学校問題-1(School）

2022.05.06-西日本新聞-https://www.nishinippon.co.jp/item/n/918388/
秀岳館サッカー部、コーチの暴力24件確認　監督は部員の謝罪動画作成に関与
（綾部庸介）

　　熊本県八代市の私立秀岳館高サッカー部の30代男性コーチが部員に暴行した問題を巡り、同校は5日、記者会見を開き、全校生徒対象の調査で、過去2年間、このコーチによる部員への暴力行為を他に24件確認したことを明らかにした。別の職員の暴力行為も1件あった。生徒5人が打撲などのけがをしたという。　　段原一詞監督は問題発覚後、部員らが暴行動画を投稿したことを謝罪する動画の作成に関与したことを認めた。

　　問題は4月20日、コーチが部員を殴ったり蹴ったりする動画が交流サイト（SNS）に投稿されて明らかになり、県警は暴行容疑でコーチを書類送検した。
　　段原氏は会見でコーチの暴力行為を「知らなかった」と説明。謝罪動画については生徒にマスクを外して名前を名乗るよう指示して撮り直させたことを明かし、「生徒の自主運営だが責任は私にある」と述べた。暴行動画を投稿した部員を「加害者」と述べるSNS上の音声は、自らのものだと認めた。
　　調査では、同部の生徒同士でも13件の暴力行為を確認。中川静也校長は会見で「（暴力は）あってはならない。心よりおわび申し上げる」と謝罪した。
（綾部庸介）