医療問題他-総合説明-1
2025.08.24-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20250824-E4YVRCHMOVN3JGH7YG36FDJRQI/
病院支える縁の下の力持ち 岸和田徳洲会病院診療情報管理室長・河田みゆきさん
(藤原由梨)
「
子供のころから病院の受付の人にあこがれがあり、高校時代に患者さんに笑顔で接する人になりたいと進路を決めました」
柔らかな笑顔で話す河田さんは、外科、内科、小児科など32の診療科を擁し、年間約1万人の救急患者が搬送される岸和田徳洲会病院(大阪府岸和田市)の事務方を支える診療情報管理室長を務める。
医師や看護師らと患者とのやり取りや、保険請求などが円滑に進むように裏方を務める、まさに「縁の下の力持ち」だ。
大阪府貝塚市出身で高校卒業後、大阪医療技術学園専門学校(大阪市北区)に進学。2年間、医療の専門用語や文書作成技術などを学んだ。2年時の実習で約1カ月間、岸和田徳洲会病院で受け付け業務を体験。そこで教えてくれた病院スタッフの優しさや、患者から「がんばって」と声をかけられたことで「ここで働きたい」と決めた。
「
今は電子カルテに入力して情報を共有しますが、当時は紙のカルテの時代。
カルテを探して、一日中病院内を走り回るような日もありました。
それでも当時は、若さもあり何も苦には思いませんでした」
当初は保険請求業務や受付などを担当。その後、医局秘書で医師の外来予定表の作成や出張・応援手配なども受け持った。
思い出深いのは、約15年前に1カ月ほど系列の喜界徳洲会病院(鹿児島県喜界町)での電子カルテ導入に向け、応援要員として派遣されたこと。一日千人近い患者が訪れる岸和田徳洲会病院に比べ、喜界徳洲会病院の患者は約200人。「患者さん全員の名前も把握でき、ファミリー的。私がやりたかった患者さんとのやり取りができたのは、応援派遣のある徳洲会ならでは」と振り返る。
また、40代に入り、総務課看護対策係に異動すると、看護師不足の中、人材確保対策に力を入れた。「看護師がやめないよう、医師や同僚に直接言いにくい困りごとを事務方が聞き取り、必要なことを看護部長らに伝える。ただ聞いてほしいという看護師もいた」
採用の際も、看護師の紹介業者から連絡を受けると、キャリアシートを看護部長に見てもらい、面接日程の調整などを行う。面接に同席することもある。
「徳洲会は、看護師らを含め教育に力を入れている病院なので、週末の研修ではお菓子や弁当を準備するなど、少しでも支えになれば」と話す。
病院では医事課が長く、病院の細かい決まり事について各部門とやり取りすることが多い。看護部などそれぞれの部署のよい所が見えたり、各部署との協力体制ができ上がったりしていくことにやりがいを感じる。「各部門をつなぐことは、縁の下の力持ちだからできる仕事です」
(藤原由梨)
