自然界の問題-1



2021.04.04-WorldVoice-https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/hirano/2021/04/post-15.php
野生動物の楽園は、今も楽園だった。森林火災で島半分が焼けたカンガルー島

『オーストラリアのガラパゴス島 Australia's Galapagos Island』とも呼ばれる、カンガルー島。
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  約1万年前の海面上昇でオーストラリア本土から切り離されたため、島に取り残された生き物たちが島の環境に適応、進化し、固有の生態系が築かれてきた『野生動物の楽園』だ。
  初めてこの島を訪れた時、まさに『野生動物の楽園』だと思った。島内には、島の名称にもなっているカンガルーはもちろん、コアラやワラビーなどが多く生息し、簡単に野生下で見ることができた。海岸へ行けば、アシカやオットセイ、ペンギンなどが、間近で見られ、それはまるで『檻のない動物園』のようだったのだから。
  しかし、前編に書いたように2019-2020年の大規模森林火災で、島面積の約半分、東京都とほぼ同じ面積が焼けてしまった...あのアシカやオットセイの楽園は、どうなっているのだろうか?そして、島の案内人・ガイレーンさんの言う『大規模な火災によって起きた新たな問題』を確かめに、まずは、1年前の火災がまだ鎮火していない時には、通行止めになっていて行くことができなかった「フリンダース・チェイス国立公園」へ向かうことにした。
壊滅的な火災に耐えた島のシンボル、奇岩リマーカブル・ロックス
  面積の98%が被災し、壊滅的なダメージを受けたフリンダース・チェイス国立公園内には、島のシンボルともいえる奇岩「リマーカブル・ロックス」がある。
  まるで自然が造り上げたアートのように、複雑で滑らかな形状をした奇岩群は、青い海を見下ろす緑の原野に忽然と現れる。岩肌は赤みを帯び、海の青と周囲を取り囲む低木の緑とのコントラストが美しい場所だ。
  1年前の森林火災で、このリマーカブル・ロックス周辺は激しく燃えた。

  今回、訪れてみると、周囲の低木はほぼ完全に焼き尽くされ、奇岩へと続く木道や展望台は跡形もなく焼失していた...

  しかし、岩は猛威を振るう火に耐え、約5億年の歳月をかけて造られた自然の造形物は、その姿をより際立たせていた。岩場を囲む原野では、燃えて炭状になった木々の根元や大地に落ちた種から新たな芽が吹き始め、以前のような風景を取り戻しつつあった。
  赤い岩肌がよく見える少し高い場所に立ち、大きく深呼吸をしてみる。南極大陸から吹いてくる少し冷めたい風は昔と同じように心地よく、目の前には変わらぬ美しい海が広がっていた。
アシカやオットセイの家族が昼寝する美しい海岸へ
  島南部の海岸には、アシカやオットセイを間近に観察できるところが点在している。
  フリンダース・チェイス国立公園の南西端には、「アドミラルズ・アーチ」と呼ばれる自然の造形が見どころのスポットがあり、周辺には、ロング・ノーズド・ファー・シール(旧名ニュージーランド・オットセイ)の群れが生息している。

  壊滅的なダメージを受けたフリンダース・チェイス国立公園だが、このアドミラルズ・アーチ周辺は、奇跡的に火災から免れたそうだ。
  オットセイたちは、火が迫っても海へ逃れることができるだろうが、崖下へと続くアドミラルズ・アーチの展望台への木道も無傷だったのは、まさに奇跡かもしれない。

  また、絶滅が危惧されるオーストラリアの固有種「オーストラリアン・シーライオン(オーストラリア・アシカ)」の群れが間近で見られる南部の「シール・ベイ自然保護公園」は、火の手が回らず、無事だった。
  以前と変わらず、砂浜にゴロゴロと寝ころんでいるアシカの家族。その幸せそうな寝姿に思わず笑みがこぼれ、なんだか幸せな気分にさせてくれるほど、のどかだ。

  ただ、ターコイズ・ブルーの美しい海に緑が映える手つかず自然が自慢の「ビボンヌ・ベイ」は、陸地部分の雑木林や低木の緑地に火の手が回り、かなり激しく燃えたようだった。それでも海は相変わらず美しく、静かに波が打ち寄せていた。
  周囲の緑地には、新しい芽が出、再生が始まっている。来年にはもっと緑が回復し、長い弧を描く湾との美しいコントラストを見せてくれることだろう。
次ページ:絶滅の危機を乗り越えた島固有の野生動物たちと、 大規模森林火災が招いた新たな問題 >>
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  約1万年前、本土と分離した際に島に取り残された動物たちは、長い年月をかけて島の環境に適応し、この島だけに生息する固有種(亜種を含む)となったものも多い。
  森林火災で多くの動物が犠牲になったが、最も危惧されたのは、ネズミほどの小さな有袋類「カンガルー・アイランド・ダナート」と「テリクロオウム」だ。火災が最も酷かった島の南西部が主な生息地である固有種のカンガルー・アイランド・ダナートは、すみかの約95%を失ってしまった...

  テリクロオウムは、生息地の約75%が焼失。唯一の餌であるモクマオウ科の植物「シー・オーク」の大半が火災で焼けてしまったことから、種の存続が危ぶまれる事態となった。
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#カンガルー島 テリクロオオムが今回の火災でその生息地の半分を焼失。本土側で絶滅してしまった種で、カンガルー島で地元の人々が保護努力してきた成果もあり、個体数が回復してきたところでした、、種の存続をかけて生息地回復の為の支援を呼び掛けています。鳥好きの皆さまよろしくお願いします!
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  どちらも、もともと個体数が減少し、野生動物ボランティアによる個体数回復のための保護活動が行われてきていたところへ、大規模な火災に見舞われたことで、当時は絶滅が危惧されていた。
  火災収束後、生き残っていたことが確認され、私を含む多くの人が安堵したが、生息地の大半を失ってしまったことから、餌や巣を作る場所などの問題が残っている。これからも、まだまだ長い闘いが続くのだろう...

  火から免れることができた固有種のカンガルーやこの島を含む限られた一部のみに生息するワラビーたちは、被災していない場所へ移動できたようで、以前と同じように、自由に草原を跳ね、草を食む姿があった。(このページのトップ画像)
  多くの種が、火災で生息地の大半を失ったが、島の人々と各地から駆け付けた多くのボランティアらの努力もあり、絶滅を防ぐことができたことは、この島だけでなく、オーストラリアにとって『希望の光』となっている。
大規模森林火災が招いた新たな問題
  島南部の気になっていた場所の現状を見届けた後、ガイレーンさんが憂慮する、『大規模な火災によって起きた新たな問題』を確かめに行くことにした。
  そこは、商業化のために、人工的に移植された「タスマニア・ブルーガム(ユーカリの一種)」のプランテーションだった。ガイレーンさんは、「ごめんねー」と言いながら、芽を出して間のないタスマニア・ブルーガムを引き抜き、こう言った。

  「火災によってブルーガムから種が飛び、国立公園内などのあちこちで芽吹き始めてしまった。これは、本来この島に存在しない植物です。このままでは、島の生態系が崩れてしまう恐れがあります」
  オーストラリアは、地域によって気候が異なることもあり、各地でそれぞれ個性的な植生が育まれている。異なる地域から持ち込まれた植物が優勢になると、在来種が絶えてしまう恐れがあり、それに依存するすべての生態系のバランスが崩れてしまう。そのため、他州からの植物や種子などの持ち込みについて、厳格な規制がある。
  しかし、1990年代後半の植林事業推進政策で税制優遇措置等が後押しし、この島でも大規模なプランテーションが行われてきた。それが裏目に出てしまった形だ。参照
  こうした外来種による生態系へのインパクトをなんとか食い止めようと、今、地元の人々がボランティアで除去作業に当たっていると、ガイレーンさんは話してくれた。

  島は今、新型コロナウイルスの影響で海外からの旅行者が来ることができず、観光業は大きな打撃を受けている。しかし、地元の人々は、観光客の少ない静かなこの時期を無駄にせず、火災前の豊かな自然を取り戻そうとしていた。
  これからもずっと、「檻のない動物園」のように動物たちがのびのびと暮らしていけるよう、私もこの類まれなる島へ常に心を寄せ、復興を見守っていきたいと思う。
  そして、自由な行き来が戻ったら、ぜひ、復興した島を見に行ってみて欲しい。そこには、驚くような『野生動物の楽園』が待っているはずだから...

  ★この「森林火災被災地 カンガルー島、復興の記録」のコラムは、前編と後編(=これ)に分かれています。前編はこちら。
【関連リンク】
カンガルー島ガイド(日本語) :オーストラリア政府観光局
野生動物パラダイス! 南オーストラリア州 カンガルー島

※以下で1年前の火災当時の島の様子をリポートしています。当時の写真も多く掲載していますので、よかったら合わせてお読みください。
カンガルー島は元気です!Part 2 ~森林火災の実際の被害状況とコアラの現状と未来

Special thanks to:Tourism Australia, South Australian Tourism Commission, Kangaroo Island Odysseys, Seal Bay Conservation Park

平野美紀プロフイール
6年半暮らしたロンドンからシドニーへ移住。在英時代より雑誌への執筆を開始し、渡豪後は旅行を中心にジャーナリスト/ライターとして各種メディアへの執筆及びラジオやテレビへレポート出演する傍ら、情報サイト「オーストラリア NOW!」 の運営や取材撮影メディアコーディネーターもこなす。豪野生動物関連資格保有。在豪23年目。
Twitter:@mikihirano

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メディアコーディネーター・ブログ:https://waveplanning.net/category/blog/



2021.02.25-NHK NEWS WEB -https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210225/k10012884401000.html
栃木 足利の山火事 発生から4日 鎮火の見通しは立たず

  栃木県足利市の山火事は発生から4日がたちますが、延焼が続いています。空気が乾燥していて消火活動は難航し、鎮火の見通しは立っていないということで、市は引き続き合わせて207世帯に避難勧告を出しています。
  栃木県によりますと今月21日に足利市西宮町で発生した山火事は延焼が続いていて、24日の時点でおよそ76.5ヘクタールが焼けさらに燃え広がっているということです。

  25日も自衛隊が上空からヘリコプターで消火活動を続け、地上からは消防が放水を行っていますが、空気が乾燥していて消火活動は難航し、鎮火の見通しは立っていないということです。
  足利市は住宅地への延焼のおそれがあるとして、これまでに市内の合わせて207世帯に避難勧告を出していて、市内の3か所に設けられた避難所には、25日午前8時の時点で合わせて9世帯15人が避難しているということです。
  また東日本高速道路によりますと、現場近くを走る北関東自動車道は、24日夜から一部区間で通行止めが続いています。
  市によりますとこれまでに火事によるけが人はいませんが、山中にある木造の神社の建物が全焼したということです。自衛隊などが消火活動を急いでいます。
住民「火がすぐ近くに」
  山火事が発生している現場の北側にある足利市大岩町の一部では、55世帯に避難勧告が出されています。
  25日午前9時半ごろには、地区内にある住宅のおよそ200メートル先の山の斜面から白い煙が立ち上っているのが確認され、延焼に伴ってパチパチという音も響き、住民たちが心配そうに見守っていました。
  上空では自衛隊のヘリコプターが山の斜面に向かって放水し、地上では消火活動を行うために複数の消防車両が駆けつけていました。
  近くに住む男性は「火がすぐ近くに見えて夜は真っ赤だった。自分たちではどうしようもないので、消防の皆さんに頑張ってもらうしかない」と話していました。
  この地区に実家がある女性は「煙が出ている場所のすぐ横にある実家のことが気になって見に来ました。心配でしかたがないです。早く火がおさまることを願っています」と話していました。
足利市に災害救助法適用
  栃木県は足利市の山火事が強風の影響でさらに延焼し、住民が被害を受けるおそれがあるとして、足利市に災害救助法を適用することを決めました。
  災害救助法が適用されると避難所の運営などにかかる費用について、国と県から財政支援を受けることができます。
東日本高速道路 一部で通行止め
  東日本高速道路によりますと栃木県足利市の山火事の影響で、北関東自動車道は足利インターチェンジと群馬県の太田桐生インターチェンジの間の東行きと西行きで、24日夜から通行止めが続いています。
  このうち足利インターチェンジの入り口には誘導員2人が立ち、高速道路に入ろうとする車を1台ずつ止めて、ドライバーに行き先を確認したうえで、群馬県太田市方面に向かう車には、引き返してもらっていました。
加藤官房長官「安全確保へ早めの行動を」
  加藤官房長官は、午前の記者会見で「これまでのところ人的被害や人家への被害は報告されていない。現在、地元消防が近隣自治体の応援も得て、消火活動を続けている。また、空からの消火活動については、陸上自衛隊が災害派遣要請を受けて部隊を派遣しており、本日も8機態勢での活動が続いているところだ。これに加えて、近隣県を含めた自治体の防災ヘリ5機態勢で別途、消火が行われている」と述べました。
  そして「政府としては、引き続き関係省庁による情報収集に努めるとともに、地元自治体とも緊密に連携を図り、必要な支援を行っていきたい。消火に要する期間は現時点で見通せていない。足利市周辺に住んでいる皆様には、自治体の避難情報に十分注意するなど、安全確保を最優先に早め早めの行動をとってほしい」と述べました。


2021.02.22-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/politics/news/210222/plt2102220017-n1.html
経産省 グリーン成長2兆円基金事業議論開始 目標達成度に応じた委託費優遇など基本方針骨子案提示

  経済産業省は22日、「2050年カーボンニュートラル」実現に向けて企業の技術開発を支援する2兆円基金に関し、事業目標の達成度に応じた委託費の優遇などを柱とする基本方針の骨子案を明らかにした。有識者会議の初会合で提示した。早ければ3月上旬にも基本方針を決定し、4月以降に順次、事業の公募や契約を行う予定だ。
  菅義偉首相が昨年12月、基金の創設を表明。10年間継続し、企業を支援する考えを示した。創設費用は令和2年度第3次補正予算に計上された。
  骨子案では支援対象の事業について、従来の研究開発事業の平均規模となる200億円以上を目安とした。実施主体には中小企業やベンチャー企業、研究機関の参加も想定。事業の成果を高めるため、優遇措置を取り入れるほか、企業側に経営者の関与を明確にした長期的な事業戦略の提出を求めるとした。また、仮に、実際に研究開発などが採択されても、経営者の取り組み状況が不十分な場合は事業を中止し、委託費の一部返還を求めるなど、成果を最大にするため、基金の活用を柔軟に行っていく考え。
  今後、今回立ち上げた「グリーンイノベーションプロジェクト部会」の中で基金の配分方針などを決め、部会の下に、3~4分野に分けたワーキンググループ(WG)を設け、各プロジェクトの審議などを行う。事業の公募などは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が行う。


2021.02.07-Yahoo!Japanニュース(朝日新聞 DIGITAL)-https://news.yahoo.co.jp/articles/ee08bb8ec82cb946ed1f26e2ff53fd0bdb788760
ヒマラヤの氷河が決壊、洪水で150人不明 インド北部

  インド北部ウッタラカンド州で7日、ヒマラヤ地域の氷河が決壊して洪水が発生し、州政府などによると、発電所の建設工事の現場にいた作業員ら約150人が行方不明になった。家屋も流されているといい、インド政府は救助活動のために軍を出動させた。
  現場は、ガンジス川の支流の一つ。洪水の原因はまだわかっていないが、ヒマラヤの氷河をめぐっては、地球温暖化によって急速に融解して洪水を引き起こす恐れがあると専門家から指摘されてきた。
  隣国ネパールでも、雪を頂いていた山々の岩肌が見えるようになってきたとされる。
    ヒマラヤとヒンドゥークシ山脈の地域の氷河の3分の1が、2100年までに失われるとする専門家の予想もある。この地域は中国やインド、バングラデシュ、ブータン、ネパール、ミャンマーなど8カ国にまたがっており、広大な地域の生活や農業にとって欠かせない川の流れにも影響を与える可能性があるとされる。
(ニューデリー=奈良部健)



2020.11.07-西日本新聞-https://www.nishinippon.co.jp/item/o/661838/
幻の魚イトウ、7河川に生息か

  北海道のみに生息し「幻の魚」と呼ばれる大型魚イトウが少なくとも道内の7河川に生息している可能性が高いことが分かった。川の水からイトウのDNAを検出した。うち2河川は、過去に捕獲などの記録がなく、生息が初めて明らかになった。北海道大大学院農学研究院の荒木仁志教授(47)らの研究グループが6日に発表した。
   荒木教授らは2015~18年、道内の120河川から採取した水にイトウから剥がれ落ちた表皮やふんなどから出たDNAが含まれていないか、環境DNA分析と呼ばれる手法で調査した。
   DNAは道内6地域で検出され、成魚2千匹相当が生息していると推計されている。


2020.9.24-京都新聞-https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/364566
環境省、南鳥島で再エネ実証事業

  環境省は来年度から、日本最東端の南鳥島(東京都小笠原村)で、再生可能エネルギーによって必要な電力を賄う実証事業に着手する方針だ。現在はディーゼル発電で賄っているが、電力の自給自足とともに温室効果ガスを削減するのが狙い。
  太陽光や風力など再生エネによる発電施設や蓄電池を設置し、本州から約1800キロ離れた孤島で実用可能かどうか調べる。来年度予算の概算要求に関連経費として数億円を盛り込む方向で調整している。

  南鳥島には自衛隊や気象庁の施設があり、港湾の管理、気象観測などに携わる職員約20人が滞在。発電に必要な年間約500キロリットルの軽油は船で輸送している。


2020.6.7-産経新聞 TEN SANKEI NEWS -https://special.sankei.com/a/international/article/20200607/0003.html
バッタ被害が深刻化 世界の農作物に大打撃 コロナと迫る「第2波」

【カイロ=佐藤貴生】中東で発生した大量のバッタがアフリカ東部や南アジアに拡散し、農作物を食い荒らしている。穀物の収穫期に入る今月はバッタの産卵期にも当たるため、バッタの数が今春に比べ最大で400倍にも急増する可能性が指摘される。70年ぶりの規模に膨れ上がったアフリカ東部などでは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため航空便の運航や外出が制限され、十分な対策が取れないとの指摘も聞かれ、多数の国に打撃を与える公算が大きい。


cool chise-https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/ondanka/
地球温暖化の現状

上昇し続ける世界平均気温
  気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書(2013~2014年)によると、陸域と海上を合わせた世界平均地上気温は、1880年から2012年の期間に0.85℃上昇しました。最近30年の各10年間は、1850年以降のどの10年間よりも高温を記録しています。
増加し続ける二酸化炭素(CO2)濃度
産業革命以来、人間は石油や石炭などの化石燃料を燃やしてエネルギーを取り出し、経済を成長させてきました。その結果、大気中のCO2濃度は、産業革命前に比べて40%も増加しました。温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の観測でも、増加傾向が見られます。
21世紀末の地球は?(将来予測)
PCC第5次評価報告書では、20世紀末頃(1986年~2005年)と比べて、有効な温暖化対策をとらなかった場合、21世紀末(2081年~2100年)の世界の平均気温は、2.6~4.8℃上昇(赤色の帯)、厳しい温暖化対策をとった場合でも0.3~1.7℃上昇(青色の帯)する可能性が高くなります。さらに、平均海面水位は、最大82cm上昇する可能性が高いと予測されています。
etc.・・・・・・


全国地球温暖化防止活動推進センター(環境省) JCCCA-https://www.jccca.org/faq/faq01_06.html
1-6 海面上昇の影響について

  海面上昇の主な原因は、海水の温度上昇による膨張と氷河や氷床の融解であると言われています。1901-2010年の約100年の間に19cm海面が上昇しました。このままでは、21世紀中に最大82cm上昇すると予測されています。
  すでに、フィジー諸島共和国、ツバル、マーシャル諸島共和国など海抜の低い多くの島国で、高潮による被害が大きくなり、潮が満ちると海水が住宅や道路に入 り込んでいます。さらに、海水が田畑や井戸に入り込み作物が育たない、飲み水が塩水となるなど生活に大きな影響が出ています。平均海抜が1.5mしかない ツバルでは、2002年7月からニュージーランドへの移民も始まり、ツバル政府は「環境難民」であることを国際社会に訴えています。
  今すぐ対策をとらなければ、2050年にモルジブやミクロネシアなど島国の被害額は、これらの国の国内総生産(GDP)の10%を超えると言われています。

  これらの国々は、概して発展途上国で二酸化炭素排出量も少ない国であるにもかかわらず、主に工業化した先進国が排出した二酸化炭素によって引き起こ されている地球温暖化の影響を最も深刻に受けています。気候変動枠組条約の国際交渉においては、「小島嶼国連合(AOSIS)」という交渉グループを結成 して先進国に地球温暖化防止対策の推進と適応措置への支援を求めています。

  日本では、1m海面が上昇すると、日本全国の砂浜の9割以上が失われると予測されています。40cmの上昇で、沖に出ている120m分の干潟が消滅し、そ こをすみかにしている生物の産卵や子育て、またそこを餌場にしている渡り鳥にも影響がでると言われています
また、海面が1m上昇すると大阪では、北西部から堺市にかけて海岸線は、ほぼ水没します。東京でも、堤防などを高くするなどの対策をとらなければ、江東区、墨田区、江戸川区、葛飾区のほぼ全域が影響を受けます。
2020.3.6-産経新聞 TEN SANKEI NEWS -https://www.sankei.com/west/photos/200306/wst2003060018-p1.html
毒蛇「ヤマカガシ」、中国ではホタルを食べて毒を獲得

 中国に生息する毒ヘビ「ヤマカガシ」の仲間は、陸生ホタルを食べて天敵から身を守るための毒を蓄えることを京都大などの研究グループが発見し、米科学アカデミー紀要の電子版に発表した。日本のヤマカガシはヒキガエルを食べて毒を獲得しており、かけ離れた食性で同類の毒性を獲得していることを明らかにした画期的な発見だという。
日本ではヒキガエル
 ヤマカガシの仲間は、獲物を捕まえるために牙から出す毒を持ち、自らの身を守る際は首の皮膚の下にある器官から毒を出す。牙から出す毒は体内で生成するが、防御用の毒は捕食で取り入れており、日本のヤマカガシは毒を持つヒキガエルを食べることで体内に蓄積している。一方、中国南西部に分布し、ヤマカガシよりあとに進化したイツウロコヤマカガシなど3種は、カエルを食べないのに同類の毒を持っており、どのように獲得するかは分かっていなかった。
 研究グループは、野生のイツウロコヤマカガシの毒の成分を分析した結果、化学物質が中国にも生息する陸生ホタルの一種が持つ毒の成分と一致することが判明。胃の中からはこのホタルの幼虫を食べた跡も見つかり、飼育されているイツウロコヤマカガシに同じ幼虫を与えると捕食したが、毒の成分を持たないホタルの幼虫は与えても食べなかったという。
  研究グループの森哲・京大准教授(動物行動学)は「進化の過程で食性が変化したにも関わらず、異なるエサから同様の毒の成分を摂取していたことは興味深い」と話している。


2020.1.17--NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200117/k10012249251000.html
「チバニアン」 国際学会が命名決定 日本の地層で初登録

千葉県にあるおよそ77万年前の地層を地質学の国際的な基準に登録し、そこからおよそ12万年前までの地質学上の時代を「チバニアン」と命名することを国際学会が決めました。日本の地層が国際的な基準に登録されるのは初めてのことで、今後、高校の地学の教科書にも「チバニアン」の記載がみられることになりそうです。
  千葉県市原市にあるおよそ77万年前の地層は、このころに地球の地磁気が逆転した痕跡を残していて、茨城大学や国立極地研究所などのグループは地球の一時代を代表する地質学の基準である「国際標準地」に登録するよう国際学会に申請していました。
  17日、韓国で開かれた国際学会の理事会での投票の結果、登録が認められ、およそ77万年前から12万年前までの地質学上の時代を千葉県にちなんで「チバニアン」と名付けることが決まりました。
  地質学では、地球のおよそ46億年の歴史を、「国際標準地」などを基準に117の時代に区分していますが、日本の地層を基準にして時代が決められたのは初めてです。
  「チバニアン」の時代は、人類であるホモ・サピエンスが誕生した時期を含むなど地球の歴史の中でも重要な時期を含んでいて、今後、高校の地学の教科書にも「チバニアン」の記載がみられることになりそうです。
「チバニアン」とは
  「チバニアン」は、ラテン語で「千葉時代」という意味で、77万4000年前から12万9000年前までの地質学上の時代を指します。
  千葉県市原市で確認された地層を時代の境界の基準である「国際標準地」として登録して時代を定めたもので、これまでは「中期更新世」と呼ばれてきました。
  基準となった地層は、77万4000年前に海底で堆積したもので、この地層の前後には、この時期に地球の地磁気が逆転するという特殊な現象の痕跡が残されていました。
  地球には、方位磁石が反応するように、N極とS極がありますが、この地層の中の鉄を含む粒子の分析結果から地磁気が数千年をかけて向きを変え、逆転した様子が確認できたということです。
  地磁気の逆転現象は、現在までの360万年の間に少なくとも15回あったと考えられていて、およそ77万年前の逆転は、その中で最後の逆転だということです。
  地質学の専門家で作る国際学会である国際地質科学連合は、地球の歴史を117の地質時代に区分していて、その基準となる「国際標準地」の登録はヨーロッパや中国が多く、日本の地層が登録されるのは初めてのことになります。
  「チバニアン」の時代は、氷河期と比較的温暖な間氷期が10万年単位で繰り返され、私たち人類であるホモ・サピエンスが誕生したとされるおよそ30万年前から20万年前も含まれる重要な時期で、今後、高校の地学の教科書にも「チバニアン」の記載がみられることになりそうです。
申請リーダー「感無量です」
  「チバニアン」と命名することが決まったことを受けて、東京 立川市の国立極地研究所で、申請チームが記者会見を開き、リーダーを務める茨城大学の岡田誠教授は「申請チームのリーダーを引き継いでから6年半で、申請してからは2年半となり、なんとかたどりつけました。この日が来ることをなかなか想像できなかったので、感無量です」と感想を述べました。
  そして、学問的な意義について「地質学は外国で決められた時代の名前を暗記することが多かったが、自分たちで時代の名前をつけて世界基準にするなど、身近な学問であることを示すことができたと思っている。また、登録された地層はこの時代を研究する際に最も優れた地層であることが証明されたので、この時代を調べる世界の研究者と共同研究が行われることになり、世界に開かれた地質学が展開できるきっかけになる」と語りました。
市原市役所では…
  千葉県市原市のおよそ77万年前の地層が「国際標準地」に登録されることが決まったという知らせは、国際学会から報告を受けた研究グループから午後2時すぎ、市原市の担当課に電話で伝えられました。
  市原市役所では、電話を受けた担当の職員が「決まりました」と声を上げると、周りにいた別の職員らが一斉に拍手をしたり握手したりして喜び合いました。
  市原市ふるさと文化課の今泉敬士郎課長は「きょうの連絡が予定より遅れていたので少し心配しましたが、認定されてほっとしています」と話していました。
  このあと研究者と電話でやり取りをした市原市の小出譲治市長は「おめでとうございます。市原市としてもしっかりやっていきます」と伝えたあとガッツポーズを見せていました。
住民から喜びの声「とても誇らしい」
  地元の千葉県市原市では住民から喜びの声が上がっていました。
  市原市役所を訪れた21歳の女性は「こんなに早く決まるとは思っていなかったので、とても驚いています。自分の住む町に地球の歴史を代表するような場所ができてとても誇らしいです」と話していました。
  また、市原市出身だという65歳の男性は「『市原』の名前も入れてほしかった気持ちもありますが、『千葉』の名前が世界中に知られることになり、うれしいです。地層を見に来る人で市原がにぎわって、経済効果も生まれてくれればうれしいです」と話していました。
見学者「感動」
  研究グループの申請が行われて以来、現地には全国から多くの見学者が訪れるようになりました。市原市によりますと、現在は年間でおよそ3万人が見学に訪れるということです。
  正式決定を前に、16日、初めて現地を訪れたという34歳の女性は「地球の歴史の一時代に日本の地名が付くことは初めてなのですごくうれしいし感動しています。すぐ目の前で古い地層が下から上まで連続的に重なっているのをみることができて、すてきな場所です」と話していました。
森田知事「新たな誇り」
千葉県の森田知事は「県民の新たな誇りであり千葉の魅力を世界に向けて発信できる絶好の機会となり大変うれしい。さまざまな形で活用されることを期待します」というコメントを出しました。
地元では住民らがガイドに
  登録が正式に決まった一方で、地元では、すでに見学者の増加を見越した動きが始まっています。
  地元に住む石井あゆみさん(62)は知り合いらに声をかけ、おととしの夏にボランティアガイドの団体を作りました。
  地元の人や研究者らが時折訪れる程度だった地層が申請をきっかけに話題になり、見学者が増えてきたものの「説明がないと、地層の意義がよくわからない」という声があったことが、団体を設立したきっかけだということです。
  このため、石井さんは、現地を案内して魅力を伝えたいと、博物館の学芸員や専門家などの助言を得ながら、わかりやすい案内のしかたを考え説明のための資料も作りました。
  石井さんの呼びかけに応じてガイドのメンバーは現在およそ20人にまでなりましたが、「国際標準地」に登録されるとさらに見学に訪れる人が増えると見込まれることから、16日も新たにガイドに協力してもらえる人を募って研修会が開かれていました。
  石井さんは「教科書で出てきたジュラ紀や白亜紀と同じレベルのものが地元にあったというのがとても感動的で、不思議な感覚です。地域興しにつながればいいですし、子どもたちが地層に感動して自分たちも研究しようかなという気持ちになってくれれば、ロマンが広がってうれしいです」と話していました。
地層にちなんだお菓子も登場
  チバニアンブームを盛り上げようと、地元では地層にちなんだ土産物も相次いで開発されています。
  千葉県市原市の食品製造会社は、チバニアンで地元を盛り上げたいと市と相談を重ね、千葉県の特産品であるピーナツを使ったお菓子を開発、販売しています。
  商品はピーナツを砂糖でコーティングして、3つの色をつけています。
  一見すると普通の豆菓子ですが黄色は抹茶味、緑色はイチゴ味、ピンクはバナナ味と見た目と違う風味になっているのが特徴です。
  「味を『逆転』」させることで地層の最大の特徴である「磁場の逆転」をPRしようという開発メンバーのアイデアから生まれました。
  黄色いピーナツを試食した女性は、抹茶の味に少し驚いた様子で「おもしろいアイデアですね。こういうお菓子で千葉をどんどん盛り上げていってほしいです」と話していました。
  会社では、それぞれの色ごとに分けて3列にうまく並べることで、地層に見立てて楽しんでもらうことも期待しているということです。店長の伊藤亮平さんは「お菓子を食べながら若い方からお年寄りまで一緒に楽しんでもらいたいです」と話していました。


2020.1.11-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200111/k10012242121000.html
豪の森林火災 “気候変動も要因” 政府に対策強化求め抗議活動

森林火災が深刻な被害を広げているオーストラリアで、気候変動が火災の危険性を増大させる要因の1つになっていると気象当局が指摘する中、各地で、政府の気候変動対策の強化を求める大規模な抗議活動が行われました。オーストラリアでは、南東部を中心に各地で森林火災が相次ぎ、去年9月以降27人が死亡しています。
  9日出された気象当局の報告書では、気候変動が森林火災の危険性を増大させる要因の1つになっていると指摘されました。
  こうした中、10日各地で、学生団体や環境団体が呼びかけ政府に対して気候変動対策の強化を求める大規模な抗議活動が行われました。
  このうち、最大都市シドニーでは中心部の広場を大勢の人が埋め尽くし、主力産業の1つでもある石炭産業を擁護してきたモリソン首相を批判し、政策の見直しなどを訴えました。
  参加した男性は「このデモを通じて気候をめぐる緊急事態にあると政府が認め、気候変動政策を変えるための警鐘になることを期待しています」と話していました。
  オーストラリアは、パリ協定に基づき、2030年までに温室効果ガスの排出量を2005年と比べて26%から28%削減する目標を掲げていますが、達成できないとの予測も出されています。
  森林火災の被害が拡大し続ける中、政府に対する批判は今後、さらに高まりそうです。


2020.1.10-Yahoo!!Japanニュース-https://news.yahoo.co.jp/byline/morisayaka/20200110-00158287/
動物10億匹が焼死、ラクダ1万頭は射殺か オーストラリア

北海道の面積を優に超える1,000万ヘクタールの森林が焼失しているオーストラリアで、動物への被害が深刻化しています。
シドニー大学の研究では、10億匹もの動物が犠牲になり、そのうちコアラは25,000匹が焼死したとも伝えられています。
そしてあらたに、多数のラクダにも死の危機が迫っています。ただその理由は山火事でも、飢餓でもなく、射殺によるものです。
ラクダ10,000万頭射殺か
サウスオーストラリア州当局によると、8日(水)からの5日間、10,000頭の野生のラクダを、ヘリコプターからスナイパーが射殺する予定とのことです。ラクダだけではなく、一部の馬なども対象となるそうです。
一体、なぜこのような無慈悲なことをするのでしょうか。州のアボリジニーの自治体によると、ラクダなどの巨大な野生動物が集落やインフラを脅かしていて、ラクダの頭数管理が必要になったからだと説明しているとのことです。
驚くことにラクダというのは、5キロも先から水のにおいを嗅ぎつけることができるといいますが、そのラクダが水を求め歩き、集落に押し寄せて、フェンスを壊したり、住宅の近くまで侵入したりしているそうです。









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