裁判-法律問題-1


2024.04.23-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240423-GXD2TYLQZVMBHPQVFZN4OSTQYY/
妻子殺害、夫に無期求刑 大分地検「あまりにも人命を軽視」 妊娠7カ月の胎児も死亡

  大分市昨年8月、妻=当時(38)=と息子=同(9)=を刺殺したとして、殺人罪に問われた夫で無職、A被告(67)の裁判員裁判論告求刑公判が23日、大分地裁で開かれ、検察側は「あまりにも人の命を軽視した事案だ」として無期懲役を求刑した。検察側冒頭陳述によると、妻は妊娠7カ月で胎児も死亡した。

  A被告は19日の初公判で起訴内容を認めていた。
  起訴状によると、昨年8月8~9日、自宅で妻の李東娜さんの背や胸を、養子の佑馬君の胸をそれぞれナイフで刺し、失血死させたとしている。


2024.04.23-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240423-5GC5A5O34FNBZOIMBYGSA3B6O4/
認定こども園の前園長ら業過致死罪認める 静岡の3歳バス置き去り死事件初公判

  静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」令和4年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=を通園バスに放置し熱中症で死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた前園長、A被告(74)と元クラス担任のB被告(48)は23日、静岡地裁(国井恒志裁判長)の初公判でいずれも起訴内容を認めた。

  起訴状によると、A被告は4年9月5日、降車時の人数確認を怠り、千奈ちゃんが取り残されたままなのに窓を閉め切ったバスを施錠、B被告は保護者に連絡を取るなどして所在確認をせず、同日午後2時5分ごろまで車内に閉じ込めて熱中症で死亡させたとしている。
  A被告がバスを運転し、園児6人と送迎補助員の女性が乗車。到着後、園児を順次降車させたが、千奈ちゃんが残されていることに気付かなかった


2024.04.03-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240403-LPA2AN2BMRIJDMVFFMDHC7VLKA/
SNS不適切投稿のA判事を罷免 11年ぶり8人目 弾劾裁判所

  交流サイト(SNS)に殺人事件の遺族を傷つける投稿をしたなどとして訴追された仙台高裁のA判事(58)=職務停止中=について、裁判官弾劾裁判所(裁判長・船田元衆院議員)は3日、罷免判決を言い渡した。A氏は法曹資格を失った。弾劾裁判所は主文の言い渡しを後に回し、判決理由の朗読から始めていた。

  裁判官弾劾法は、罷免事由を「裁判官としての威信を著しく失うべき非行」があった場合などと定めている。
  罷免判決盗撮で罰金刑を受け、平成25年に罷免された大阪地裁判事補(当時)以来で、8人目。A氏は、SNS投稿を理由に訴追された初めての例だった。
  訴追状によると、A氏は平成29年~令和元年、女子高生殺害事件の遺族やペットの返還をめぐる民事訴訟の当事者に対し、侮辱したり、社会的評価を不当におとしめたりする投稿をSNSなどにしたなどとされる。
  裁判官訴追委員会側は、A氏が一般読者からの注目を集めることを期待し、投稿に及んだと指摘。「司法に対する国民の信頼を損なわせた程度は非常に大きい」として、罷免にすべきだと主張していた。
  A氏は弾劾裁判で、投稿は判例紹介などが目的だったとし、遺族を傷つけたことを謝罪今月12日の任期満了で裁判官を退官する意向を示していたが、弁護側は「罷免事由にはあたらない」と主張していた。

■弾劾裁判
  国会の裁判官訴追委員会の訴追を経て、開かれる。弾劾裁判所は衆参各7人の国会議員で構成され、審理に関わった国会議員の3分の2以上が賛成した場合罷免の判決を言い渡す。審理は原則として公開の法廷で行われる。判決は言い渡しと同時に確定し、法曹資格を失う不服申し立ての方法はない。判決から5年経過し、弾劾裁判所が相当の理由があると判断した場合は、法曹資格が回復する


2024.02.15-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240215-ILE2PETXO5J3TBCZKVKYNXGGSY/
吉野家の紅しょうが直食い男に実刑判決「身勝手で悪質」 懲役2年4月、罰金20万円 大阪地裁

  大手牛丼チェーン「吉野家」の店舗で、共用の紅しょうがを自身の箸で容器から直接食べたとして、器物損壊と威力業務妨害罪に問われた建築業、A被告(35)の判決公判が15日、大阪地裁で開かれた。高橋里奈裁判官は「身勝手で悪質な犯行」とし、懲役2年4月、罰金20万円(求刑懲役3年6月、罰金20万円)を言い渡した。

  A被告は営利目的で大麻を栽培し、所持したとする大麻取締法違反罪でも起訴されていた。
  高橋裁判官は量刑理由で、A被告が「店舗への悪影響を顧みなかった」と非難。吉野家の事件後に大麻を栽培するなどしており、「規範意識が乏しく、刑事責任は重い」と指摘した。
  判決によると、A被告は令和4年9月29日未明、大阪市住之江区内の店舗で共用の容器に入った紅しょうがを自身の箸で直接口にかき込むようにして食べ、紅しょうがを汚損するとともに、同店の業務を妨害した。
  食べる様子は知人の男(35)=威力業務妨害罪で罰金30万円の略式命令=が動画撮影し、交流サイト(SNS)で拡散された。


2024.01.26-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240126-NUPVX5BWMZKLZJTBRL2DKE7TOY/
安田純平さんの旅券発給拒否処分を取り消し 東京地裁

  シリアで拘束され、2018年10月に解放されたフリージャーナリストの安田純平さんが、外務省がパスポートの発給を拒否したのは違法だとして、国に処分取り消しなどを求めた訴訟の判決が25日、東京地裁であった。品田幸男裁判長は発給拒否は「裁量権の逸脱または乱用にあたる」とし、処分を取り消した。

  安田さんは15年にトルコからシリアに入国し、武装組織に拘束された。約3年4カ月後に解放され、帰国。新しいパスポート発給を申請したが、外務省が拒否した。
  品田裁判長は「海外渡航の自由への制約は、合理的でやむを得ない限度しか許されない」と指摘。安田さんに5年間の入国禁止措置を課していたトルコと近隣国だけでなく、それ以外の国への渡航まで制限したことは違法だと判断した。


2024.01.25-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240125-NFHYMZEMNZOF5NXBCRVPMCJ3RQ/
A被告に死刑判決、責任能力を認定

  36人が死亡、32人が重軽傷を負った令和元年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われたA被告(45)の裁判員裁判の判決公判が25日、京都地裁で開かれ、増田啓祐裁判長は求刑通り死刑を言い渡した。最大の争点となっていた被告の刑事責任能力については「心神喪失でも心神耗弱でもなかった」として完全責任能力を認定した。

  事実関係については争いがなく、弁護側は被告が精神疾患の「妄想性障害」で、犯行には妄想が大きく影響していると主張。事件当時は責任能力がなかったか、あっても限定的だったとして、無罪か刑の減軽を求めていた。
  被告はこれまでの公判で、京アニの小説コンクールで自作小説を落選とされたのに、アイデアを盗用されたことなどが動機だと述べている。また京アニとも関係する「闇の人物」に終始監視されており、こうした付きまといから逃れるためには事件を起こすしかなかったとも説明した。
  小説の盗用や「闇の人物」の監視は被告が抱いていた妄想で、責任能力の判断では、こうした妄想が事件にどの程度影響したかが争点だった。
  判決で増田裁判長は、被告の妄想が動機につながっていることを認定起訴後に精神鑑定を行った医師の意見を踏まえ、被告が妄想性障害だったことも認めたそのうえで被告の性格について「独善的で猜疑心が強く、攻撃的な性格傾向を有していた」と指摘。京アニへの恨みから放火による大量殺人を選択したのは、被告の攻撃的な性格傾向に基づいており、犯行自体に「妄想の影響はない」と判断した。


2024.01.25-毎日新聞-https://mainichi.jp/articles/20240125/k00/00m/040/012000c
京アニ放火殺人の判決、主文後回し A被告への求刑は死刑
【久保聡】

  36人が犠牲になった2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪に問われたA被告(45)の裁判員裁判の判決公判が25日午前、京都地裁で始まった増田啓祐裁判長は主文の言い渡しを後に回し、判決理由の朗読から始めた。平成以降で最多の犠牲者を出した放火殺人事件で、裁判員らが導いた結論に注目が集まる。

  検察側は死刑を求刑し、弁護側は無罪を求めている。最大の争点は被告の刑事責任能力の有無や程度。A被告は事件当時、精神障害による妄想があり、行動や動機にどのような影響を与えていたのかが焦点となっている。
  検察側は、被告の攻撃的な性格によって起こされた事件とし、妄想の内容は「犯行に及ばなければ自分に危害が及ぶといった差し迫ったものではない」などと指摘。妄想はほとんど影響せずに完全責任能力があったとし、「類例を見ない凄惨(せいさん)な事件」と強調した。
  一方、弁護側は被告の精神障害は重度で「10年以上にわたって妄想の世界の圧倒的な影響を受けていた」と指摘。「事件当時は善悪の区別や行動を制御する能力が失われていた」として、心神喪失状態で刑事責任は問えないと主張している。絞首刑による死刑は残虐で選択すべきではないとも述べた。
  被告は放火に伴う重いやけどから回復し、事件の1年5カ月後に起訴された。起訴状によると、19年7月18日午前、京アニ第1スタジオ(京都市伏見区)にガソリンをまいて火を放ち、社員ら36人を殺害、32人に重軽傷を負わせたとされる。
  23年9月の初公判で、被告は「当時はこうするしかなかった。現在ではやり過ぎたと思っている」起訴内容を認めた。公判では被告人質問に多くの時間が割かれ、被告は自らの主張について詳述した。
  被告は事件の動機として「京アニに自作の小説が盗用された。京アニが許せなかった」と述べた。事件直前には実行をためらいつつ、過去の放火事件を模倣したと説明。「小説一つでここまでしなければならなかったのか。浅はかだった」と後悔を語り、極刑を受け入れる意向も示した。公判の最終盤には犠牲者の遺族に謝罪する場面もあった。
  公判では刑事訴訟法の規定に基づき、犠牲者19人と負傷者32人の名前が伏せられて審理された。希望した遺族らは被害の深刻さや処罰感情を法廷で直接訴えた。「被告は死をもって償ってほしい」などと厳しい意見が相次いだ
  審理は143日間と長期にわたり、被告の精神鑑定の内容などを検討する複雑な審理となった。動機や経緯刑事責任能力の有無や程度量刑――の3段階に分けられ、論点を明確にする仕組みが導入された。
  争点の責任能力については、検察側の中間論告・弁護側の中間弁論が実施され、裁判員らが公判の途中段階で非公開の「中間評議」で協議。量刑を検討する前に判決に向けた一定の結論を出していたとみられる。【久保聡】


2024.01.25-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240125-J6ZT427TIVNFHI7Z5ROH3TML6E/
京アニ放火、A被告にきょう判決 責任能力と量刑、司法の判断は

  36人が死亡、32人が重軽傷を負った令和元年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われたA被告(45)の裁判員裁判の判決公判が25日午前10時半から、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれる。「日本の刑事裁判史上突出して多い被害者数だ」として死刑を求刑した検察側に対し、弁護側は刑事責任能力を争い、妄想性障害の影響で心神喪失か心神耗弱の状態だったとして無罪や刑の減軽を主張している。

  被告はこれまでの公判で、京アニの小説コンクールに落選し、アイデアを盗用されたことなどが動機だと述べている。盗用は青葉被告が抱いていた妄想の一つで、こうした妄想が事件にどこまで影響を与えていたかが最大の争点となった。
  被告には起訴前後、異なる専門医による2回の精神鑑定が行われた。責任能力を巡る審理では、起訴前の鑑定医が被告は性格に著しい偏りがある「妄想性パーソナリティー障害」との鑑定結果を示し、妄想は犯行に直接影響していないと説明した。一方で起訴後の鑑定医は、被告は重度の「妄想性障害」だとし、犯行の背景に関連していると証言した。また公判では被告が事件直前、現場周辺で犯行を逡巡(しゅんじゅん)したことも明かされた。被告は「こんな悪党でも良心の呵責(かしゃく)がある」と述べた。
  検察側はこうした点を踏まえ、被告が善悪を区別し、それに従って行動できたとして、完全責任能力があったと主張。論告では犯行の計画性や社会的影響の大きさを指摘し「うまくいかない人生の責任を京アニに転嫁した。理不尽そのもので身勝手極まりない」と述べた。
  これに対し弁護側は、被告が10年以上妄想の世界で生き、その影響で善悪の区別や行動を制限する能力が失われていたと主張。心神喪失が認められなかったとしても「責任能力は大きく減退していた」と強調した。このほか死刑(絞首刑)の残虐性や、スタジオの構造が影響して火の回りが早くなり、被害が拡大した面があるとして酌量を求めた。


2024.01.18-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240118-XPDZBWXPFNNHDFCDNQV4T4CVCQ/
甲府殺人放火事件、当時19歳の被告に死刑判決 特定少年で初

  甲府市で令和3年10月に同じ高校に通っていた女性の50代の両親を殺害したうえ放火し、殺人や現住建造物等放火などの罪に問われたA被告(21)の裁判員裁判の判決で、甲府地裁は18日、求刑通り死刑を言い渡した。被告は事件当時19歳の特定少年で、令和4年4月の改正少年法施行以降、特定少年として起訴された被告に死刑判決が出されるのは全国初

  犯行は3年10月12日午前3時半ごろ、被害者宅に侵入し、1階の寝室で寝ていた両親になたで襲い掛かり、頭などに繰り返したたきつけ、ナイフで胸などを複数にわたって刺すなどし、失血死させた。さらに、女性の妹の頭をなたで殴り、大けがを負わせたのちに、ライターオイル約1リットルを、台所や倒れていた両親の周囲にまいて火をつけ、住宅を全焼させた女性と妹は2階から飛び降り、逃げ出せた
  裁判は昨年10月から甲府地裁で21回開かれ、被告の事件当時の責任能力の程度などが争点となった。
  検察側は「女性への恋愛感情が実らず、怒りを募らせ、女性を傷つけるために家族を殺害しようとした」と説明。そのうえで「両親が無抵抗となった後も、異常な執拗(しつよう)さで攻撃を加えており、冷酷で生命軽視が甚だしい」と強く非難した。さらに「犯行から2年たつが、被告からは内省の態度が表れることもない」として死刑を求めた。
  これに対し、弁護側は「被告は事件当時、精神障害により行動制御能力などが著しく減退していた」として、心神耗弱状態だったと主張。さらに特定少年であったことから、「適切な教育や処遇で変わることができる」として、極刑回避を求めていた。


2024.01.06-読売新聞-https://www.yomiuri.co.jp/national/20240106-OYT1T50094/
散歩中の女性が猟犬4頭にかまれる、飼い主に罰金命令

  散歩中の60歳代の女性が猟犬にかまれて重傷を負った事件で、三重県の伊勢区検は5日、飼い主の男(67)を業務上過失傷害罪で伊勢簡裁に略式起訴したと発表した。昨年12月20日付。伊勢簡裁は同27日、罰金50万円の略式命令を出した。

  起訴状などによると、男は昨年4月9日、度会町の空き地で猪などを追わせるために猟犬5頭を放ち、猟犬の位置を十分把握しないまま狩猟を継続。うち4頭が散歩中の女性の頭部などにかみつき、全治半年の重傷を負わせたとされる。付近には舗装された林道や家屋があり、通行人に危害を与える可能性がある状況だったとしている。
  一方、津地検伊勢支部は、鳥獣保護法違反の疑いについては不起訴(起訴猶予)とした。
  昨年12月20日付。


2023.12.21-Tahoo!Japanニュース(テレ NEWS)-https://news.yahoo.co.jp/articles/c0937ef247a55516d4e7f122342675db8d212c65
G被告「配信は二度とやりたくない」  被告人質問で語られた“裏側”

  YouTube上で俳優らを常習的に脅迫した罪などに問われている、G被告(52)の3度目の裁判が行われました。被告人質問で、G被告は「配信は二度とやりたくない」などと語りました。

   「G!G!」 21日午後、支持者が名前を連呼する中、G被告を乗せたとみられる車が、東京地裁に入りました。 記者 「裁判所の前には、G被告の旗が立っていて、裁判所の中を見てみると、その裁判の傍聴をしようという人が多く集まっています」
  G被告は、去年、YouTubeに配信した動画で、俳優の綾野剛さんなどを常習的に脅迫した罪などに問われています。21日、3度目の裁判では、暴露系ユーチューバーだった頃の“裏側”が語られました。
  G被告は、黒髪・黒スーツ・黒ネクタイという姿で、背筋を伸ばし、証言台の前に座りました。その冒頭、「脅迫とされた行為について、反省しています。被害者には、申し訳なかったなという気持ちでいっぱいです」と述べたG被告。
  そして、語られたのは、配信を始めた経緯についてです。ドバイで生活をしていた際、金を借りていた友人2人に、こう誘われたといいます。
  G被告 「暴露系をやれば、収益でお金を稼げる、と」 弁護側 「それに対して、なんと答えた?」 ・・・G被告 「『やらないです』と即答しました。自分の中で、やりたくない気持ちがありました」 ・・・しかし  G被告 「返済を迫られていて、断りにくかった」 こうして誕生したという、“暴露系ユーチューバー”G。続けるうちに「芸能界の闇が深く、被害者を見てきたので、ある程度、世の中に示さないとダメだなと思った」といいます。 「正義感を感じていた」という一方で・・・ 弁護側 「撮影・配信していた時の気持ちは?」 ・・・G被告 「正直しんどかった。『おまえらしくない。やらされているのでは?』と(知り合いは)みんな気づいていた」 “配信のスタイルや戦略などは、友人らが決めていた”といいます。・・・G被告 「暴露系やるなら、怒鳴るスタイルでやれ、と言われた」 「自分は指示に従うだけ」で、配信でどの芸能人を取り上げるのかも「すべて友人が選んでいた」と話しました。 検察側 「人気が出ると思った?」 - G被告 「正直、出ないと」 今後、配信の予定があるかどうか聞かれると -  G被告 「正直、二度とやりたくないです」 検察側 「法廷で誓えますか?」  - 被告 「誓います。二度としません」 はっきりと答えました。  - G被告 「本当におかしなことをやってきたと思って、二度とやらないと決めて、十分反省したうえで、日本での新しい一歩を踏み出したいと思います。本当に、すみませんでした」
次回の裁判は、来年2月に開かれます。


2023.12.19-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20231219-X2HUQ6BL4ZPYRBHFBROEL45K4Q/
「後悔」も「音は自動で流れた」 迷惑系配信者 A 初公判で起訴内容を一部否認

  大阪・ミナミの飲食店で、動画を撮影しながら大音量で音楽を流して店員の業務を妨害したとして、威力業務妨害罪に問われた米国籍の「迷惑系」ネット配信者AことA被告(24)の初公判が19日、大阪地裁(安福幸江裁判官)で開かれたA被告は「撮影をしたのは否認しない。自分の行動に後悔もしている。ただ、音声は自動で流れたものだ」と起訴内容を一部否認した。

  この日、A被告は白いカッターシャツに黒のパンツ姿で出廷。裁判官が被告の名前などを確認すると「イエス」「OK」などと視線を下げながら力のない声で答えていた。
  起訴状によると、9月12日午前1時半ごろ、大阪市中央区道頓堀の飲食店で、ほかの客がいるのに、スマートフォンで動画撮影しながら大音量で音楽などを流し、店員に被告への対応を余儀なくさせたとしている。
  A被告は日本国内で迷惑行為を繰り返し、動画でライブ配信。視聴者から収益を得る「迷惑系配信者」として交流サイト(SNS)で知られていた。
  大阪市内のホテル建設予定地に侵入したとする建造物侵入容疑で9月に大阪府警南署に逮捕され、その後、威力業務妨害容疑で再逮捕。建造物侵入事件については、大阪地検が不起訴(起訴猶予)としている。


2023.12.15-毎日新聞-https://mainichi.jp/articles/20231215/k00/00m/040/283000c
「人をバカにして」 頂き女子裁判傍聴 被害男性の怒りと葛藤
【田中理知】

  「頂き女子りりちゃん」が作った恋愛詐欺マニュアルをもとに、男性2人から計1065万円だまし取ったとして詐欺罪に問われた大学生、A被告(21)に対し、名古屋地裁は15日、懲役3年執行猶予5年(求刑・懲役4年6月)の判決を言い渡した

  「一度会って話をしたい気持ちもある。でも(刑務所に)入って反省してほしい気もした」。愛知県内の40代男性は、法廷で判決を聞き複雑な気持ちになった。今年2月にA被告と出会い、デートを重ねていたという。
  男性によると、A被告とはマッチングアプリを通じて知り合った。「かな」と名乗った被告とは、アニメ好きなど共通の趣味が多く意気投合した。連絡先を交換し、実際に会うようになった。 「好きだよ」「一緒にいるとうれしい」。毎日メッセージが届き、仕事の合間には電話をくれた。親に捨てられたなどとつらい境遇を打ち明けられた。「『守ってほしい』と言われ、守りたいと思った」と振り返る。
  数十万単位で金も貸していたという。「友だちの『みくちゃん』にお金を貸していて家賃が払えないとか、学費が支払えないと言われた」と話し、「彼氏だから出して」と言われるまま支払った。 5月中旬、突然連絡が途絶え、その日にA被告は詐欺容疑で逮捕された。「なんで……。だまされたのか……」。警察へ相談に行くと、「同じようなケースがある」と署員に言われたという。 数十万単位で金も貸していたという。「友だちの『みくちゃん』にお金を貸していて家賃が払えないとか、学費が支払えないと言われた」と話し、「彼氏だから出して」と言われるまま支払った。
  5月中旬、突然連絡が途絶え、その日にA被告は詐欺容疑で逮捕された。「なんで……。だまされたのか……」。警察へ相談に行くと、「同じようなケースがある」と署員に言われたという。
  裁判でA被告は反省しているようにも見えた。でも最終意見陳述でA被告が、被害者への謝罪の方法として「どうしたら異性から嫌悪感を抱かれないか教えてあげたい」などと話したことに言葉を失った。
  「自分がかわいくて、被害者は二の次。人をバカにしていたんだ」【田中理知】


2023.12.08-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20231208-DKSL5XLOAVJN5CHQDURVCI73CQ/
女性に売春させ虐待、暴行死 37歳男に懲役20年求刑 宇都宮地裁

  令和元年、当時24歳の女性を栃木県さくら市のアパートに監禁、暴行して死亡させ、遺体を宮城県白石市の山林に埋めたとして傷害致死などの罪などに問われた住所不定の無職、海部学被告(37)の裁判員裁判公判が8日、宇都宮地裁であり、検察側は懲役20年を求刑した。弁護側は減軽を求めて結審した。判決は来年1月11日。

  検察側は論告で、海部被告は女性に売春させて金を得るために長期間にわたり虐待していたと指摘。日常的に激しい暴行を加えており「危険性や残虐性の点で際だって悪質な行為」と非難した。
  弁護側はこれまで、暴行と死亡の関係が不明だとして傷害致死罪について否認。最終弁論では、同罪が成立しても懲役9年程度が妥当だと主張した。海部被告は最終意見陳述で「遺族に申し訳ない」と語った。


2023.12.08-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20231208-N4KSMIC3BJOJRIIH6LPSGTDGM4/
妻子3人殺害の元警官、死刑確定へ 福岡、最高裁判決

  福岡県小郡市の住宅で平成29年に妻子3人を殺害したとして殺人罪に問われ、一、二審判決で死刑とされた元県警警察官、A被告(45)の上告審判決で、最高裁第3小法廷(長嶺安政裁判長)は8日、被告側の上告を棄却した。死刑が確定する。被告側は、第三者による犯行の可能性があるなどとして無罪を主張していた。

  5人の裁判官全員一致の結論。判決理由で長嶺裁判長は「3人の命を奪った結果は重大。確定的で強固な殺意に基づき、生命を軽視する態度が甚だしい」と指摘。被告について「自身の罪と向き合う姿勢を示さず、反省悔悟の情をうかがうことはできない。死刑はやむを得ない」と述べた。
  一、二審判決によると、29年6月5日深夜~6日朝、自宅で妻の由紀子さん=当時(38)=と、小学4年の長男、涼介君=同(9)、小学1年の長女、実優さん=同(6)=の首を絞めるなどし、いずれも窒息死させた。
  裁判員裁判で審理された一審福岡地裁判決は「従前からの鬱憤が爆発し、被告が妻を殺害したと合理的に推測できる」と指摘。検察側の求刑通り死刑とした。二審福岡高裁判決も支持した。


2023.12.06-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20231206-6X63LFHXZVNT7J35WUYW5W2KLI/
被害拡大「ツキがなかった」 被告、遺族感情を逆なで

  京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われたA被告(45)は6日、被告人質問で遺族に初めて償いの言葉を述べた。一方、想像以上に被害が拡大したことについて「運、ツキがなかった部分があるのは否定できない」と発言。京アニへの恨みは今もあると述べるなど、遺族や被害者の感情を逆なでするような投げやりな態度も見せた。

  「申し訳ありません」・・・この日、法廷で繰り返し謝罪の言葉を口にした被告。第1スタジオの凄惨(せいさん)な状況を後で知り「絶句した記憶がございます」とも述べた。一方、遺族らに目線を送ったり、頭を下げたりすることはなく、終始うつむきながら話していた。
  これまでの公判で弁護側は、第1スタジオの構造が被害の拡大要因の一つだと主張。被告はこの日、第1スタジオにらせん階段があったことは知らなかったとした上で、「それによって火が速く回ったと聞いた。運、ツキがなかった部分があるのは否定できない」「らせん階段じゃなかったら(火は)1階に広がるだけで、2、3階の人は無事」などと語った。
  また謝罪の言葉が遺族に届くものであるかと問われた被告は「それは(聞く側の)取り方による。自分の問題でない」と早口でまくし立てる場面もあった。
  事件の動機形成に関し、被告は法廷で京アニによる小説の盗作を主張している。認識を問われた被告はこの日も「京アニも(盗作を)やってきたという思いはあります。正直に申し上げます」と主張。京アニによって犯罪に追い込まれたのかと問われると「今でもそういう呵責(かしゃく)は消えない」と訴えた。
  質問に先立ち検察官は、重いやけどで手術を49回受け、右手の人さし指を失った被害者がつづった書面を読み上げた。「鏡を初めて見たときの絶望感を忘れない。死を選ぶのも、生を選ぶのも、この体で生きることがつらい」との苦しみが明かされた。







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