がっており、免許を返納し、シニアカーを利用するという人も増えているという。

  独立行政法人「製品評価技術基盤機構(NITE)」によると、踏切内の事故は昨年度までの10年間で兵庫や福岡などで13件。60歳代から90歳代の9人が死亡している。事故原因は、バッテリー切れによる急停止や脱輪などだった。

  現場点検では、線路部分のコンクリート板のがたつきや隙間のへこみなどは補修基準に達していないと確認。路面表示の薄れの解消、外側線の引き直しなどの改善項目を確認した。
  県警では老人クラブなどと連携した安全講習会の開催を検討しているという。
  県警の担当者は「いつもの道、いつもの乗り方、慣れからくる油断が危険。改めて正しい乗り方を広めていきたい」と話していた。(和田基宏)


2021.08.29-東京新聞-https://www.tokyo-np.co.jp/article/127656?rct=main
マンホールトイレ導入36% 災害向け、国交省の自治体調査

  災害時にマンホールのふたを外して便器を取り付け、排せつ物を下水道に直接流す「マンホールトイレを導入した自治体などが2019年度時点で全体の36%にとどまることが29日、国土交通省の調査で分かった。設置された数についても同省は「備えが不十分」と指摘している。

  国内の大災害では避難所などのトイレが使えなくなって汚物があふれるといった問題を繰り返してきた。国の防災基本計画は、工事現場にある「仮設トイレ」などと併せて、マンホールトイレの整備を自治体に要請。災害対策の柱としているが、取り組みは鈍い。

  マンホールトイレは排せつ物のくみ取りが不要で衛生的とされる


2021.08.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20210820-4CFFOGSXURMJJAR645OHHMUJLQ/
長雨が影響? 学校の天井落下相次ぐ 大阪市教委が調査

  大阪市内の学校で今年の1学期、施設の天井の一部が落下する事故が相次いだ。7月には、中学校のプール更衣室で重さ約5キロの天井コンクリート片が落ちて生徒がけがをする事故も発生。市教育委員会が築40年以上の更衣室を緊急点検した結果、小中高校計10校で補修工事が必要であることが分かった。原因は施設の劣化に加え、今年の長雨が影響したとみられている。(井上浩平)

  「教室の天井ボードが、授業直前に落ちた」
  5月24日、市立瓜破(うりわり)小(同市平野区)から、市教委にこんな事故の連絡が入った。落下したのは縦45センチ、横90センチ、重さ約2・6キロの石膏(せっこう)ボード。始業前だが十数人が登校しており、ボードは児童1人の左腕に接触。けがはなかったのが幸いだった。この教室では、以前から雨漏りがしていたという。
  7月5日には大阪府立東住吉支援学校(同市東住吉区)の高等部の教室で、重さ約2キロの天井ボードが落下。この日は市立平野中(同市平野区)のプール更衣室でも天井から重さ約5キロのコンクリート片が落下し、着替えをしていた水泳部の男子生徒が頭に軽傷を負った。
  市教委と府教委によると、事故が起きた学校施設はいずれも、築40年以上が経過。雨漏りや鉄筋の錆(さび)付き、コンクリートの浮きがみられるなど老朽化が進んでおり、府教委は東住吉支援学校の事故について「雨漏りが原因」と発表。市教委も、原因として劣化した建物に大雨や長雨の影響があったとみている。実際、瓜破小の事故前日の5月23日は大雨で、平野中の事故が起きた7月5日も雨がよく降った時期だった。

  相次ぐ事故を受け、市教委は7月12~21日、築40年以上が経過した更衣室がある市内56校で緊急点検を実施。結果、小学校6校、中学校3校、高校1校で補修工事が必要と判明し、当面の使用中止を求めた。4校は今年度中に建て替え予定で、6校は補修工事を行うという。市教委は全市立学校に対し、1カ月に1度は天井の劣化状況を点検、確認するよう通知した。
  大阪の市立学校は多くが1970年代に建設されており、全体の約6割が築30年を経過している。市は平成29年度~令和8年度の10年間で、施設の老朽化対策などを順次実施する計画を策定しているが、市教委施設整備課の村上朋子・技術管理担当課長は「小さなひびなどを発見する学校の日常点検がなければ、事故を防ぐことはできない」と指摘。「学校と連携し、施設が長く良好に使えるようにしたい」と話した。


クロスコネクション(誤接続)とは

  クロスコネクション(誤接続)とは、水道管と水道水以外の管(井戸水等の 管)とが直接連結されている配管のことをいいます。クロスコネクションは水 道法で禁止されています。

禁止されている理由】  水道管と水道水以外の管が誤って接続された場合、連絡バルブの故障や操作 不良等により井戸水などが配水管に逆流する恐れがあります。この逆流した水 が汚染されていた場合、有害物質を広範囲に広めてしまう可能性があります。 【クロスコネクションを発見した場合】  市の指定給水装置工事事業者に連絡し、速やかに給水管からの切り離しを行 ってください。なお、費用は使用者様の負担となります。  また、クロスコネクションが速やかに改善されない場合、給水管からの切り 離しが確認できるまでの間、給水を停止させて頂きます。








このTopに戻る









monomousu   もの申す
最近のニュース
TOPにもどる
2020年~2021年6月までのニュース
ここは、2021年7月~からのニュース
水道法