事件問題-1


2025.02.11-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250211-EQTEOKU2SROA5NTBMMSFRV6BPQ/
市議宅が全焼し焼け跡から遺体、12歳長女と連絡取れず 大阪・大東、市議と次男も負傷

  11日午前1時半ごろ、大阪府大東市大野の市議、安田恵子さん(44)方で、「家全体から火が出ている」と近所の男性から110番があった。大阪府警四條畷署によると、木造4階建て住宅が全焼し、焼け跡から性別不明の遺体が見つかった。安田さんの長女(12)と連絡が取れておらず、同署は遺体の身元確認を急いでいる

  また、安田さんと次男(15)も避難しようと2階から飛び降り、それぞれ腰や手を負傷した。長男(17)は逃げて無事だった。
  同署によると、長男が地下1階の部屋でゲームをしていたところ、使用していた石油ストーブから「ボーン」という音とともに火が上がったと説明しているという。同署などが今後、詳しい出火原因を調べる


2025.02.10-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250210-C5LOVWNLGVM5RMRFE26TWTHQMY/
下水道管の異常確認されず、神奈川県 埼玉陥没事故受けて緊急点検 調査範囲拡大へ

  埼玉県八潮市で県道が陥没してトラックが転落した事故を受け、神奈川県が行っていた下水道管の緊急点検が7日に終了した。目視による点検や空洞調査などの結果、異常は見当たらなかったが、今後は県が管理する下水道管すべてについて点検範囲を広げて調査を進めていく

  県では相模川流域の大型下水道管約58キロについて、管が埋設されている道路で路面状況の変化が起きていないかや、下水道管内に土砂などが流入して流れが阻害されていないかなどを調べた。対象となったマンホールは303カ所に上り、7日までに異常は確認されなかったという。
  また、レーダー探査車を活用して、路面下の空洞の有無についても調査を行ってきたが、緊急で対応が必要なところは確認されていないという。詳細なデータについては、さらに分析を続ける。
  一方で、県は、相模川流域下水道で今回の緊急点検の対象外だった部分と、酒匂川流域下水道の合わせて約116キロの下水道管についても点検を行うことを決めた。まずは酒匂川流域下水道の管径2メートル以上の下水道管を優先させ、14日までに点検を完了させる方針。その後、残る範囲について調査を進めるという。
  黒岩祐治知事は7日の定例会見で、「県民目線に立って点検の範囲を広げていく。県民が安心していただけるよう、しっかりと取り組んでいく」と話した。


2025.02.09-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250209-2TWMZYNOANLHLMGZO3HQKPNDIU/
埼玉の道路陥没、穴の捜索終了 運転手の手がかりなく崩落の危険 消防「別の手段を検討」

  埼玉県八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故で、地元消防は9日、穴の中で続けてきた不明の男性運転手(74)の捜索活動を終了したと明らかにした。同日朝に重機で捜したが、手がかりが得られず、崩落の危険もあるためだとしている。今後、原則として穴は調べず、現場地下の下水道管内の調査など、別の手段を検討する。

  県などは、捜索の妨げとなっていた地表近くの農業用水路の撤去を8日に完了。消防によると、9日午前7時半ごろ、整備したスロープを通じて穴に重機を入れ、土砂やがれきを撤去する作業を開始した。ただ崩落の可能性が認められ、作業は中断。その後もトラックの部品などは見つからず、作業員の安全も確保できないことから、消防は穴の捜索終了を決めた
  運転席部分とみられるものが5日に下水道管内で見つかっており、県は運転手も管内部にいる可能性があるとみている。事故は1月28日に発生。穴は徐々に拡大し幅約40メートル、深さ最大約15メートルとなった


2025.02.08-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250208-RNOS37J3PFJFFH5IV4BA5WHQUQ/
社説<主張>埼玉の道路陥没 老朽インフラの対策急げ

  道路や下水道を管理する国や全ての自治体は、わがことと捉えて対策を急がなければならない。・・・埼玉県八潮市で県道が陥没し、走行中のトラックが転落した事故は、今も救助や復旧の見通しが立たない状況が続いている。
  事故は1月28日に発生した。交差点で道路が突然、陥没して大きな穴が開いた。地下の下水道管が腐食し、そこから土砂が流れ込み、道路の下に空洞が生じて陥没したとみられる。

  転落したトラックの運転席らしきものが下流の下水道管内で見つかったが、運転していた男性の行方は分かっていない
大変痛ましい事故だ。二次災害の恐れがある中、捜索は難航しており、長期化する可能性がある。周辺住民は避難や節水で不便な生活が続いている
  この下水道管は使用開始から42年が経過していた。5年ごとに点検が行われ、令和3年度の点検では一部に腐食が見られたが、すぐに補修が必要な状況ではないと判断されていた。
  下水道管の老朽化を背景とする道路の陥没は各地で相次いでいる。県は事故原因を調べる第三者委員会で老朽化との因果関係や施工、管理のあり方などを調査する。点検が適切だったか検証する必要もある。原因究明と対策の徹底を求めたい。
  国土交通省は今回と同様の大型下水道管を管理する7都府県に緊急点検を要請した。他の下水道管を含め全国での総点検も実施すべきだろう。
  高度経済成長期に大量に造られたインフラの老朽化は日本全体の深刻な課題だ。多くの施設が一般に建造から50年の耐用年数を迎え、破損や崩落などの事故がたびたび起きている。
  耐用年数を過ぎた下水道管の割合は4年度末で全国で約7%だが、その20年後には40%に急増する見込みだ。道路や橋、トンネルなども同様の事態に直面している。

  自治体は膨大な点検や補修を迫られているが、財政難や人員不足で思うように進んでいない。ドローンや人工知能(AI)の活用は進んでいるが、さらに効率的な点検方法の開発を官民で急ぐべきだ。
  社会や経済を支えるインフラは国の根幹である。本格的な老朽化時代を迎え、政府は自治体の支援や技術開発の戦略を加速させる必要がある。


2025.02.08-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250208-TQB5DW4ER5PQ3I56BQE3VYSQDY/
大阪・豊中の住宅街で住居侵入事件多発 100万円相当の貴金属盗被害も 府警が警戒強化

  大阪府豊中市内の閑静な住宅街で今年1月以降、深夜に不審な人物が住宅への侵入を試みる住居侵入・侵入未遂事件が多発している。中には高額な貴金属を盗まれた窃盗事件も発生しており、管轄する豊中署は「最大限の防犯対策」を取るよう警戒を呼びかけている。

  同署によると、事件が発生したのは豊中市の新千里南町、東豊中町、永楽荘。1月以降、住宅侵入未遂事件などが4、5件相次いでいる。
  新千里南町の住宅では、2月6日午前2時10分ごろ、住宅の勝手口のドアを何者かが開けようとする事件が発生。また、1月下旬には東豊中町の住宅で、100万円以上相当の貴金属が盗まれる事件も起こり、同署が捜査を進めている。
  防犯カメラ映像などから「マスクを着用した3、4人組」「ステーションワゴン、ワンボックスタイプの自動車を使用している」といった不審者の情報が確認されており、同署は警戒を強めている。
パトロール強化
  豊中市の住宅街で相次ぐ、住居侵入・侵入未遂事件を受け、豊中署はパトロールを強化している。
  「最大限の防犯対策」として具体的には▽すべてのドア、窓を施錠する▽窓には強化フィルムを使用し、シャッターを閉める▽防犯カメラを設置し、「防犯カメラ作動中」などの警告を貼っておく▽防犯砂利、人感センサーライトや警報器など音や光で警戒できるものを活用する▽訪問者が自宅に来た場合も、安易に玄関ドアを開けない―といった対策を取るように呼びかけている。
  同署は「不審な人物、車を発見すれば110番か同署(06・6849・1234)に通報をお願いします」としている。


2025.02.04-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250204-DC3UZYPZHJIJXKCQVBXX2UADO4/
埼玉の道路陥没 トラック運転の男性の救助進まず1週間 原因は下水道管か、長期化の様相
(半田泰)

  埼玉県八潮市で県道が陥没してトラックが転落した事故4日で発生から1週間が経過したが、トラックを運転していたとみられる男性(74)の救助作業は進んでいない陥没の原因は地下に埋設された下水道管とみられている。救助などのために県は下水道の上流12市町約120万人に使用制限を呼び掛けるなどしているが、長期化の様相を呈している。

突然道路が陥没
  事故があったのは1月28日午前9時50分ごろ。県道中央が突然陥没してできた穴にトラックが転落した。
  穴は当初1つだったが、29日未明には2つになり、30日未明にはこの2つがつながった。消防によると、直径最大40メートル、深さは約15メートルまで広がっている。
  運転手は28日午後1時ごろまで消防の呼び掛けに応えていたという。消防はトラックをクレーンでつり上げる作業を実施。29日未明につり上げたが、穴から上がってきたのは荷台部分だけで、運転席部分は土砂に埋まったまま残された。
救助阻む水
  救助を阻んでいるのは穴に流れ込む大量の水。事故当初は陥没した県道の地下に埋設されていた雨水などの排水管から大量の水が流れ込んでいた。
  この水は30日夕までには止まった。県は穴にがれき撤去用の重機を搬入するためのスロープを造成。1日には完成し、がれき撤去に着手したが、今度は穴の底に水がたまり、足場が危険なため本格的な救助活動は実施されていない。
  県はたまっている水を避けて残りのがれきを撤去するため、3日に新たなスロープ造成に着手。4日中の完成を目指したが5日午前までずれ込む見通し。
  穴の底の水は、下水道管の破損部分からあふれ出た下水とみられている。下水道管内に落ちた土砂などの堆積物が下水の流れを妨げているとみられ、県は4日、下水道管内の様子を調べるためにドローン調査などを実施。しかし、水流が強くて前に進めなかったという。
先行き見通せず
  陥没の原因とみられる下水道管は内径約5メートルで地下約10メートルに埋設されている。下水処理場に近い幹線で、使用開始は42年前。一般的な下水道管の耐用年数である50年は間近だった。県は令和3年度冬に目視による定期検査を実施しており、このときはただちに補修の必要はないと判断されている。
  県は当初から救助現場に下水があふれることを危惧し、1月28日には12市町に風呂や洗濯などを控えるなど下水の使用制限を呼び掛けていたが、懸念通りの事態となっている。
  そこで県は4日午前2~5時にさらに強力に水の使用を控えるように呼び掛けた。県によると、この呼びかけで水量は一定程度減ったものの期待したほどでなかったという。5日以降はこれまで通りの使用制限の呼びかけとなるが、県は「再度の強い呼びかけの可能性はある」としている。
(半田泰)


2025.02.03-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250203-FUE6AB7OXVCH3DBXZW4YO2OT5Q/
埼玉陥没 地元消防が穴内部の写真公開 中段までスロープ、深部にアスファルトのがれき

  埼玉県八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故で、地元の草加八潮消防局が3日、穴の内部を撮影した写真を公開した。中段までスロープが整地され、深い部分にはアスファルトなどのがれきが確認できる。

  県は同日、2本目となる新たなスロープの整備を開始したと発表。穴の中に流入した水が、最初に完成したスロープの一部に流れ込み、運転手とみられる男性の救助活動に支障が出たためで、新たなルートから重機を入れ救助を急ぐ。
  陥没事故は1月28日午前に発生。30日未明には二つの穴が一つにつながり、徐々に拡大した。消防の調べでは幅約40メートル、深さ最大15メートルとなった


2025.02.02-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250201-HOQAJRY33VPXZFKQD2DQLGJIA4/
埼玉道路陥没事故、硫酸発生・気温上昇・軟弱地盤…複合要因か 地中深くの異変は把握困難
(塚脇亮太、重川航太朗)

  埼玉県八潮市でトラックが転落した事故原因となった道路の陥没は、下水中の有機物から発生した硫酸で配管が腐食したことによって引き起こされた可能性がある。近年の気温上昇による微生物の活発化や、この土地特有の軟らかい地盤も影響しているとみられ、専門家は点検技術の見直しの必要性を指摘している。

  「汚物を含んだ有機物から発生した硫化水素が空気に触れ、酸化することで硫酸が生じた」。下水道に詳しい日本大生産工学部の森田弘昭教授(土木環境システム)はこう話す。
  破損した下水道管は深さ約10メートルの地中に設置されている。発生した硫酸によって、鉄筋とコンクリートでできた下水道管が溶けて小さい穴が開いた。そこに土壌から地下水や土砂が少しずつ侵入し、地表との間にできる空洞が拡大することで陥没を引き起こしたと考えられる。
  森田氏によると、地球温暖化も影響を与えている可能性がある。気温の高まりに伴って下水道管内の温度も上昇。有機物の中に生息し、硫酸の発生を助ける微生物の数が増殖するなど「配管内部の環境も絶えず変化している」という。

  大規模陥没の一因に、地盤の軟弱さを指摘する声もある「八潮地域は砂地盤で地下水位も高く、下水道管のわずかな破損部分からでも砂が流れ込みやすい」と語るのは、東京大生産技術研究所の桑野玲子教授(地盤工学)。軟弱な地盤が緩やかに沈下していくことで、地表のアスファルトとの間に大きな空洞ができたとみる。
  森田氏も桑野氏も、下水道管の破損を防ぐためには、設備の現状把握を徹底する必要があることを強調する。
  桑野氏によると、陥没リスクは地表からのレーダーによる探査などによって、地中に潜む空洞を把握することができるだが、それは地表からの深さが2メートル程度までが限界で「今回のような10メートル程度の深さにある空洞を把握するのは、今の技術では不可能だ」という
  大規模な陥没リスクの把握には、地面の沈下を高精度に監視するなど「従来とは異なる点検技術を開発することが必要」(桑野氏)となる。
  今回の事故を受け、国土交通省は同規模の下水道管がある全国の自治体に緊急点検を指示。「原因を特定した上で、これまでの点検方法が適切かを検証していく」(担当者)としている。(塚脇亮太、重川航太朗)


2025.02.01-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250201-GOASI5EA7FKITDR6FTZVBQOTHQ/
埼玉の道路陥没、男性の救助活動を中断 穴の中に水流入、2日に再開を協議

  埼玉県八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故で、地元消防は1日夜、穴の中に水が流入した影響で、運転手とみられる男性(74)の救助活動を中断したと明らかにした。2日午前、県と協議した上で再開可能かどうかを決める。1日午前には、穴に重機を投入するためのスロープが完成し、がれきの撤去に着手していた。

  熊谷地方気象台によると、八潮市内は2日午前に雨や雪が降る可能性がある。大野元裕知事は1日、現場視察後の危機対策会議で「二次被害の防止に努めながら、引き続き着実な対応をお願いしたい」と語った。
  県や消防によると、穴の深さは、地下の破損した下水道管まで最大約15メートルある。内部には高さ約8メートルにわたり、倒壊した信号機や電柱、アスファルトが散乱しており、まずこうしたがれきを重機で取り除く。続けて消防隊員らが手作業で男性を捜索する。土木の専門家などが安全確認をし、慎重に作業を進める
  スロープは幅約4メートル、長さ約30メートル。ショベルカーなどで地面を掘削し、現場近くの飲食店駐車場から、穴へと続くなだらかな坂を造って重機を入れた







このTopに戻る





monomousu   もの申す
TOPにもどる
ここは2025年02月~のニュースです
最近のニュース