虐待・惨殺・事件etc.問題-1


「児童虐待」NHK NEWS WEB
「児童惨殺」問題
京都アニメーション放火殺人事件-『ウィキペディア(Wikipedia)』


2020.9.22-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/52e5834ab9d7cc0f3dd0b0b8b2a5e9615706a957
児童虐待~連鎖の軛 3歳放置死 重なる過去 母も虐待被害、つながり断ち孤立

  山々に囲まれるように田畑が広がる宮崎県中部の高岡町。平成18年に宮崎市に編入された人口1万人あまりの小さな集落で約20年前の夕暮れ、5歳ほどの少女が県道脇に1人でたたずんでいた。
  
  「何しよっと」。近所の女性の問いかけに、少女は涙ぐみながら「家の玄関のドアが閉まっていて入れないの」と訴えた。見かねた女性が親族宅に連れ帰っておにぎりを与えると、腹をすかせていたのか、少女はうれしそうに頬張った。
   それから20年。大人になった少女は、保護責任者遺棄致死の疑いで警視庁に逮捕された。梯(かけはし)沙希容疑者(25)今年6月、知人男性に会いに鹿児島へ行くため、東京都大田区の自宅に3歳の長女、稀華(のあ)ちゃんを8日間も放置して死亡させたとされる。
   1LDKの自宅マンションの6畳の部屋で、散乱するごみに囲まれるように亡くなっていた稀華ちゃん。部屋の間仕切りは外側からソファでふさがれ、ベランダの窓は施錠されていた。
   死因は飢餓と脱水。母親に置き去りにされた稀華ちゃんは誰にも助けてもらえず衰弱していったとみられる。なぜ、これほどまでにむごたらしい事件が起きたのか。沙希容疑者の生い立ちをたどると、背景が浮かび上がってくる。
   知人らによると、沙希容疑者は20年ほど前、高岡町の2階建て住宅で、実母と継父、弟と暮らしていた。「色白でかわいらしく、人懐っこい明るい子だった」(近隣住民)という。
   だが、母親と一緒にいる姿はほとんど見られなかった。自宅からは「バシン、バシン」という音が漏れ、「痛い」と女の子の泣く声も聞こえた。自宅に入れずにいたのもこの頃だ。
  しばらくして、一家は同県都城市に転居。そこで両親が小学2年生となった沙希容疑者の顔を殴ったり、ビニールテープで縛ったりしていたことが発覚し傷害容疑などで逮捕された。
   虐待事件を機に両親は離婚。沙希容疑者は児童相談所(児相)に保護され、県内の児童養護施設で高校まで過ごした。卒業後に上京して就職し、以前は週に1度会っていた親族とも疎遠になった。親族の男性(76)は「籍まで抜いたようだ。関係を切りたかったんだろう」と振り返る。
   自らつながりを捨てた沙希容疑者。21歳で稀華ちゃんを出産後、交際男性と結婚するが、ほどなく離婚。それでも稀華ちゃんを保育園に入れ、居酒屋で働きながら子育てに励んだ。
  だが、頼る人のいない東京での生活の中で、ネグレクト(育児放棄)の傾向を強めていく。稀華ちゃんに2歳児健診を受けさせず、昨年3月に保育園も退所させた。パチンコ通いが続き、未明に帰宅するようになった末に悲劇は起きた。
行政と接点
   「親子だけの閉じられた世界では、虐待を止めるのは難しい。沙希容疑者も頼れる親族や友人がおらず、追い詰められたのではないか」。関西大の山縣文治教授(子供家庭福祉)はこう推察する。
   異変に気付くチャンスはあった。2歳児健診に続き、法定の3歳児健診も未受診だったため、5月に大田区の担当者が家庭訪問。だが、このときも沙希容疑者が鹿児島に行っており、生活状況は確認できないままになっていた。
   ベランダからでも、室内にごみが散乱するなど劣悪な環境がうかがえる状態だった。にもかかわらず、なぜ継続して様子を見続けなかったのか。大田区は取材に応じておらず、理由は分からない。
   厚生労働省によると、児相への通告件数は年々増加しているが深刻な事態に陥るケースでは児相の関与がないことが多い。平成29年度に心中以外の虐待死が起きた50世帯のうち、児相が事前に関与していたのはわずか16%だった。
   しかし、健診や各種手当の支給などで出産・子育て世帯と関わる市区町村との接点も含めると、割合は一気に増える。同年度は少なくとも58%の家庭に、児相や市区町村などが何らか関与しており、過去10年間でみると、70%を超えた年が5回もあった。つまり、市区町村はそれだけのきっかけがありながら虐待を未然に防ぐことができなかったと言い換えることができる。立ち入り調査や一時保護などの権限を持ち、虐待対応の「最後の砦(とりで)」となる児相が関与する前に、虐待の芽を摘まなければ悲劇は繰り返される。
   ただ、市区町村の職員の数にも限りがある上、行政からの関わりに抵抗感を示す家庭もある。山縣教授は「行政だけの態勢では限界がある」と指摘。「民間が窓口となって行政が緩やかに孤立家庭と関わっていくなど、社会全体で支援できるような仕組みが必要だ」と訴える。
   幼少期の虐待被害を経て孤立を深め、「虐待の連鎖」にからめとられてしまった沙希容疑者。逮捕後、「子育てに疲れ、リラックスしたかった」と供述し、現在は犯行時の精神状態を調べる鑑定留置中だ。
   約20年前、1人でたたずむ沙希容疑者に声をかけた70代女性は後悔している。「あのとき役場の人でも近所の人でも、誰かがあの家の相談に乗っていれば、今回の事件も起きなかったかもしれない。一言声をかけていればよかった」
   深刻化する児童虐待の対策などを取りまとめた児童虐待防止法が施行され、11月で20年となる。この間、虐待の通告件数は増え続け、幼い命が犠牲になるケースは後を絶たない。介入に追われる児相が逼迫(ひっぱく)するなか、家庭により近い市区町村による従来型の「支援」にも限界がみえる。解決策はあるのか。現場を追った。


2020.9.11-読売新聞 オンライン-https://www.tokyo-np.co.jp/article/55015
母親の勾留一時停止、遺体と対面 高松の2女児放置死

  高松市で乗用車に長時間置き去りにされた女児2人が熱中症で死亡した事件で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親の無職、竹内麻理亜容疑者(26)=同市=の勾留の一時停止を高松地裁が認めていたことが11日、香川県警への取材で分かった。勾留を一時的に解かれた竹内容疑者は弁護士に付き添われ、葬儀後の2人の遺体と対面した。
  捜査関係者によると、勾留の一時停止は容疑者や被告が親族の葬儀に出席したり、出産したりする目的で認められることが多い。今回のように容疑者と被害者という関係で許可されるケースは珍しいという。
  県警によると、竹内容疑者は7日に遺体と対面した。


2020.9.10-朝日新聞Digital-https://www.asahi.com/articles/ASN994K0MN99TIPE00M.html
福岡女性刺殺、殺人容疑で再逮捕 少年「騒がれたので」

福岡市の商業施設で女性が殺害され、中学生の少年(15)が銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された事件で、福岡県警は9日、少年を殺人の疑いで再逮捕し、発表した。捜査関係者によると、少年は「包丁を持っていることに気づいた女性に騒がれたので、殺すつもりで刺した」と容疑を認めているという。
  少年課によると、少年は8月28日午後7時半ごろ、福岡市中央区の商業施設「MARK(マーク) IS(イズ) 福岡ももち」1階の女子トイレで同市の事務アルバイトの女性(21)を刃物で複数回刺したり切りつけたりして殺害した疑いがある。
  捜査関係者によると、少年は女性とその友人女性の後をつけて女子トイレに侵入。少年は女性と会話を交わしており、会話の一部を個室にいた友人女性が聞いていた。女子トイレで包丁を持っていることをとがめる趣旨の内容で、これをきっかけに少年が包丁で刺したとみられるという。
  少年は女性を殺害後、包丁を手に施設1階を歩き回り、女児(6)に馬乗りになった直後、警備員に取り押さえられた。「女の子を盾にして逃げるためだった」と供述。福岡地検は9日、銃刀法違反容疑などについて処分保留とした。
  一方、少年は8月26日に九州の少年院を仮退院し、福岡県内の更生保護施設に入所したが、翌27日夜に抜け出した。捜査関係者によると、少年は「施設の外で野宿した」と説明。翌朝バスを乗り継ぎ福岡市の繁華街・天神に着いた後、「土地勘がなく、歩いていたら(マークイズに)たまたま着いた」と供述。包丁は「腹が減ったので、包丁で店員を脅せば食べ物をもらえると思って盗んだ」と話しているという。県警は供述の裏付けを進めている。


2020.9.7-Yahoo!Japanニュース(8カンテレ関西TV)-https://news.yahoo.co.jp/articles/eee7ca08a6d3b232a11723aeccc568def22fd8b0
障害者施設で…通所者の中3女子生徒に「暴行」か 施設長らを「逮捕」 神戸市北区

  神戸市北区の障害者施設に通う女子中学生に暴行を加えた疑いで、施設長と職員が逮捕されました。
  暴行の疑いで逮捕されたのは、神戸市北区の放課後等デイサービス施設「ホアロハ」の施設長・戸嶋清容疑者(45)と、児童指導員の長谷川聡容疑者(51)です。
  2人は、今年5月と6月、施設に通う中学3年の女子生徒(14)の足を蹴ったり、顔を複数回平手打ちしたりするといった暴行を加えた疑いがもたれています。
  警察によると、女子生徒にケガはないものの、身体障害と知的障害があるため、被害を自分で訴えることができなかったということです。
   施設を指導・監督する神戸市福祉局が暴行を把握し、今月4日に警察に知らせたことから、事件が発覚しました。 警察の調べに対し、戸嶋容疑者は「はっきりと覚えていません」、長谷川容疑者は「暴力はふるっていません」と、いずれも容疑を否認しています。


2020.9.4-Yahoo!Japanニュース(FBS福岡放送)-https://news.yahoo.co.jp/articles/bb4987e015c7d502b986636e0cfc645100b186c2
ペット用のトイレ砂 3歳男児の口に 男と妻が暴行容疑で逮捕(福岡県)

  妻の連れ子の3歳の男の子を殴りケガをさせたとして先月逮捕された福岡県中間市の23歳の男とその妻が男の子を殴りペット用のトイレ砂を口に入れたとして逮捕されました。
  暴行の疑いで逮捕されたのは中間市中鶴のとび職、A容疑者(23)と妻のB容疑者(22)です。
  警察によりますと歩容疑者は、A容疑者と共謀しことし7月、自宅で息子の愛翔ちゃん(3)の頬などを殴りペット用のトイレ砂を口の中に入れるなどの暴行を加えた疑いです。
  警察は2人の認否について明らかにしていません。
   A容疑者は歩容疑者の連れ子である愛翔ちゃんの頭を素手で何度も殴るなどしてケガをさせた疑いで先月逮捕されました。 愛翔ちゃんは、病院で治療を受けていましたが先月27日に死亡しました。 警察は、日常的な虐待が行われていた疑いもあるとみて調べています。


2020.8.31-msnニュース-https://www.msn.com/ja-jp/news/national/
逮捕の少年 6歳女児も刃物で襲う 福岡 女性殺害事件

  福岡市の商業施設で女性が殺害された事件で、逮捕された自称15歳の少年が、女性を刺したあと、6歳の女の子を襲っていたことが新たにわかった。
  この事件では、吉松弥里さん(21)が刃物で襲われた現場近くで、銃刀法違反の現行犯で逮捕された自称15歳の少年が、吉松さんを包丁で刺したことを認める供述をしている。
  捜査関係者によると、少年は、その後、6歳の女の子に馬乗りになって、刃物で襲いかかっていたことが新たにわかった。
  女の子にけがはなかったが、少年は、人質を取ってでも捕まりたくなかったという趣旨の供述をしているという。
  一方、吉松さんの通夜には、多くの友人らが訪れ、別れを告げた。
  吉松さんの友人は「わたしたちが想像できないくらい痛かっただろうし、怖かっただろうし...」、「本当に何も関係ない人から、何で、そんなことをされなきゃいけないのかわからない」などと話した。


2020.8.29-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200829/k10012590131000.html?utm_int=news_contents_news-main_004
福岡 女性殺害事件 逮捕の少年 女性と面識なかったか

  福岡市の商業施設で28日夜、21歳の女性が殺害された事件で、近くで血のついた刃物を持っていたとして銃刀法違反の疑いで逮捕された少年は、女性とは面識がなかったとみられることが捜査関係者への取材で分かりました。警察は、少年が刃物で刺した疑いがあるとみて捜査しています。
  28日午後7時半ごろ、福岡市中央区の商業施設「MARK IS 福岡ももち」の1階にある女子トイレで、福岡市南区のアルバイト、吉松弥里さん(21)が血を流して倒れているのが見つかり、死亡が確認されました。
  警察は、殺人事件として捜査を始め、トイレの近くの1階のフロアで、血のついた刃物を持っていた自称、住居不詳、無職の15歳の少年を銃刀法違反の疑いで逮捕しました。
  警察によりますと、少年が持っていたのは刃渡り18センチ余りの包丁で、調べに対し「刃物を持っていたことは間違いない」と供述しているものの、つじつまの合わないことも話しているということです。
  また、吉松さんは、上半身を中心に複数の傷があり、警察は、少年が包丁で刺した疑いがあるとみて捜査していますが、2人は面識がなかったとみられることが捜査関係者への取材で分かりました。
  警察が、当時の施設内での詳しい状況を調べています。


2020.8.15-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200815/k10012567731000.html
虐待疑い母親ら逮捕 保育園があざを写真に残すも生かせず

  東京・葛飾区で当時3歳の男の子を殴ってけがをさせたなどとして母親と元交際相手が逮捕された事件で、男の子の体のあざを保育園が写真に残していたことが分かりました。
  一方、連絡を受けた区は虐待と判断せず、情報が十分に生かされていませんでした。
  東京・葛飾区の沖間友紀容疑者(26)と元交際相手で横浜市泉区の向山純貴容疑者(26)は、当時3歳の長男の顔を殴ってけがをさせたなどとして、傷害の疑いで逮捕されました。
  これまでの調べで、長男は以前にもけがをしていたことが分かっていますが、通っていた保育園が体のあざを何度か確認しそのつど写真に残していたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。
  長男のけがなどから虐待が繰り返されていた疑いがあり、警視庁が生活状況などを調べています。
葛飾区「虐待だとは確信が持てず」
  一方、葛飾区は保育園からの連絡であざを把握していましたが、「虐待だとは判断できなかった」としていて、さらに都の児童相談所も当時は深刻なケースだという認識はなかったということです。
  葛飾区子ども家庭支援課の川上義幸課長は「区としては家庭訪問をしながら事実確認を進めており、当時の対応は適切だったと考えている。母親は面接を拒否することなく話をしていて、心を開いてくれていると受け止めていた」と話しています。
  一方、保育園から連絡を受けて男の子のあざなどを把握しながら、虐待を受けていると判断しなかったことについては、「虐待だという確信が持てなかった。今回のことを重く受け止めて対応を検証し、改善すべきところは改善していきたい」と話していました。
専門家責任の所在が分散 連携強化を
  虐待の問題に詳しい神奈川大学心理相談センターの杉山崇所長は「今回の事件では、保育園が気がついたあざなどの証拠があったのに生かされていない。区の担当者が母親や男の子の様子などで判断せず虐待の兆候を重視していれば、もっと早く保護するなどの対応が取れたのではないかと思う」と指摘しています。
  そのうえで、「『子どもの命を誰が守るのか』ということについて、区と児童相談所で責任の所在が分散していた。それぞれの役割を果たしながら、もっと連携して情報を共有できるような仕組み作りが重要だ」と話していました。


2020.8.13-Livedoor News(共同通信)-https://news.livedoor.com/article/detail/18725634/
「妻の遺体、捨てた」 遺棄容疑で逮捕の岐阜の男

  三重県桑名市の木曽川西岸で7月、岐阜市のパート稲見美紀さん=当時(56)=の他殺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された夫で会社員のA容疑者(55)が「妻の遺体を木曽川に捨てた」と供述していることが13日、桑名署捜査本部への取材で分かった。
  2人が同居していたマンションと遺棄現場は約40キロ離れている。A容疑者は美紀さん殺害もほのめかしており、捜査本部は別の場所で殺害後、木曽川西岸まで遺体を運んだとみて殺害場所の特定を急ぐとともに、トラブルの有無なども調べている。


2020.8.10-産経新聞 SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/west/news/200810/wst2008100021-n1.html
死刑確定か控訴審か 2度にわたる控訴取り下げ、大阪・寝屋川中1殺害から5年
(1)
  大阪府寝屋川市の中学1年の男女が殺害された事件は、13日で発生から5年となる。ただこの間、1審で死刑判決を受けたA被告(50)が2度にわたり自ら控訴を取り下げたり、検察・弁護側双方が異議や無効などを申し立てたりする応酬が続き、事態は異例の展開を見せている。控訴審開始か死刑確定か。見通しは今も立たず、関係者は複雑な心境を抱く。(杉侑里香)
いったんは死刑囚
  「控訴審で判決が変わるかもしれないという期待もある一方で、置かれている状況への不安や絶望も入り交じっているようだ」
  大阪拘置所に収容されているA被告と、手紙のやりとりなどを続ける月刊誌「創」の篠田博之編集長(68)が語る。
  平成30年12月、大阪地裁で死刑判決を言い渡された被告。弁護側は即日控訴したが昨年5月18日、突如として自ら控訴を取り下げた。この時いったんは死刑が確定し死刑囚となった。
  弁護人は同月30日、取り下げを無効とするよう大阪高裁に申し入れ。審理した高裁第6刑事部は昨年12月、被告が死刑確定を明確に意識していなかった可能性があるとして、控訴取り下げを無効と判断した。
「突発的に行動」
  被告自身が求めた控訴取り下げが、無効とされるのは異例だ
(2)
  検察側は「予想外の判断」(大阪高検幹部)を受け、判断を不服として最高裁への特別抗告と、大阪高裁への異議申し立てをそれぞれ行った。
  特別抗告は最高裁が今年2月に棄却。しかし異議申し立てについては高裁第1刑事部が3月、第6刑事部の無効決定は合理的な根拠を示していないとして、審理のやり直しを命じた。
  その約1週間後、被告は再び、控訴取り下げを求める書面を高裁に提出。死刑判決を受けた被告が、2度も控訴取り下げを求める例のない展開となった。
  篠田氏は「精神的に追い詰められると突発的に行動してしまう、被告の特性が影響している可能性がある」と指摘する。
  最初の控訴取り下げは、拘置所で借りたボールペンを時間内に返却せず看守と口論になり自暴自棄に陥ったことが原因で「常識では考えがたい」(高裁第6刑事部)と指摘された。
  今後、控訴取り下げの有効性を判断する高裁のやり直し審理が行われることになるが、二転三転する状況に遺族の思いは複雑だ。
  殺害された星野凌斗(りょうと)さん=当時(12)=の遺族代理人の奥村昌裕弁護士は「遺族は判決を区切りに前を向こうとしているのに、被告の行動に振り回されている。被告は自分の犯した罪に真摯(しんし)に向き合い、裁判所には法律に基づいた判断を早期に下してほしい」と話した。
(3)
長期化「遺族にとって苦痛」
  刑事訴訟法は、被告本人の意思だけでの控訴や上告の取り下げを認めている。一方、その後に弁護人が無効を主張した場合の対応の明確な規定はない。
  近畿大の辻本典央(のりお)教授(刑事訴訟法)は、控訴や上告は、被告本人が望まなければできないという前提があるとしながらも、重大事件を対象に「控訴などの取り下げには弁護人の同意を必要とするよう法改正すべきだ」との考えを示す。
  甲南大法科大学院の渡辺修教授(刑事訴訟法)は「被告が独自に控訴を取り下げた場合、裁判所の職権で取り下げの意思を確認する公判手続きを開くことなどを検討すべきだ」と言う。
  「犯罪被害者支援弁護士フォーラム」事務局長の高橋正人弁護士は、控訴取り下げや無効申し立てで訴訟が長期化することは「被害者遺族にとって苦痛の期間が長引くだけで、二次被害そのものだ」と話す。高橋氏は、相模原市の知的障害者施設殺傷事件で死刑判決を受けた被告が今年3月、自ら控訴を取り下げ、刑を確定させたことに言及。A被告については「2回も控訴を取り下げている。量刑も納得しているはずだ」とし、速やかに裁判を終結させるべきだとした。(森西勇太、土屋宏剛)

【用語解説】大阪・寝屋川の中1男女殺害事件
  平成27年8月12日夜、大阪府寝屋川市立中1年の平田奈津美(なつみ)さん=当時(13)=と星野凌斗さん=同(12)=が行方不明になり、同月13日以降、2人の遺体が府内で見つかった。2人は顔などに粘着テープが巻かれていた。A被告は2人への殺人罪で起訴され、30年12月、大阪地裁の裁判員裁判で死刑判決が言い渡されたが、詳しい経緯や動機は明らかになっていない。


2020.7.17-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61393190Q0A710C2AC8000/
生死分けた7分の避難 京アニ放火1年、再建へ歩む

  京都アニメーションの放火殺人事件から18日で1年となる。5月に青葉真司容疑者(42)が殺人容疑などで逮捕され、動機などの捜査が進んでいる。放火による火災では平成以降最悪の36人が犠牲となった現場では、何が起きていたのか。京都市消防局などへの取材を基に事件当時やその後の1年を振り返る。

  「ドーンという爆発音が聞こえた」「けが人が多数いる」。2019年7月18日午前10時33分、京都市消防局に最初の119番通報が入った。その後の通報は21件。大きな火災でも発生直後の通報は5件程度という。大惨事を予感させる通報件数だった。
  市消防局によると、出火は午前10時31分。京アニの第1スタジオ(京都市伏見区)には当時、70人の社員が出勤していた。通報を受けて最初の消防隊が到着したのが午前10時40分。すでに3階建ての建物全体が黒煙と炎に包まれ、これ以降、建物内から生存者が救助されることはなかった。建物から飛び降りるなどし、最後の生存者が屋外に避難したのは出火7分後の午前10時38分。消防隊到着の2分前だった。

  第1スタジオ内では1階で2人、2階で11人、3階で20人が犠牲となった。内部のらせん階段の構造などから早く火や煙が回った可能性が指摘されている。屋外に逃げた37人のうち3人が病院で亡くなり、33人が重軽傷を負った。現場に駆けつけた医師は「大勢が取り残されていることは分かっていたが……。無力感が大きかった」と語る。
  京アニは「涼宮ハルヒの憂鬱」や「映画 けいおん!」といった若者の青春を描く作品が人気を集め、国内外で高く評価されてきた。アニメ制作会社が東京に集中する中、妥協のない精緻な仕事ぶりで知られる。事件で従業員の約4割が死傷したが、アニメーターの養成塾や社員の採用を再開し、9月に新作映画の公開を控えるなど再建に向けて歩みを進めている。

  事件直後、青葉容疑者は現場近くで身柄を確保された。重いやけどを負って病院で治療を受けていたが、京都府警は20年5月、勾留に耐えられると判断し、殺人容疑などで逮捕に踏み切った。ただ同容疑者はほぼ寝たきりの状態で取り調べを受けるなど、異例ずくめの捜査となっている。
  焦点は動機の解明だ。事件前に京アニに複数応募した小説を巡る恨みが浮上している。青葉容疑者は身柄確保の際、「小説を盗まれた」と話したとされるが、京アニ側は応募作品と同社作品の類似性を否定している。逮捕後も「京アニに恨みがあった」と供述したが、大量殺人の動機として不可解な点もある。京都地検は当時の精神状態を調べる必要があるとして、6月に鑑定留置を京都地裁に請求し認められた。
  京アニ作品の舞台となった「聖地」には今もファンの姿が絶えない。

  「涼宮ハルヒの憂鬱」に登場した「珈琲屋ドリーム」(兵庫県西宮市)の店頭には6月下旬から毎年恒例の七夕飾りが置かれた。短冊には「一日も早い快復を」「京アニが大いに盛り上がりますように」との願いがつづられた。男子大学生(21)は「京アニ作品はモデルとなる場所を忠実に再現していると感じる。また魅力ある作品を作って」と期待を込める。

  アニメ「たまこまーけっと」のモデルとなった出町桝形商店街(京都市上京区)。鮮魚店「さが喜」の店先に置かれたファンの交流ノートには京アニの復活を期待する書き込みが相次ぐ。店主の井上淳さん(74)は「大変だとは思うが、後継者を育成し、素晴らしい作品を世に送り届けてほしい」と話した。


2020.7.13-TBS NEWS-https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4027173.html
24歳女性死亡、36歳男を逮捕

  兵庫県姫路市の集合住宅で24歳の女性が刃物で刺されて死亡し、知人の男が逮捕された事件で、女性が先月、「男から暴力を受けた」と警察に相談していたことがわかりました。
  殺人容疑で逮捕された住所不定のアルバイトの吉直優一容疑者(36)は、12日午後1時ごろ、姫路市白浜町の集合住宅で、知人の田口朱音さん(24)を刃物のようなもので複数回刺し、殺害した疑いが持たれています。警察によりますと、田口さんは吉直容疑者と一時、同居していたとみられ、先月、「吉直容疑者に顔を殴られた」などと警察に相談していたということです。
  警察の調べに対し吉直容疑者は、「包丁を使って被害者の腹を刺したのは間違いありません」と容疑を認めているということです。警察は、2人の間に何らかのトラブルがあったとみて、経緯を詳しく調べています。


2020.7.7-Yahoo!!Japanニュース(朝日新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/34c1142d6c0aee213f76326657d9c773afd8ccad
3歳の娘を1週間放置、衰弱死させた疑い 母親を逮捕

  長女(3)を自宅に置き去りにし、衰弱死させたとして、警視庁は7日、東京都大田区蒲田1丁目の飲食店店員梯(かけはし)沙希容疑者(24)を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕し、発表した。捜査関係者によると、置き去りにした期間は1週間に及び、梯容疑者はその間、知人の男性宅に泊まり、一度も帰宅していなかったという。長女の死因は飢餓と高度脱水症状だったという。
   捜査1課によると、梯容疑者は6月上旬、2人暮らしの長女稀華(のあ)ちゃんを自宅に放置して衰弱させ、容体が悪化しても医師の診断を受けさせず、十分な食事も与えないまま死亡させた疑いがある。
   捜査関係者によると、同13日午後4時すぎ、「子どもが呼吸をしていないと自ら119番通報。稀華ちゃんは搬送先の病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、胃の中はほぼ空っぽだった。極端にやせた状態ではなく、目立った外傷はなかったという。
   任意の聴取に対し、梯容疑者は当初、「長女は体調を崩して食事をとれなくなった」と説明していた。その後の捜査で、稀華ちゃんを自宅に1人置き去りにし、男性宅で過ごしていたことがわかったという。事件後に入院したため、警視庁は7日の退院を待って逮捕した。日常的な虐待がなかったかなど事件の経緯について解明を進める。母子に関する虐待の通報や相談は確認されていないという。
   母子が暮らしていたマンション周辺で姿を見かけられるようになったのは2年ほど前。同じマンションに住む70代男性は「母親は愛嬌(あいきょう)があって親切で、女の子は活発だった。でも、2人で一緒にいるところを見たことはなく、女の子は今年に入ってから一度も見ていない」と話した。


2020.7.3.-Yahoo!!Japanニュース(読売新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/becf3ee695052b26fa1bea67c8d56246ad30c06c
歩道に乗り上げた車内に流血の母子…助手席の4歳女児死亡、殺人か

  2日午後8時15分頃、秋田県由利本荘市西目町出戸の国道7号で、「車が歩道に乗り上げている」と110番があった。駆けつけた警察官が車内で血を流した同市内の女性(32)と娘の女児(4)を発見。女児は搬送先の病院で死亡が確認された。女性は病院で治療を受けている。
   事故による傷ではないとみられることから、県警は殺人事件とみて調べている。女性は運転席、女児は助手席にいたという。


2020.7.2-Yahoo!!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/77d02fd99f7f65f90a64d8241edc88e0ab5d2dba
2歳女児を虐待 暴行容疑で義父逮捕 大阪府警

  妻の連れ子の女児(2)に暴行し、軽傷を負わせたとして、大阪府警門真署は2日、傷害容疑で大阪府門真市の建設作業員、野崎航汰容疑者(24)を逮捕した。同署によると、「けがをさせたことは認めますと容疑を認めている。同署は日常的に虐待があった疑いがあるとみて調べている。  逮捕容疑は4月7日午後9時ごろ、自宅の集合住宅で女児の頭付近に何らかの暴行を加え、約2週間の打撲を負わせたとしている。  大阪府中央子ども家庭センター(児童相談所)によると、虐待疑いの通告を受けた同月14日に自宅を訪問し、女児がけがをしているのを確認した。その後、野崎容疑者に警告や指導を行ったが、22日の家庭訪問の際にけがが増えていたため、女児を一時保護して府警に通報した。  現在女児は母親とともに支援施設に入所しているという。


2020.6.29-Yahoo!!Japanニュース(ABEMA TIMES)-https://news.yahoo.co.jp/articles/24813f26a8b269593d10284bb31c50943fdf0260
「自分の名前がSNSで拡散されている」沼津・女子大生殺害事件、被害者は今年1月に警察に相談

  静岡県沼津市で19歳の女子大学生が刺されて殺害された事件で、女子大学生が警察に自分の名前がSNSで拡散されていると相談していたことが分かった。

  静岡県三島市の大学生・堀藍容疑者(20)はおととい、沼津市の路上で大学生の山田未来さん(19)を刃物で刺し殺害した疑いでけさ送検された。
  捜査関係者によると、2人は三島市にある日本大学国際関係学部の学生で顔見知りだったとみられている。事件現場近くの住民は堀容疑者が山田さんに馬乗りになる姿を目撃していた。
  司法解剖の結果、山田さんの死因は失血死で、関係者によると首に2カ所、腹部に10カ所ほどの刺し傷があった。コンビニのアルバイトから帰宅する途中を襲われた可能性が高く、山田さんが倒れていた近くには凶器とみられる刃渡りおよそ15センチのナイフが見つかっている。
  関係者によると、山田さんは今年1月、自分の名前などをSNSで拡散されていると警察に相談していたということだ。警察は堀容疑者が容疑を認めているかどうか明らかにしていない。(ANNニュース)


2020.6.28-静岡新聞SBS-https://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/780404.html
沼津の女子大生刺され死亡 殺人未遂容疑、自称大学生を逮捕

  27日午後1時20分ごろ、沼津市西浦久連の路上で男が女性を刺したようだ」と近隣住民から110番があった。沼津署員が駆け付けたところ、近くに住む大学生の女性(19)が倒れているのを発見。病院に救急搬送されたが、約2時間後に死亡が確認された。同署は殺人未遂の疑いで現場にいた男を現行犯逮捕した。容疑を殺人に切り替えて捜査を進めている。(関連記事▶ 「助けて」何度も叫び声 沼津の路上)
  同署の調べでは、男は全て自称の三島市壱町田、大学生の男(20)逮捕容疑は同日午後1時20分ごろ、現場付近の路上で女性を刃物で殺害しようとした疑い。同署は認否を明らかにしていない。
  駿東伊豆消防本部によると、救急隊の到着時はすでに女性の意識はなかったという。同署は2人の関係や犯行の動機を詳しく調べている。
  女性の父は同日、静岡県警を通じて「いまだ心の整理がつかない状態であり、非常に戸惑い混乱しているところです」とのコメントを発表した。
  現場はJR沼津駅から南に約10キロの住宅地。


2020.6.9-朝日新聞 Djgital-https://www.asahi.com/articles/ASN697KGSN69PTIL008.html
京アニ放火容疑者、裁判官の質問に淡々と-鑑定留置へ

  36人が亡くなった京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件で、京都地検は9日、殺人容疑などで逮捕された青葉真司容疑者(42)の事件当時の精神状態を調べるため、京都地裁に鑑定留置を請求し、認められた。期間は9月10日までの3カ月間。勾留は停止され、医師による精神鑑定が始まる。地検は医師の見解を踏まえ、刑事責任能力の有無や程度を判断し、起訴するかどうかを見極める
  また、青葉容疑者の勾留理由を開示する手続きがこの日、地裁であり、青葉容疑者が担架に乗せられたまま出廷した。事件後、公の場に姿を現すのは初めて。裁判官に名前を聞かれ、「青葉真司です」と答えたが、事件については語らなかった。
  青葉容疑者は5月27日に逮捕され、地裁が即日、勾留を決定。重度のやけどを負い、約10カ月にわたる入院治療で会話できるまでに回復したが、自ら歩くことはできず、医療態勢の整った大阪拘置所に移送されていた。
  地裁は勾留理由について、動機や事件の経緯などに関し、第三者を介した証拠隠滅や逃亡の恐れがあると説明。一方、弁護側は逃亡は不可能で、青葉容疑者に代わって親族や友人が証拠隠滅することもできない、と訴えた。接見の申し入れは7回のうち4回が体調不良で実現しなかったとし、「入院を続け、任意で聴取すればいい。勾留の必要はない」と述べた。
  京都府警によると、青葉容疑者は昨年7月18日午前10時半ごろ、第1スタジオに侵入し、1階でバケツに入れたガソリンをまき、ライターで放火。3階建ての建物延べ約700平方メートルを全焼させ、中にいた役員・社員70人のうち36人を殺害し、残る34人を殺害しようとした疑いが持たれている。
弁護人「証拠隠滅は不可能だ」
勾留理由開示手続きとは
  京都アニメーションの放火殺人事件で、青葉真司容疑者(42)が逮捕されてから約2週間。京都地裁で9日にあった勾留理由の開示手続きに、容疑者本人が出廷した。担架に横たわり、天井を見ながら裁判官の質問に答えた。
  午後4時すぎ、京都地裁101号法廷。青葉容疑者は車輪付きの担架に乗せられたまま現れた。マスクをつけ、青いガウンのような服を着用。仰向けの姿勢で、胸元まで白いシーツのような布がかけられていた。髪は逮捕時よりやや伸び、顔の皮膚はやけどの痕で赤みを帯びていた。


2020.6.4-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200604/k10012457531000.html
ボーガンで撃たれ3人死亡 逮捕の大学生「家族殺すつもり」

  4日午前、兵庫県宝塚市の住宅で親族4人がボーガンで撃たれた事件で、亡くなった3人は逮捕された大学生の男の祖母と母親それに弟と確認されました。逮捕された男は、調べに対し「家族を殺すつもりだった」と供述していて、警察はトラブルがなかったかなど詳しいいきさつを調べています。
  4日午前10時ごろ、兵庫県宝塚市安倉西の住宅で、女性3人、男性1人の親族4人がボーガンで撃たれ、警察はこの家に住む大学生野津英滉容疑者(23)を殺人未遂の疑いでその場で逮捕しました。
  撃たれた人のうち男女3人が死亡し、亡くなったのは、野津容疑者の祖母の好美さん(75)、母親のマユミさん(47)、弟の英志さん(22)と確認されました
  また、伯母の百合江さん(49)がけがをして病院で治療を受けています。
  野津容疑者は調べに対し「自分が持っていたボーガンで撃ったことに間違いありません。家族を殺すつもりだった」と4人を撃ったことを認めているということです。
  現場では少なくとも5本の矢が確認され、4人はいずれも首や頭に矢が刺さった状態だったということで、警察は、今後、容疑に殺人を加え、家族間でトラブルがなかったかなど、詳しいいきさつを調べることにしています。
  現場は、JR宝塚線の中山寺駅から南に2キロほど離れた、武庫川沿いの一戸建ての住宅などが建ち並ぶ地域です。
現場の住宅の状況
  これまでの取材で、警察が駆けつけたときの住宅の状況が分かってきました。現場の住宅は2階建てで、4人のうちの3人は、いずれも1階で倒れていました。
  死亡した2人のうち、野津容疑者の祖母とみられる70代の女性は、1階の居室に右半身を下にして、母親とみられる40代の女性は、台所とリビングを兼ねた部屋にあおむけになって、倒れていたということです。
  また、けがをした弟とみられる20代の男性は、1階の浴室の脱衣所にうつ伏せに倒れていたということです。いずれも首や頭に矢が刺さった状態で見つかりました。また、ボーガンで撃たれた40代のおばは、矢がささったままの状態で住宅を抜け出し、近所に助けを求めていました。
  一方、野津容疑者は、警察官が駆けつけると、自宅の前に出てきたということです。その後、ボーガンは、1階のリビングに置かれているのが見つかりました。
近所の住民は
  近くに住む80代の男性は「パトカーや救急車が次々に駆けつけて来てなにごとかと思った。長年ここに住んでいるが、こんなことはなかった」と話していました。
ボーガンとは
  事件で使われたとみられるのは、「ボーガン」や「クロスボウ」と呼ばれる引き金を引いて発射する洋式の弓です。
  「日本ボウガン射撃協会」によりますと、ボーガンは現在、国内では製造されていませんが、アメリカやイギリスなど海外で製造されたものが、国内でも市販されているということです。
  流通しているもののほとんどはレジャー用ですが、殺傷能力が高いものもあり、協会は、「ボーガンの所有者は、事故や危害の防止に努める責任がある」と呼びかけています。
  ボーガンなど洋式の弓矢を使って人や鳥獣を殺傷する事件が各地で起きていますが、兵庫県警によりますと、現在の法律では銃刀法の規制の対象にはなっていません。
  茨城県などでは条例で「人の生命や身体に危害を及ぼすおそれが著しい」として18歳未満への販売や所持を規制していますが、兵庫県では、こうした規制は定められていません。
過去のボーガン事件
  ボーガンを使った事件は過去にも起こっています。
  去年5月、北海道日高町で、50代の父親をボーガンの矢を放って殺害しようとしたとして当時29歳の男が殺人未遂の疑いで逮捕されています。
  平成27年には、愛知県武豊町で新聞配達をしていた30代の男性がボーガンで撃たれたうえ、刃物で切られて大けがをし、当時28歳の男が殺人未遂の疑いで逮捕されました。
  平成11年には、埼玉県川越市の当時の法務省官房長の自宅にボーガンの矢を撃ち込んだとして、当時35歳の男が器物損壊などの疑いで逮捕されています。


2020.5.28-東洋経済 Online-https://toyokeizai.net/articles/-/352996
川崎20人殺傷から1年、殺人犯と死刑制度の問題
(1)
  神奈川県川崎市の登戸駅近くの路上で、私立カリタス小学校の児童がスクールバス待ちの列を作っていたところへ、突然、2本の柳刃包丁を持った男(当時51歳)が襲いかかった事件から、5月28日で1年になる。見送りにきていた保護者の男性と女子児童の2人が死亡、18人が負傷し、男はその場で自ら首を刺して命を絶った。のちに男は長年のひきこもり状態だったことが明らかになっている。
  この事件は、その直後にもうひとつの事件を呼ぶ。
  元農林水産省事務次官の熊沢英昭(77歳)が練馬区の自宅で息子(当時44歳)を刺殺したのは、4日後の6月1日のことだった。こちらの息子もひきこもりの生活が長く、しかも家庭内暴力に悩まされていた。
  事件の数時間前には、自宅に隣接する小学校で運動会があり、「うるさい。ぶっ殺すぞ」と息子が言いだしたことから、カリタス小学校の事件を思い浮かべ、子どもに危害を加えるかもしれないと思ったことから殺害を決意した、と取り調べで供述している。
  こちらの事件は、昨年12月16日に東京地方裁判所の裁判員裁判で懲役6年の実刑判決が言い渡された。ところが、その4日後に保釈されている。息子とはいえ、人を1人殺した殺人罪で実刑判決が下りながら保釈され、控訴審を待ついまは普通の生活が送れるという異例の展開を見せている。
殺人犯への判決から考えさせられること
  さらに昨年7月の「京都アニメーション」への放火で36人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、青葉真司容疑者が5月27日に逮捕された。10カ月以上、治療が続けられていたが、今後、放火や殺人の容疑で本格的な取り調べが始まることになる。
  大量殺傷事件でいえば、コロナ禍で多くの人の記憶から遠のいてしまったが、神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月に、入所者ら45人が死傷した事件の植松聖(30歳)の死刑が確定してから、2カ月になる。
  横浜地方裁判所は3月16日、求刑通り死刑を言い渡した。その後、27日に植松の弁護側が控訴したが、30日に植松本人が控訴を取り上げ、31日に確定した。
  本来ならば、現在でも上級審で裁判が続いていてもおかしくはなかったが、本人がこれを拒んだことになる。言い換えれば、19人の命を奪って自ら望んだ死刑。裁判でも多くを語らず、どこか登戸の事件の顛末と重なる。
  元農水事務次官の事件は、今後行われる予定の1審判決を不服とした控訴審で、執行猶予がつく可能性が高い。そうでなければ、裁判所が保釈を認めるはずもないからだ。
(2)
  そこに浮かぶ奇妙な違和感。大量殺人犯犯行を肯定しながら自ら死を選び、1人とはいえ人を殺した人物がいまも一般生活を送る。この2つの事件と裁判を結ぶ違和感の正体を、過去の裁判事例から紐解いてみたい。
  千葉県松戸市で、ベトナム国籍の女児が猥褻目的で誘拐、殺害される事件が発生したのは、3年前のことだった。ベトナム人の父親が日本語で「リンちゃん」と娘の名を呼ぶ姿は広く報じられて同情を誘ったことは、印象に残る。
  事件は2017年3月24日、松戸市の小学校に通うベトナム国籍の3年生女児(当時9歳)が行方不明となり、翌々日に排水路脇の草むらで絞殺体となって発見された。
  同年4月14日に被害児童が通っていた小学校の保護者会の元会長で、通学の見回りボランティアに参加していた渋谷恭正が逮捕。殺人、死体遺棄で起訴されるが、裁判では起訴事実を否認して、無罪を主張していた。検察は死刑を求刑している。
  この裁判で特筆すべきことは、判決までに極刑を望む約117万人の署名が集まったことだ。罪質が悪質であることは言うまでもないが、同情としても、それだけの民意が集まることは珍しい。
  ところが、18年7月に3人の裁判官と6人の裁判員が下した裁判員裁判の判決は、無期懲役だった。検察、弁護側、双方がこれを不服として控訴。現在も裁判が続いている。
死刑を不服として控訴し、無期懲役になる事例も
  実は、2009年に裁判員制度が導入されてから、殺された被害者が1人でも死刑判決が言い渡されたケースが4件ある。それまでの刑事司法では、まずなかったことだ。しかし、それも裁判員制度導入の趣旨でもあった市民感覚が反映されて、厳罰化が進んだものだと理解していた。
  このうち3件で死刑を不服として控訴したところ、減刑されて無期懲役に変わり、そのまま確定している。
  うち2件は殺人などの前科があったにもかかわらず、減刑された。もう1件は、「リンちゃん」のケースと同じで、2014年に神戸で当時6歳の女の子をアパートに誘い込み、ロープで首を絞めたうえ、包丁で後頭部を刺して殺害。遺体を解体してコンビニ袋に入れて、近くの雑木林に捨てた事件だった。裁判員は死刑判決を下したものの、職業裁判官のみで裁く控訴審で取り消され、無期懲役となっている。
(3)
  残る1件は、強盗殺人、強盗強姦などの罪に問われた住田紘一死刑囚のケース。2011年9月30日、岡山県で当時27歳の派遣社員だった元同僚の女性に性的暴行を加えて刺殺。財布を盗み、遺体を大阪市に運んで刃物で解体し、川などに遺棄した。前科は無かったものの、2013年2月に裁判員裁判で死刑判決。2017年7月に執行されている。
  実はこの裁判も、一旦は控訴したものの、植松死刑囚と同じように、被告人本人が控訴を取り下げてしまっている。こちらの事件でも、控訴審が開かれていれば、死刑は回避された可能性は高い。
裁判員制度の問題点
  ここにおいて、死刑は平等といえるのだろうか。松戸の「リンちゃん」の事件で、117万人の署名が集まりながら、死刑でなかったとなると、裁判員制度の本来の目的と機能が果たされているのだろうか。検察が死刑を求刑しても、被害者が1人だとはじめから回避される裁判員裁判が常態化している。
  そうかと思えば、1人も殺していないのに死刑になったケースもある。
  いまから25年前の1995年3月20日に発生した地下鉄サリン事件で、丸ノ内線にサリンを撒いた横山真人は、自分の担当路線で死者を1人も出していない。犠牲者は0人だった。
  しかし、同事件は朝8時すぎに東京の地下鉄の5路線で一斉にサリンを撒く、同時多発テロだった。それで乗客や駅職員の12人が死亡している。横山は共謀共同正犯として、死亡した12人全員の責任を背負って死刑になった。
  ところが、同じ事件で千代田線にサリンを撒き、駅職員2人を殺した林郁夫は無期懲役だった。
  事件の2日後、オウム真理教の教団施設に一斉家宅捜索が入り、指名手配犯と一緒に逃亡していた林は、他人の自転車を乗っていたところを”自転車泥棒”で捕まる。そこで取り調べを受けていたところで、地下鉄サリン事件の実行犯であることを自白。これが事件の全容解明と教祖の逮捕につながったことから、「自首」が認められて死刑の回避となった。求刑から無期懲役だった。
  つまりは、の担当路線で死んだ2人の責任を、自分の担当路線で1人も死んでいない横山が背負って死刑になったことになる。横山は2018年7月に教祖をはじめ13人に死刑が執行されたうちの1人だった。
  1年前の登戸の事件の直後には、どうせ死ぬのなら独りで死ね、という声がSNSなどにあがった。それに対して、独りで死ねということも命の尊厳を無視している、という批判もあった。
  ならばこそ、死刑の適用は厳格であるべきはずである。まして、1人を殺しても罰せられないことがあっていいはずもあるまい。
  植松死刑囚においては、本当に自分が正しかったのか、公の場で事件を再考する機会が失われたことは、残念でならない。
  青葉容疑者については、全身の9割の火傷から一命を取り留めている。精神科への通院歴も報じられる一方で、すでに容疑を認めている。どうしてこのような事件を起こしたのか、公判で自らしっかりと語り、公正な裁きを願うばかりだ。


2020.5.28-京都新聞-https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/259768
京アニ事件、逮捕し初めて伝えた犠牲者数 「2人くらいと思ってた」と容疑者

  京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」(京アニ)第1スタジオが放火され、社員36人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、殺人などの疑いで京都府警捜査本部(伏見署)に27日に逮捕された青葉真司容疑者(42)が「(犠牲者は)2人ぐらいと思っていた。36人も死ぬと思わなかった」と供述していることが同日、捜査関係者への取材で分かった。
   捜査関係者によると、捜査本部は逮捕時点で初めて犠牲者数を青葉容疑者に伝えたという。青葉容疑者は事件で自らも重度の全身やけどを負って救急搬送されており、犠牲者数を認識できていなかったとみられる。
  一方で、逮捕後の調べに容疑を認めた上で、「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思った」と大量殺人を狙ったこともほのめかしているという。反省の弁や犠牲者、遺族への謝罪の言葉はなかった
   また青葉容疑者が複数の京アニ作品を挙げて「自分が応募した小説が盗用された。京アニが許せず、恨みが募っていた」という趣旨の供述をしていることも、捜査関係者への取材で分かった。過去に青葉容疑者とみられる人物が京アニに小説作品を応募していたが、形式審査の一次選考で落選。京アニ側は、同社の作品との類似点はないと否定している。
   捜査本部によると青葉容疑者は一時命の危険もあったが、容体が一定程度回復。入院先など複数の医師の意見をもとに「医療環境の整った施設なら勾留が可能」と判断したという。捜査本部は青葉容疑者を逮捕後、ただちに送検。京都地検は10日間の勾留を請求し、認められた。青葉容疑者は同日夕、医療スタッフが常駐する大阪拘置所(大阪市都島区)に収容され、今後、治療を継続しながら府警などの取り調べを受けるという。
   逮捕容疑は昨年7月18日午前10時半ごろ、京アニ第1スタジオに侵入し、ガソリンをまいてライターで火を付け、鉄筋コンクリート3階建て延べ約690平方メートルを全焼させた上、屋内にいた社員70人のうち36人を殺害、33人に重軽傷を負わせた疑い。残る1人にけがはなかった。負傷者のうち1人は現在も入院しているという。


2020.5.27-産経フオト-https://www.sankei.com/photo/daily/news/200527/dly2005270009-n1.html
頭部に傷、男女3人死傷 現場に拳銃?長野の住宅

  26日午後11時15分ごろ、長野県坂城町上平、職業不詳市川武範さん方から「けが人がいる」と119番があり、駆け付けた警察官らが、頭をけがした男女3人を発見した。全員病院に運ばれ、市川さんの息子とみられる16歳の少年を含む男性2人の死亡を確認、地元消防によると、残る女性も搬送時に意識がなかった。
   県警千曲署によると、現場で拳銃のようなものが2個見つかった。県警は殺人事件とみて3人の身元確認を急ぐとともに詳しい状況を捜査。拳銃のようなものについても鑑定を進める。
   現場は、しなの鉄道テクノさかき駅から南西約1キロの住宅地。


2020.5.11-Yahoo11Japan ニュース(サンテレビ)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200511-00010005-suntvv-l28
三木市の山中に男性遺体 ダンプ運転手の男らを殺人容疑で再逮捕/兵庫県

  三木市の山中でダンプ運転手の男性の遺体が見つかった事件で、男性を殺害したとして死体遺棄の疑いで逮捕されたダンプ運転手の男ら2人が再逮捕されました。
  殺人の疑いで再逮捕されたのは兵庫県稲美町の土砂運搬業の男(52)と高砂市のダンプ運転手の男(52)です。
  警察によりますと2人は4月19日、軽トラックの車内で加古川市のダンプ運転手の男性(45)の首をシートベルトを絞めて殺害した疑いが持たれています。
  事件を巡っては4月20日、三木市の山中で男性(45)の遺体が見つかり、警察は死体遺棄の疑いで2人を逮捕していました。
  調べに対し2人は「一緒に殺したことは間違いない」などと容疑を認めているということで、警察は2人と男性の間にトラブルがなかったかなど捜査を進めています。


2020.4.24-NHK NEWS WEB(北海道NEWS WEB)-https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200424/7000020504.html
11か月女児殺人未遂容疑で逮捕

  23日、釧路市のアパートで生後11か月の娘を溺れさせて殺害しようとしたとして、警察は33歳の母親を殺人未遂の疑いで逮捕しました。女の子は搬送先の病院で死亡が確認され、警察が詳しいいきさつを調べることにしています。
  逮捕されたのは、釧路市星が浦大通の無職、河口美穂容疑者(33)です。
警察によりますと、河口容疑者は23日、自宅アパートの浴室で生後11か月の娘、楓ちゃんを溺れさせて殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いが持たれています。
  23日午後5時すぎ、通報を受けた警察が駆けつけたところ、女の子が意識不明の状態で見つかり、その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。
  アパートの住人によりますと河口容疑者は夫と女の子の3人暮らしで、警察によりますと調べに対して容疑をおおむね認める内容の供述をしているということです。
  警察は殺人容疑も視野に関係者から事情を聞くなどして、詳しいいきさつを調べることにしています。


2020.4.23-産経新聞 THE SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/west/news/200424/wst2004240020-n1.html
少年「今日は許さんぞ」と言い襲撃 岐阜・ホームレス殺人事件

岐阜市で3月、路上生活者(ホームレス)の渡辺哲哉さん=当時(81)=が殺害され、いずれも19歳の少年5人が殺人や傷害致死容疑で逮捕された事件で、5人のうちの1人が、渡辺さんと一緒にいた女性(68)の2人に対し「今日は許さんぞ」と言い襲撃していたことが24日、女性への取材で分かった。
   岐阜県警によると、渡辺さんは約800メートルにわたり追い掛けられた末に殺害されており、県警は、執拗に暴行されたとみて経緯を調べている。
   また捜査関係者によると、殺人容疑で逮捕された県内在住の3人のうち2人は元朝日大(同県瑞穂市)硬式野球部員で、傷害致死容疑で逮捕された瑞穂市と同県山県市の2人は現役の同大硬式野球部員という。
   渡辺さんは女性と約20年前から現場近くの橋の下で生活。2人は3月25日未明に橋の下にいた際、5人に襲われた。


2020.4.23-朝日新聞 DIGITAL-https://www.asahi.com/articles/ASN4R4FDKN4RUHNB007.html
4歳男児死亡、母親と元交際相手の男を暴行容疑で逮捕

群馬県警は23日、幼い男児の頭や腹を殴る暴行を加えたとして、自称販売業武藤一貴容疑者(27)=同県高崎市矢中町=と、男児の母で接客業の土屋聡美容疑者(25)=同市筑縄町=を暴行容疑で逮捕し発表した。2人とも容疑を認めているという。
   男児は22日に市内の医療機関に搬送され、23日午前4時5分ごろ死亡した。硬膜下血腫の疑いがあり、体には新旧のあざが多数あるという。
   県警によると、男児は土屋翔雅(しゅうが)君(4)。武藤容疑者は4月初旬ごろ、自宅で翔雅君の腹を殴った疑い、土屋容疑者は2月下旬ごろに自宅で翔雅君の頭を殴った疑いがある。2人は以前交際していたといい、土屋容疑者の仕事中は武藤容疑者が翔雅君の面倒を見ていたという。
   医療機関から高崎署に、「児童虐待の可能性がある男児が意識不明の重体で搬送された」との通報が22日夕にあり、県警が両容疑者から事情を聴いていた。


2020.4.12-NHK NEWS WEB(東海NEWS WEB)-https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20200412/3000010099.html
えい児遺体遺棄で20歳の女逮捕

11日夜、名古屋市の繁華街・栄にあるビルの通路に置かれていたスーツケースの中からえい児とみられる遺体が見つかった事件で、警察は、遺体を遺棄したとして名古屋市に住む20歳の女を逮捕しました。
  女は堕胎した自分の子どもだと供述しているということです。
  11日夜11時ごろ、名古屋市中区栄にあるビルの通路で、異臭のするスーツケースが見つかったと警察に通報があり、駆けつけた警察官が確認したところ、中から、えい児とみられる遺体が見つかりました。
  警察によりますと遺体は、一部白骨化して死後1か月以上経っているとみられ、警察は何者かが遺棄したとみて、遺体が見つかったビルの関係者から事情を聞くなど捜査を進めていました。
  そして、ビルにあるホストクラブの男性が「以前、同棲していた女が、去年12月に病院で堕胎した」と説明したことなどから調べたところ、この女が遺体を遺棄した疑いが強まったとして、警察は死体遺棄の疑いで逮捕しました。
  逮捕されたのは、名古屋市中区に住む金子遙容疑者(20)です。
  警察の調べに対して、金子容疑者は容疑を認めた上で、遺棄したのは自分の子どもだと説明し、「堕胎したあと遺体を自分の部屋に置いていた」と供述しているということです。
  警察は、金子容疑者が遺体を遺棄した詳しいいきさつを調べています。


2020.4.9-IT Mediaビジネスonline(産経新聞 THE SANKEI NEWS)-https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2004/09/news102.html
自宅待機が長引く欧米でDV被害増 離婚急増の可能性も 

【ニューヨーク=上塚真由】新型コロナウイルスの感染防止策として自宅待機措置が長引く中、米国などでは家庭内暴力(DV)の相談件数が増加している。制限された生活でストレスが蓄積し、経済的不安も増幅していることが要因とみられ、国連も事態を重視し各国に対策を求めている。
  米NBCテレビが全米の22都市の警察当局に調査したところ、18都市がDVの報告件数が増加したと回答。南部テキサス州ヒューストン市では3月の報告件数が前月比で2割増えた。感染拡大が最も深刻なニューヨーク市の警察当局は「被害件数は横ばい」としているが、市のDV相談のウェブサイトのアクセス件数は以前の2倍に増加。警察当局は、加害者と被害者が同じ空間にいる中で、相談さえもしにいく可能性があると懸念する。
   相談内容はさまざまだが、DV相談を扱う米NPO法人によると、コロナ禍でも働きに出る女性が、「家庭に新型コロナウイルスを持ち込まれるのがいやだといって、配偶者が外出を認めてくれない」と相談してきた。また、「シャワーや手先消毒液の使用など、感染防止策を取らせてもらえない」と訴える被害者も増えているという。
   外出制限をめぐって事件に発展する例もあった。中西部ウィスコンシン州では先月末、50代の夫婦が、自宅に入り浸る養女とその交際相手の少年に対し、家を出て民泊サービスを利用するよう促したところ、少年らに殺害されるという事件が起きた
   コロナ禍でのDV被害の増加は世界的な兆候とみられ、国連のグテレス事務総長は5日、新型コロナ対策に「女性の保護」を盛り込むよう各国に訴えた。薬局や食料販売店に緊急警報システムを設置するなど、被害申告をしやすい環境を整えるよう要請。とりわけインド、南アフリカ、フランスなどでDV被害の急増が指摘されている。
   またDVだけでなく、米国では離婚件数も増えるとの観測があり、米紙ニューヨーク・ポストは、弁護士のもとに電話での相談が殺到していると報道した。自宅で長時間過ごすことで互いのストレスが膨らむほか、失業などによる金銭的な不安が引き金となっており、裁判所が再開されれば、離婚申請が急増する可能性があるとしている。


2020.4.3-YahooJapanニュース(毎日新聞)-https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200403-00000084-mai-soci
カトリック聖職者からの性虐待訴え16件 在職者も 日本司教協議会

日本カトリック司教協議会(会長・高見三明=みつあき=長崎大司教)は、未成年の頃に聖職者から性虐待を受けたとの訴えが16件あったとの調査報告をまとめた。報告では、過去に被害対応をうやむやにした「消極的な事例が少なくなかった」としている。今後、訴えのあった地区などに第三者による検証委員会を作り、対応が適切だったか半年以内に報告させる。
  調査は2019年、全国16地区の司教にアンケートし、把握していた被害件数をまとめた。被害があった時期は、1950年代1件▽60年代5件▽70年代1件▽90年代3件▽00年代3件▽10年代2件――で、残る1件の時期は不明。性虐待をした聖職者は16人とされるが、加害行為を認めたのは4人。5人は否認し、うち2人は現在も聖職者という。
  16件には、加害行為を当時は否認や黙秘をし、幹部の謝罪で済ませた例もあった。処分されて聖職停止となった人がそのまま活動を続けたケースもあった。松浦悟郎・名古屋教区司教は「これが被害の全てだとは思っていない。この調査が『私も』という訴えにつながれば」と話す。今回の調査報告は近く、協議会のウェブサイトで公表する。
  カトリックの聖職者の権威を背景とした少年少女への性虐待は欧米を中心に問題となった。日本でも司教協議会などが02、12年に全国の司教にアンケートをしたが5件程度の把握にとどまり、司教間の引き継ぎもなかったという。東京都の公務員、竹中勝美さん(63)が児童養護施設でのドイツ人神父(故人)からの虐待を訴え、高見大司教が19年、調査を約束していた。今回の16件は「個人の特定につながる」として地区名も明らかにしていないが、竹中さんのケースは含まれる。【青島顕】


2020.3.19-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200319/k10012339401000.html
小4女児虐待死事件 父親に懲役16年の判決 千葉地裁
(千葉県野田市の小学4年生、栗原心愛さん(当時10)が自宅の浴室で死亡しているのが見つかった事件)

千葉県野田市で小学4年生の女の子を虐待して死亡させたとして傷害致死などの罪に問われた42歳の父親に対し、千葉地方裁判所は「独善的な考え方と支配欲から絶対的な力の差にものを言わせ虐待を加え続けたもので、酌量の余地などみじんもない」として懲役16年の判決を言い渡しました。
  去年1月、千葉県野田市の小学4年生、栗原心愛さん(当時10)が自宅の浴室で死亡しているのが見つかった事件では、父親の勇一郎被告(42)が冷水のシャワーを顔に浴びせ続けて死亡させたなどとして傷害致死などの罪に問われています。
  先月から開かれた裁判員裁判で、被告は傷害致死の罪については争わないとする一方、具体的な暴行の内容については大部分を否定したほか、日常的な虐待はなかったと主張するなど検察の主張と多くの点で対立しました。
  検察が懲役18年を求刑したのに対し、被告の弁護士は「しつけのつもりが行き過ぎたもので日常的な虐待はしていない」などと主張していました。
  19日の判決で千葉地方裁判所の前田巌裁判長は、「被告の主張は客観的整合性がなく都合のいいことをつまみ食い的に述べていて信用できない。徹底的な支配により肉体的にも精神的にも心愛さんを追い詰め、異常なほどの陰惨さとむごたらしさ、虐待の意思が浮かび上がっている」と指摘しました。
  そのうえで「本来愛情を注がれるはずの父親から理不尽極まりない虐待を受け続けて絶命した悲しみや無念は察するに余りある。愛情が裏目に出たはずみで暴行したようなものではなく、独善的な考え方と支配欲から、絶対的な力の差にものを言わせ虐待を加え続けたもので、酌量の余地などみじんもない。また、謝罪のことばを述べるものの、心愛さんの人格をおとしめる不合理な弁解に終始していて、反省は見られない」などとして懲役16年の判決を言い渡しました。
  判決理由が読み上げられている間、被告はまっすぐ前を見たままでした。
  子どもを虐待死させた事件の裁判員裁判では懲役10年前後の判決が多く、今回の懲役16年はこれまでの傾向を大きく超え、異例の重い刑と言えます。被告 主文読み上げられると深く頭を下げる
  被告は黒いスーツに青のネクタイ、めがねを身につけて入廷すると傍聴席に10秒ほど頭を下げてから弁護士の横の席に向かいました。その後裁判長に証言台の前に立つように促され、立ったまま主文の言い渡しを受けました。主文が読み上げられると裁判長のほうを見て深く頭を下げていました。
裁判傍聴希望者 倍率は20倍超
  千葉地方裁判所では、開廷の2時間ほど前の午前9時すぎから傍聴を希望する人たちが列を作りました。
  裁判所によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため一般の傍聴席を減らす対応を取り、21席の傍聴席に対して436人が傍聴を希望したということで、倍率は20倍でした。
裁判の争点への判断は
  裁判では傷害致死の罪に問われた心愛さんが亡くなるまでの虐待の内容や、日常的に虐待が行われていたかどうかなどが争点となりました。
  被告は傷害致死の罪について「争わない」とする一方で、心愛さんに対する具体的な暴行の大部分は否定し、検察の主張と対立しました。
  検察が、被告が心愛さんに食事を与えないよう妻に指示し、心愛さんに冷水のシャワーを浴びせ続けたなどと主張したのに対し、被告は「食事を与えないよう指示したことはない」と否定したほか、「シャワーを3回くらいかけたが、1回当たり長くて3秒くらいだ」などと述べていました。
  これについて判決では「遺体の状況と被告の説明は整合性が取れない。都合の良い部分のみをつまみ食い的に述べて、『事実しか話していない』と強弁している」と指摘し、検察の主張をほぼ全面的に認めました。
  続いて日常的に虐待が行われていたかどうかです。
  検察が長期間日常的に虐待が行われていたと主張したのに対し、被告の弁護士は「しつけのつもりが行き過ぎたもので日常的な虐待はしていない」と否定していました。
  この点について判決は「理不尽な虐待を常態化させ、エスカレートさせた。一連の虐待は被害者の人格と尊厳をも全否定するものだった」として検察の主張を認めました。
  さらに被告が心愛さんや心愛さんの母親に対し、家庭で支配的な立場にあったかどうかについてです。
  検察は被告が圧倒的な力の差で家族を支配していたと主張したのに対し、被告はこれを否定していました。
  判決は「長期間にわたり行動を監視し、暴力を振るって妻を支配した。心愛さんも支配下に置いて社会や家族から切り離し、救いの手を徹底的に排除した」と指摘しました。
虐待死で懲役16年は異例の重い刑
  子どもを虐待の末に死亡させた罪に問われた事件の裁判員裁判で、懲役16年の判決は異例の重い刑と言えます。
  東京 目黒区で5歳の女の子が虐待を受け死亡した事件では、去年、東京地裁が父親に懲役13年を言い渡しました。
  埼玉県狭山市で3歳の女の子が虐待を受け死亡した事件でも、3年前に、さいたま地裁が母親に懲役13年を言い渡しています。
  また、大阪 寝屋川市で1歳の女の子が死亡した事件で、平成24年に大阪地方裁判所が裁判員裁判で審理した結果、検察の懲役10年の求刑に対し、「児童虐待防止の社会情勢を考えると今まで以上に厳しい刑を科すべきだ」などとして、両親に求刑よりも大きく重い懲役15年を言い渡した例があります。
  最高裁判所が、この判決を取り消して父親に懲役10年、母親に懲役8年を言い渡した際、「従来の傾向を変えるような場合には具体的に説得力をもって理由が示される必要がある」という初めての判断を示していました。
  子どもを虐待死させた事件の裁判員裁判では、懲役10年前後の判決が多く、今回の懲役16年はこれまでの傾向を大きく超え、異例の重い刑と言えます。
野田市 鈴木市長「命守れず本当に申し訳ない」
  今回の事件では行政の対応に問題があったことも明らかになっています。
  19日の判決について千葉県野田市の鈴木有市長は「改めて心愛さんの命を守れず本当に申し訳ないという思いでいっぱいです。このような悲惨な事件の犠牲者を二度と出すことのないよう市民や関係機関と協力しながら大切な子どもたちの命を守ることのできる組織を作り全力で取り組んでまいります」というコメントを出しました。
  また、野田市教育委員会の佐藤裕教育長は「大切な命を守りきれなかったことは痛恨の極みです。痛ましい事件を二度と起こさないためにも全庁をあげて組織として対応し全力で取り組んでまいります」とコメントしています。
森田知事「助けてあげられなかった 本当に悔やまれる」
  今回の事件で、千葉県の児童相談所は被告と心愛さんに関わりながら適切な対応を取れなかったことが明らかになっています。
  19日の判決について千葉県の森田知事は「改めて心愛さんが受けた過酷な苦しみを思うと、県の児童相談所が関わっていながら助けてあげられなかったことが本当に悔やまれます。心愛さんへの追悼の意を胸に、職員一人ひとりが今回の事件を決して忘れず、子どもの命を最優先にさらなる虐待防止対策に全力で取り組んでまいります」というコメントを出しました。
専門家「極めて悪質 検察の主張100%認められた」
  判決を傍聴した刑事法が専門で千葉大学大学院の後藤弘子教授は、懲役16年の判決について「極めて悪質な部類と認められたと思う。反省の姿勢がみられず、求刑どおり18年になる可能性もあると思っていたが、ほかの事件の量刑とのバランスを考えた可能性がある」と述べました。

また検察と被告の主張が対立していた点については「被告の主張は信用できないとして、客観的な証拠と母親の証言で丁寧に一つずつ確認していき検察の主張が100%認められた。被告の言い分は社会では通らないということが明らかになった。一方、今回の事件で児童相談所や教育委員会がうまく機能しなかったのは事実であり、判決が出たからといって、行政の対応が帳消しになるわけではないということを認識してほしい」と話していました。
第三者委「重く受け止めなくてはいけない」
  この事件をめぐって児童相談所などの対応について検証を行ってきた千葉県の第三者委員会の川崎二三彦委員長は、19日の裁判を傍聴し「検察の主張をほぼ認めていて亡くなった心愛さんのことを考えても、よかった。一方、虐待をした経緯について被告はあらゆる核心部分を否定していて明らかにはならなかった。『虐待をやっていない』と思い込んでいるのかもしれないが、そうであれば非常に大変なことだ」と述べました。
  そのうえで「裁判の中ではこの事件を防げなかった周囲の問題についても指摘された。児童虐待の再発防止のために重く受け止めなくてはいけないと思った。児童虐待の加害者となる親がみずから事実を話すということは難しく、その中でどうやって関係機関が事実を確認していくのかというのは、大きな課題だと感じた」と話していました。
裁判員たちは…
  裁判員や補充裁判員を務めた6人が判決のあと取材に応じました。このうち裁判員を務めた30代の会社員の男性は、「被告が本当のことを話してくれていない印象でモヤモヤが残っている。真実を伝えてほしかった。時に涙を流していたが、自分のための涙だと思った。最初から最後まで一貫して自分も“被害者”だと思ってるのではないかと感じた」と話していました。
  さらに心愛さんが暴行を受けている動画などの証拠について、「2人の子を持つ親として自分の子どもの姿と重なるところもありつらかった」と話していました。

また、裁判員を務めた女性は、「心愛さんの虐待の動画などを見てどうして小学4年生の女の子がこんな被害にあわなければいけないのか、被告に対してなぜこんなことをしたのかという思いが募った。裁判員として公平に見なくてはいけないのがとても大変だった」と涙ながらに話しました。

このほか「心愛さんを助けるのに周囲の大人の救いの手があと一歩足りなかったことが悲しい。大人が手を差し伸べ、虐待がなくなる世の中になってほしい」とか、「この事件にかかわったことをきっかけに児童虐待の事件について考え続けたい」といった声が聞かれました。
支援団体「被告は虐待を全く認識せず 更生は大変」
  加害者やその家族の支援団体「ワールドオープンハート」の理事長を務める阿部恭子さんは、勇一郎被告の家族から依頼を受け被告と3回接見したほか手紙を送りました。
  判決前、阿部さんが重い判決が出る可能性があると伝えると、被告は「ああそうですか」と淡々と答えていたということです。
  またこれまでに差し入れた家族をテーマにした本をすでに読んでいて、「繰り返し読みます」と話していたということです。
  一方、阿部さんは19日の判決について、心愛さんの祖母で被告の母親と電話でやり取りした内容についても明らかにしました。
  母親は「検察が求刑した懲役18年の刑を覚悟していた。16年という判決を家族としては厳粛に受け止めたい」としたうえで、控訴など今後の対応については「本人の問題なので、判断を見守りたい」と話していたということです。
  また母親はこれまで裁判を傍聴し「息子が暴力をふるった原因を心愛さんのせいにしていることにショックを受けた」とも話していたということです。
  阿部さんは今後、被告の更生に関わっていきたいとしていますが被告について「虐待を全く認識していないうえ、事件の捉え直しも全然できておらず、今後の更生はすごく大変だと思っている。こうした場合家族による更生は難しく、専門家の力が必要だと思う。長い時間がかかるだろうが今後も被告と対話を重ね、取り組んでいきたい」と話していました。
更生支援団体「心愛さんがどんな気持ちだったか想像して」
  虐待やDV加害者の更生を支援する団体「エープラス」の代表を務める吉祥眞佐緒さんは「虐待の事件で懲役16年は重い刑だと思いますので、その意味を受け止めてほしいと思います。おそらく彼は自分の言ったことがどうして受け入れられないのか混乱している状態だと思います。時間はかかるが適切な支援を受けて罪をつぐない、心愛さんがどんな気持ちだったのか想像してほしい。判決を何度も読み返し、自分のしたことを認めることから始めてほしい」と話していました。
「被告の主張は多くの虐待加害者と重なる」
  これまで200人以上にのぼる、虐待やDVの加害者の更生に関わってきた吉祥眞佐緒さんは今回の裁判の傍聴に通いました。
  吉祥さんは法廷での被告の主張が多くの加害者の主張と重なる部分があると感じたといい、「被告は基本的に無表情で単調な話し方をする一方で、自分に非があるような質問をされたときには流ちょうな抑揚のある話し方をしているのが印象的だった。私がこれまで見てきた加害者たちとほぼ同じ言動で、どの質問に対してもきっかけをつくったのは子どもであり妻であると答えているところが特徴だ」と話しています。
  先週、吉祥さんが代表を務める団体「エープラス」ではDVの元加害者の更生を支援するプログラムが開かれ、参加者たちの間では今回の裁判も話題になりました。長年、プログラムに参加してきた人たちからは、被告の主張は過去の自分の主張と重なるという声が聞かれました。プログラムに7年余り参加しているという50代の男性は、「人を支配して力で押さえつける。やっていることは基本的に一緒だなと感じた。『お前が怒らせているんだ』といった物言いは典型的なパターンだと思う」と話していました。

  5年余り参加しているという40代の男性は、「彼の中で信念を通すために小さな暴力が徐々にエスカレートしてあそこまでいったのだと思う。自分もそうだったが『大ごと』になっていない時と変わらない気持ちでいたと思う」と振り返りました。
  また、被告が自身の行為の大部分について本心では虐待ではないと思っているのではないか、という人もいました。9年間参加しているという40代の男性は「言っていることは本音だと思うが、自分の言ってることに気付いていないというか、被害者に対して申し訳ないということに全然気づけていないのではないか。考えが変わったときに、罪の重さに気付くことができるのではないかと思う」と話しました。
  吉祥さんは「被害者に原因がある」とか「しつけのつもりだった」という加害者側の論理から抜け出すのは簡単ではなく、更生するためには今後、被告が時間をかけて自分自身と向き合うことが重要だと指摘します。吉祥さんは「加害者更生のプロセスで1番大きいのは、自分がやったことをすべて認めることだがそれは非常に難しい。さらにそのあとは自分がひどい虐待やDVをしてしまったとき、その相手がどれだけつらかったのか想像するという難問が待っている。どうして相手にひどいことをしてしまったのか考えなければいけない。そこに時間がかかる」と話しています。

  吉祥さんはさらに行政が、虐待を認めない被告への対応を誤った今回の事件を教訓に、加害者の論理を知り適切に対応していくスキルを高める必要があると指摘します。
  吉祥さんは「行政の関係者は虐待やDVの加害者はモンスターのような非常におそろしい人物だという思い込みが強いと思う。今回の事件ではやみくもに怖がって腫れものに触るような態度を取ってしまったことで、結局、彼がモンスターのようにふくれあがってしまった。加害者のことを知っていれば、そんな大きな存在でもなければ恐怖を感じる人でもないということがわかる。『私たちにはその手は通用しないんです』ということがきぜんと言えれば加害者はあきらめる。そのトレーニングが必要だと思う」と話しています。


2020.3.19-YahooJapanニュース(千葉日報)-https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200319-00010005-chibatopi-l12
1歳長男殴り鼓膜破る 傷害容疑で母逮捕「いらいらした」/松戸

1歳の長男の顔を平手で殴りけがを負わせたとして、千葉県警松戸東署は18日、傷害の疑いで母親の松戸市五香3、自称無職、牧野利加容疑者(30)を逮捕した。「家事の最中に長男が泣き出し、いらいらしてたたいてしまった」と容疑を認めている。
 逮捕容疑は16日午後8時ごろ、自宅で長男の顔を平手で殴る暴行を加え、けがをさせた疑い。長男は左耳の鼓膜が破れ、左の頬にも全治約1週間の皮下出血があった。命に別条はないという。
 同署によると、牧野容疑者は会社員の夫(30)と長男の3人暮らし。当時、夫は仕事で不在だった。翌17日、夫と2人で市内の病院に長男を連れて行き、病院が同日午後6時半ごろ、同署に「虐待の疑いがある」と通報した。同署で詳しい動機などを調べている。
 千葉県児童家庭課は母子が関わった児童相談所への相談などの有無について「個人情報なのでお答えできない」としている。


2020.3.12-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200312/k10012327721000.html
娘への性的暴行罪 父親に有罪の逆転判決 名古屋高裁

  愛知県で実の娘に性的暴行をした罪に問われた父親が、「娘は抵抗できない状態ではなかった」として無罪とされた裁判の2審の判決で、名古屋高等裁判所は「親による継続的な性的虐待の一環だということを十分に評価していない」として1審とは逆に有罪と判断し、検察の求刑どおり、父親に懲役10年を言い渡しました。
  この裁判は3年前、愛知県内で、父親が当時19歳の実の娘に性的暴行をした罪に問われたもので、1審の名古屋地方裁判所岡崎支部は娘の同意がなかったことは認めた一方、「相手が著しく抵抗できない状態につけ込んだ」という有罪の要件を満たしていないとして無罪を言い渡し、検察が控訴していました。
  2審の名古屋高等裁判所では、検察が、娘は心理的・精神的に抵抗できない状態だったとして有罪とするよう求めた一方、被告の弁護士は改めて無罪を主張していました。
  12日の判決で名古屋高等裁判所の堀内満裁判長は「被害者が中学2年生の頃から、意に反した性行為をくり返し受けてきたことや、経済的な負い目を感じていたことを踏まえれば、抵抗できない状態だったことは優に認められる」と指摘しました。
  そして、「1審の判決は、有罪の要件である『抵抗できない状態』について、被害者の人格を完全に支配するような状態だということまで求めていて、要件を正当に解釈しなかった結果、誤った結論になっている」としました。
  そのうえで「1審は、父親が子に対して継続的に行ってきた性的虐待の一環であるということを十分に評価していない。抵抗できない状態につけこみ、自分の性欲のはけ口にした卑劣な犯行で、被害者が受けた苦痛は極めて重大で深刻だ」と述べ、1審の無罪判決を取り消し、検察の求刑どおり、父親に懲役10年を言い渡しました。
  この裁判をめぐっては、性暴力の被害者たちが、1審の無罪判決を受け、被害の実態が理解されていないとして各地で抗議のデモを行うなど波紋が広がり、2審の判断が注目されていました。
有罪には2つの要件
  日本の刑事裁判では、性行為を犯罪として処罰するには
  ▽「相手が同意していないこと」だけでなく、
  ▽「抵抗できない状態につけ込んだこと」が立証されなければなりません。

罰を科す対象が広がりすぎないようにするため特に悪質なケースを処罰するという趣旨で、
  ▽暴行や脅迫を加えたり
  ▽正常な判断ができない状況を利用したりして、

抵抗できない状態の相手に性行為をした場合に罪に問われます。抵抗できない状態だったかどうかについては、「物理的・身体的」な原因があった場合だけでなく、
  ▽被害者が恐怖のあまり逆らえなかったり
  ▽拒否できないような立場や状況だったりするような「心理的・精神的」な原因があった場合も含むとされています。

1審が無罪とした理由
  1審はなぜ無罪としたのか。
  去年3月の判決で名古屋地方裁判所岡崎支部の鵜飼祐充裁判長は有罪の要件の1つ目の「娘が同意していなかった」ことについては認め、「極めて受け入れがたい性的虐待だった」としました。
  また、父親は、娘が中学2年生の頃から性行為を繰り返し拒んだら暴力を振るうなど、父親という立場を利用して性的虐待を続けていたことも認め、「娘は抵抗する意思を奪われ継続的な性的虐待で精神的にも支配されていた」と指摘しました。
  一方で、要件の2つ目の「抵抗できない状態につけ込んだ」とは認定せず、「拒否しようと思えばできる心理状態だったのに拒否しなかった」と判断しました。
その理由について1審は、娘が
  ▽過去に抵抗して拒んだことがあったことや、
  ▽一時、弟らに相談して性的暴行を受けないような対策をしていたこと、
  ▽アルバイト収入があり家を出て1人で暮らすことも検討していた
ことなどに触れ、
「人格を完全に支配され服従せざるをえない状態だったとは認めがたい」としました。そして、「恐怖心から抵抗できなかった場合」や「行為に応じるほか選択肢がないと思い込まされていた場合」などと異なり、著しく抵抗できない状態には至っていなかったとして無罪を言い渡しました。
無罪判決に広がった波紋 
  去年、性暴力をめぐって無罪判決が相次いだことを受け、被害者や支援者は「被害の実態が理解されていない」として各地で抗議のデモを始めました。
  被害者に寄り添う気持ちを花で表現しようと「フラワーデモ」と名付けられ、偏見や二次被害を恐れて沈黙してきた被害者が、みずから声を上げる場にもなりました。
  去年4月に東京と大阪で始まったデモは、その後、開催場所や人数を増やしながら毎月行われ、1年足らずで、延べ1万人以上が参加しました。
また、一連の無罪判決は、性暴力の被害者などが有罪の要件の撤廃などを求める動きにもつながりました。
  去年5月、性暴力の被害者などでつくる団体は、「被害者が抵抗できたように思えるような状況でも、抵抗できない場合があることは心理学的に証明されている」として、法務省に対し、刑法の要件の見直しを求めました。
  最高裁判所に対しては、「被害者が抵抗できなかったかどうかの認定にばらつきがある」として、被害者の心理について裁判官に研修を行うよう求めました。
判決前に性暴力根絶訴え 
  2審の判決を前に、名古屋高等裁判所の前には、性暴力の被害の実態を反映した判決を求めようと、被害者や支援者およそ30人が花を手に集まり、「性暴力は許さない」などと書いたパネルを掲げ、被害の根絶を訴えました。
被害者弁護人「判決で初めて涙が出た」
  被害者の弁護人の岩城正光弁護士は「弁護士として30年余りたつが、判決で涙が出たのは今回が初めてです。被害者のつらかった気持ちが、1審では厚い司法の壁で受け入れられることはなかったが、きょうの判決は被害者の気持ちに沿った常識的かつ良識的なものだった」と話しました。
専門家「妥当な判断」
  元刑事裁判官で、早稲田大学大学院法務研究科の稗田雅洋教授は「1審判決は、有罪の要件にあてはまるかどうかをかなり限定的に解釈していたが、2審判決は、これまでの裁判の実務に従ったもので、妥当な判断だと思う」と話しています。
  そのうえで「裁判官は、法律の解釈にあたって、幅広い人の意見に耳を傾け、常識的な判断ができるように努力していくべきだ」と指摘しています。
新型ウイルス感染拡大予防で傍聴席に制限
  名古屋高等裁判所は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、12日の判決で、傍聴席の数を制限する対応をとりました。
  12日の法廷の傍聴席は96ありますが、報道機関向けなどを除く83席について、傍聴者が隣り合わないよう、間に2席ずつ空席を設けることとし、一般の席数は23となりました。
  裁判所によりますと、23席に対し207人が並び、抽せんの倍率は9倍だったということです。
伊藤詩織さん「ようやく回復への道たどれる」
  性暴力の被害を訴え、刑事手続きでは相手が不起訴になり、民事裁判の1審で被害が認められたジャーナリストの伊藤詩織さんは、「女性の受けた傷は変わりませんが、今回の判決で、ようやく回復への道がたどれるのではないかと思います。長い道のりだと思いますが、今回、私たちが受け取った、考えるきっかけになるさまざまなバトンを、しっかり受け止めなくてはいけないと思います」と話しました。
具ゆりさん「同じような経験持つ人たちを勇気づける判決」
  裁判を傍聴した性暴力の根絶を訴えるデモの名古屋での呼びかけ人、具ゆりさんは、「まずは被害者の女性に『よく頑張ったね』と言ってあげたい。あなたの後ろにいる、同じような経験を持つ人たちを勇気づける判決だったと伝えたい」と話しました。
被害者団体代表「法曹界全体にジェンダーバイアス」
  父親から性暴力を受けた経験のある被害者団体の代表の山本潤さんは12日の判決を傍聴したあと、「性的虐待を受けた人の心理に基づいて判決を下してくれたうえ、1審の判決を誤ったものだと言ってくれて、うれしく思いました」と話しました。
  そのうえで、「もともと法曹界全体にジェンダーバイアスがかかっていると思っています。男性が中心になって作った法律が男性によって運用されています。性犯罪が理解されにくいものだということを裁判官は認識し、バイアスを排除して公正な裁判を実現させてほしい」と求めました。
北原みのりさん「同じような被害受けている人たちに心強い判決」
  裁判を傍聴した、性暴力の根絶を訴えるデモの呼びかけ人で、作家の北原みのりさんは「同じような被害を受けている人たちにとって心強い判決になると思う。この1年間で、性暴力とは、どういう犯罪なのか、被害者から見たら、どういう暴力なのかということを、被害者自身が声を上げることで理解が深まったと思う。社会の空気が変わったし、声を上げたのは、むだではなかったと感じた」と話しました。
  そして、1審と2審で判断が分かれたことについて、「なぜ1審で、この判決が出なかったのかということを、これからも問うていきたい。全く同じ事実を認めながらも、2審で全く違う視点の判決が出たという点が、非常に画期的だった」と話していました。

(続き)
2020.3.12-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200312/k10012328321000.html
性的暴行罪 父親に有罪の逆転判決 被害受けた娘のコメント全文

愛知県で実の娘に性的暴行をした罪に問われた父親が、「娘は抵抗できない状態ではなかった」として無罪とされた裁判の2審の判決で、名古屋高等裁判所は「親による継続的な性的虐待の一環だということを十分に評価していない」として1審とは逆に有罪と判断し、検察の求刑どおり、父親に懲役10年を言い渡しました。有罪判決を受け、被害者の女性は弁護士を通じてコメントを出しました。

今日の名古屋高等裁判所の判決を受けて(令和2年3月12日)
1.私は、実の父親からこのような被害を受けてとても悔しい気持ちでいっぱいです。
 「逃げようと思えば逃げられたんじゃないか。もっと早くに助けを求めたらこんな思いを長い間しなくて良かったんじゃないか・・・」。
 そう周りに言われもしたし、そのように思われていたのはわかっています。
 でも、どうしてもそれができなかった一番の理由は、幼少期に暴力を振るわれたからです。
 「だれかに相談したい」、「やめてもらいたい」と考えるようになったときもありました。
 そのことを友達に相談して友達から嫌われるのも嫌だったし、警察に行くことで弟達がこの先苦労するのではないかと思うと、とても怖くてじっと堪え続けるしかありませんでした。
 次第に私の感情もなくなって、まるで人形のようでした。
 被害を受けるたび、私は決まって泣きました。
 「私にはまだ泣ける感情が残っている」ということ、それだけが唯一の救いでした。
 私が一人っ子だったら、何も迷わずにもっと早くに訴えられていたかもしれません。
 やっぱり大切な弟たちのことが心配だったのです。
 そんな弟たちと離れなくてはいけなくなること、生活が大変になるかもしれないこと、ただそれだけを考えると、嫌でも仕方なくてじっと我慢するしかできませんでした。
 今も弟たちに会いたい。
 話したい。
 その気持ちでいっぱいです。
 今も会えないのは苦しいです。
2.二度と会いたくないのは、父親です。
 
あの人が私の人生をぶち壊したんです。
 返してください。
 私のこの無意味に空費した時間を!気に病んだ時間を!全部返してください。
 やってみたかったこと、本当はいっぱいありました。
 でも全部諦めました。
 今、すべてのことを振り返ってみると、ひたすら悔しい気持ちです。
 父との毎日は非常識であり、ただただ気持ち悪かったです。
 どうしたらあんなことができるのか、わかりません。
 私たちはただ普通に暮らしたいのです。
 暴力も暴行も、無慈悲な言動のない普通の生活がしたいんです。
 もう二度とこんな思いはしたくありません。
 これから私は無駄にしてしまった時間を精一杯埋めていきたいので、邪魔しないでもらいたいです。
 私は父を許すことは絶対にできません。
 不安と苛立ちに押しつぶされそうな苦しい毎日でした。
 そして今も同じです。
 私や弟たちの前に二度と姿を現さないでほしいです。
3.無罪判決が出たときには、取り乱しました。
 荒れまくりました。
 仕事にも行けなくなりました。
 今日の判決が出て、やっと少しホッとできるような気持ちです。
 昨年、性犯罪についての無罪判決が全国で相次ぎ、#MeToo運動やフラワー・デモが広がりました。
 それらの活動を見聞きすると、今回の私の訴えは、意味があったと思えています。
 なかなか性被害は言い出しにくいけど、言葉にできた人、それに続けて「私も」「私も」と 言いだせる人が出てきました。
 私の訴えでた苦しみも意味のある行動となったと思えています。
4.私が訴え出て、行動に移すまでにいろいろな支援者につながりました。
 しかし、「本当にこんなことがあるの?」と信じてくれる人は少なかったです。
 失望しました。
 疑わずに信じてほしかったです。
 支援者の皆さん、どうか子どもの言うことをまず100%信じて聞いてほしいのです。
 今日、ここにつながるまでに、私は多くの傷つき体験を味わいました。
 信じてもらえないつらさです。
 子どもの訴えに静かに、真剣に耳を傾けてください。
 そうでないと、頑張って一歩踏み出しても、意味がなくなってしまいます。
 子どもの無力感をどうか救ってください。
 私の経験した、信じてもらえないつらさを、これから救いを求めてくる子どもたちにはどうか味わってほしくありません。
5.私は、幸いにも、やっと守ってくれる、寄り添ってくれる大人に出会えました。
 同じような経験をした多くの人は、道を踏み外してもおかしくないと思います。
 苦難を生きる子どもにどうか並走してくれる大人がいてほしいです。
 最後に、あの時の自分と今なお被害で苦しんでいる子どもに声をかけるとしたら、「勇気を持って一歩踏み出して欲しい」と伝えたいです。
 一人でもいいから、本当に信用できる友達を持つことも大切だと思います。
 以上被害者 Aより


2020.3.12-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56709180S0A310C2AC8000/
大阪のプレハブ監禁死、懲役13年 長女10年放置の両親

大阪府寝屋川市の自宅のプレハブ部屋に長女を約10年間監禁、放置し2017年に衰弱死させたとして保護責任者遺棄致死と監禁の罪に問われた父親、柿元泰孝被告(57)と母親、由加里被告(55)の裁判員裁判で、大阪地裁(野口卓志裁判長)は12日、「最低限の尊厳を否定する非人道的な行為だ」とし、いずれも求刑通り懲役13年の判決を言い渡した。
  公判で両被告側は、長女愛里さん(死亡当時33)は統合失調症で、プレハブ部屋での生活は「監禁ではなく療養目的だった」と起訴内容を否認していた。
  野口裁判長は判決理由で、プレハブ設置の目的は「愛里さんの状態に合わせ、多少なりとも安定した生活を送らせようとした一方、同じ場所での生活を避け距離を置きたかった面も否定できない」と指摘。愛里さんの行動の自由を奪い、社会から隔絶した環境に置き続けており「療養に尽力したとは到底認められない」と両被告側の主張を退けた。
  その上で、死亡時の愛里さんが身長約145センチに対し体重が約19キロと極度に痩せ、プレハブ内の室温を前年の冬より5度低い10度に設定していたことなどから「保護が必要と認識していながら怠った」と故意を認定。「畳1枚ほどの空間で長期間生活させ、人間らしく扱われずに愛里さんが亡くなった結果は重大だ」と量刑理由を述べた。
  両被告の弁護側は控訴する意向を示した。
  判決によると、両被告は07年3月から、自宅敷地内にある約1畳のプレハブ部屋に愛里さんを入れ、外側から鍵をかけて監禁。生存に必要な保護を与えず放置し、17年12月に低栄養状態で凍死させた。〔共同〕


2020.3.6-産経新聞 THE SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/affairs/news/200306/afr2003060008-n1.html
栃木女児殺害 勝又被告の無期確定へ 最高裁

平成17年に栃木県今市(いまいち)市(現日光市)の小1女児を殺害したとして、殺人罪などに問われた勝又(かつまた)拓哉被告(37)について、最高裁第2小法廷(三浦守裁判長)は被告側の上告を棄却する決定をした。無期懲役とした1審宇都宮地裁の裁判員裁判判決を破棄し、改めて無期懲役とした2審東京高裁判決が確定する。4日付。4裁判官全員一致の結論。
  平成30年8月の2審判決は、供述の信用性を判断する補助証拠に過ぎない取り調べ録音・録画(可視化)映像で犯罪事実を直接認定したのは違法として1審判決を破棄。その上で、別事件で逮捕後に母親にあてた「自分で引き起こした事件、お母さんや、みんなに、めいわくをかけてしまい、本当にごめんなさい」とする手紙について「被告が殺害の犯人でないとすれば合理的に説明することは困難」と判断。手紙を有罪認定の根拠とし、状況証拠から被告が殺害の犯人と認められるとして再び無期懲役を言い渡した。
  2審では、当初の起訴内容から殺害の日時・場所の範囲を大幅に広げた予備的訴因を追加。弁護側は、予備的訴因の追加は裁判員が判断しておらず、手紙の評価も重大な法令違反があるなどとして上告したが、第2小法廷は決定で、上告理由に当たらないとした。
  勝又被告は捜査段階で殺害を認めていたが、公判では否認。無罪を訴えていた。弁護側は「取調官に迎合して虚偽の自白をした」と主張。物証が乏しく、2審では自白の信用性や録画を証拠として用いることの是非が争点となっていた。
  勝又被告の弁護人は6日午後、東京都内で記者会見し、午前中に接見した勝又被告が「直接的な証拠はないはずなのに、有罪を是認したことは承服できない。再審請求など自分自身の無罪を示すために戦っていきたい」と話したことを明らかにした。
  弁護人よると、勝又被告の健康状態はよく、社会復帰に向けた強い意志を持っているという。
栃木小1女児殺害事件
  平成17年12月1日、栃木県今市市(現日光市)で下校途中の小学1年、吉田有希(ゆき)ちゃん=当時(7)=が行方不明となり、翌2日、茨城県常陸大宮市の山林で遺体が発見された。26年6月、栃木、茨城両県警が勝又拓哉被告を殺人容疑で逮捕。凶器は見つかっていない。


2020.3.5-東京新聞 TOKYO WEB-https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020030502000316.html
DV摘発、最多9161件 16年連続増、相談8万件 昨年、警察庁

昨年一年間に全国の警察が摘発したドメスティックバイオレンス(DV)は九千百六十一件(前年比七十三件増)で、統計を取り始めた二〇〇三年以降、十六年連続で増加し、過去最多を更新したことが、警察庁集計の確定値で分かった。警察への相談件数も八万二千二百七件(四千七百二十五件増)で最多を更新。家庭内の暴力は深刻な状況が続いている。
  一方、ストーカーの被害相談は七年連続で二万件台となったが前年からは微減、摘発も減少した。警察庁の担当者は、禁止行為の対象を拡大するなど規制を強化した一七年の法改正が影響し「規範意識が高まりつつある」と分析している。
  DVの摘発は、暴行(五千三百八十四件)と傷害(二千七百八十四件)が多く、全体の約九割を占めた。殺人は三件、殺人未遂が百十件あった。
  DVの相談では、被害者の年齢は三十代が最多の27・6%。加害者も三十代が最多で26・9%を占めた。男女別では被害者の約八割が女性。男性は一万七千八百十五人で、一四年の五千九百七十一人と比べ約三倍になった。加害者は約八割が男性だった。
 ストーカー被害は、ストーカー規制法や刑法・特別法での摘発が前年比百九件減の二千三百五十五件。被害相談は六百四十四件減の二万九百十二件だった。
  昨年一年間に全国の警察が摘発したドメスティックバイオレンス(DV)は九千百六十一件(前年比七十三件増)で、統計を取り始めた二〇〇三年以降、十六年連続で増加し、過去最多を更新したことが、警察庁集計の確定値で分かった。警察への相談件数も八万二千二百七件(四千七百二十五件増)で最多を更新。家庭内の暴力は深刻な状況が続いている。
   一方、ストーカーの被害相談は七年連続で二万件台となったが前年からは微減、摘発も減少した。警察庁の担当者は、禁止行為の対象を拡大するなど規制を強化した一七年の法改正が影響し「規範意識が高まりつつある」と分析している。
  DVの摘発は、暴行(五千三百八十四件)と傷害(二千七百八十四件)が多く、全体の約九割を占めた。殺人は三件、殺人未遂が百十件あった。
  DVの相談では、被害者の年齢は三十代が最多の27・6%。加害者も三十代が最多で26・9%を占めた。男女別では被害者の約八割が女性。男性は一万七千八百十五人で、一四年の五千九百七十一人と比べ約三倍になった。加害者は約八割が男性だった。
  ストーカー被害は、ストーカー規制法や刑法・特別法での摘発が前年比百九件減の二千三百五十五件。被害相談は六百四十四件減の二万九百十二件だった。
  規制法に基づく警告は二千五十二件で三百九十九件減少。一七年施行の法改正で緊急時は警告なしに禁止命令を出せるようになったのが影響したとみられ、禁止命令は過去最多の千三百七十五件に上った。
  被害者は九割近い一万八千四百三人が女性。年代別は二十代が最多の34・5%だった。加害者と被害者の関係は「交際相手(元を含む)」が42・6%。一方的な感情で行為に及ぶ「面識なし」は7・2%だった。
  <DV・ストーカー対策> 1999年10月に起きた埼玉県桶川市の女子大学生刺殺事件などを機に、2000年11月、付きまとい行為に警告や禁止命令を出せるストーカー規制法が施行された。翌01年には、裁判所による保護命令を柱とするDV防止法も施行。いずれも改正を重ね、禁止行為や適用対象を拡大した。

2020.3.4-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20200304/2020006557.html
市川町議会議員 傷害の疑い逮捕

市川町の町議会議員が、自分が出資する飲食店でこの店の経営者の女性を蹴り骨折させたなどとして、傷害の疑いで逮捕されました。
  逮捕されたのは、市川町の町議会議員、中尾武容疑者(44)です。
  中尾議員は、先月23日の夜、自分が出資する姫路市内の飲食店で、この店を経営する50歳の女性を蹴って腕の骨を折ったほか、髪の毛を引っ張るなどの暴行を加え、全治6週間のけがを負わせたとして傷害の疑いが持たれています。
  警察によりますと、中尾議員は昼ごろから夜の閉店時間まで焼酎やハイボールなどの酒を飲み続けていて、店が閉店したあとの客のいない時間帯に女性を蹴るなどしたとみられています。
  警察の調べに対し、中尾議員は「経営に対する不満があった。酒に酔っていて詳しいことは覚えていないが、女性の体を何十回も足で蹴った」などと話して、容疑を認めているということです。
  市川町議会によりますと、中尾議員は去年の選挙で初めて当選し、現在1期目です。


2020.3.4-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20200304/2020006550.html
入院患者虐待の疑い 6人逮捕

神戸市の病院の看護師ら6人が、入院患者にホースで水をかけたり、ベッドに閉じ込めたりする虐待をしていたとして、暴行などの疑いで逮捕されました。
  逮捕されたのは、神戸市西区の「兵庫錦秀会 神出病院」の元看護助手、和田元規容疑者(27)と男の看護師5人です。警察によりますと、去年9月、統合失調症などで入院していた79歳の男性患者をトイレに連れて行き、いすに座らせてホースで水をかけたほか、63歳の男性患者を床に寝かせ落下防止柵が付いたベッドを逆さにしてかぶせて閉じ込めたなどとして、暴行や監禁などの疑いが持たれています。
  和田容疑者は去年12月、別の強制わいせつの疑いで逮捕されていて、その時に押収されたスマートフォンに患者を虐待している動画が残っていたということです。
  警察の調べに対して6人全員が容疑を認めていて、このうち和田容疑者は「患者の反応がおもしろかったからやった」と供述しているということです。
スマートフォンにはほかにも患者を虐待する映像が残っていたということで、警察は、1年以上にわたって虐待行為を続けていたとみて詳しく調べています。
【病院“大変申し訳ない”】
  神出病院によりますと、逮捕された看護師のうち4人は、全員、退職する意向を、伝えているということで、佐伯正一事務部長は報道陣の取材に対し、「被害にあった患者や家族の皆さまには大変申し訳ありませんでした。今後、病院としても警察の捜査に全面的に協力していきます」と述べました。
【神出病院とは】
  神出病院のホームページによりますと、病院は昭和38年に設立され、精神疾患や認知症、脳血管障害などの患者を受け入れています。現在は入院できるベッド数が465床あるとしています。
  病院の理念として「治療を受ける人の不安、悩みを分かち合う“やさしく生命をまもる”病院作りを目指す」と掲げています。また、医師、看護師など職員の資質や技術、人格の向上に努力することを利用者に約束するとしています。
【神戸市が臨時の実地指導へ】
神出病院で看護師らが入院患者を虐待していた疑いで逮捕されたことをうけ、神戸市保健所は今週中にも病院に対して臨時の実地指導を行い虐待の事実や患者の状況などについて確認することにしています。
【虐待の詳細】
  逮捕された6人の看護師らは、入院患者へのわいせつ行為や暴行を繰り返し、その様子をスマートフォンで撮影していた疑いが持たれています。すべての逮捕容疑に関わっているのが元看護助手の和田容疑者です。
  和田容疑者と2人の看護師は、おととしの10月、夜中に病室内で、当時59歳と62歳の男性患者の体を押さえて無理やりキスさせるなど、わいせつな行為をしたということです。
  去年9月には、別の2人の看護師とともに79歳の男性をトイレに連れて行き、裸にしていすに座らせてホースなどで水をかけたということです。さらに、63歳の男性を床に寝かせ落下防止柵が付いたベットを逆さにしてかぶせて、20分間にわたって閉じ込めたということです。
被害にあった患者は、いずれも精神疾患があり、抵抗できない状態でした。

  和田容疑者は「患者の反応がおもしろかったからやった」と供述しています。


2020.2.24-産経新聞 THE SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/affairs/news/200224/afr2002240006-n1.html
交際トラブル? 夫や息子を車から振り落とす 容疑の50歳妻ら逮捕 大阪府警

ワゴン車に乗り込もうとした夫と2人の息子を車から振り落として殺害しようとしたとして、大阪府警河内署は24日、殺人未遂容疑で、車の助手席に乗っていた無職、森利佳子容疑者(50)=東大阪市吉田本町=と、森容疑者の交際相手で車を運転していた韓国籍の建築業、朴武用(ぼく・たけよ)容疑者(48)=同=を逮捕した。
  同署によると両容疑者は「殺すつもりはなかった」と容疑を否認している。
  逮捕容疑は23日午後5時10分ごろ、同市吉田の府道で、両容疑者が乗るワゴン車に乗り込もうとした森容疑者の夫と長男、次男の計3人を、車を急発進させたり蛇行運転させたりして振り落とし、殺害しようとしたとしている。3人はいずれも軽傷。
  同署は森容疑者をめぐる交際トラブルがあったとみて、詳しい経緯を調べている。


2020.2.21-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200221/k10012295151000.html
小4女児虐待死 父親 シャワーの暴行否定 起訴内容の一部否認


千葉県野田市で小学4年生の女の子に暴行を加えて死亡させたとして傷害致死などの罪に問われている父親の初公判が千葉地方裁判所で開かれ、父親は「シャワーを顔に浴びせ続ける暴行はしていない」などと述べて、起訴された内容の一部を否認しました。

去年1月、千葉県野田市の小学4年生、栗原心愛さん(当時10)が自宅の浴室で死亡しているのが見つかった事件では、父親の勇一郎被告(42)が冷水のシャワーを顔に浴びせ続ける暴行を加えて死亡させたとして傷害致死などの罪に問われています。
  21日、千葉地方裁判所で開かれた裁判員裁判の初公判で、被告は傷害致死の罪について「妻に指示して食事を与えさせないようにしたことはなく、シャワーを顔に浴びせ続ける暴行もしていません」と述べ、起訴された内容の一部を否認しました。そのうえで、「罪については争いません」と述べました。
  また被告は「しつけの範囲を超えたものと深く後悔してきました。未来の心愛ちゃんを見ることが楽しみだったが、みずから見れなくしてしまった。本当にごめんなさい」と述べました。
  続いて行われた冒頭陳述で検察は「被告は妻と離婚後、8年間、心愛さんと離れて暮らしていた。妻と復縁後に次女が生まれると次女をかわいがる一方で心愛さんを疎ましく感じるようになり、ストレスがたまり気に入らないことがあると虐待するようになった。被告人は行為の一部については認めているが、心愛さんが小学校のアンケートで訴えた暴行の内容についても認めることなく、心愛さんのうそだと主張している」などと説明しました。
  一方、被告の弁護士は傷害致死の罪について「心愛さんが寝転がったり暴れたりするのを止めようとしていた。お漏らしをしたため浴室に連れて行ってシャワーは2秒から3秒、3回ほどかけたが顔に直接かけてもいない」と述べました。
  そのうえで「身に覚えのないことで児童相談所の介入を受けた。あくまでも教育であると考え、結果、いきすぎてしまった。日常的に虐待を行っていたわけではありません」と主張しました。

判決は来月19日に言い渡される予定です。
  この事件で、被告の暴行を止めなかったなどとして傷害ほう助の罪に問われた33歳の母親は懲役2年6か月、保護観察のついた執行猶予5年の判決が言い渡され確定しています。
最初に被告が発言
勇一郎被告は開廷する3分前に、白のワイシャツに青いネクタイ、黒のスーツ姿で法廷に入りました。白髪交じりの短髪で黒いめがねをかけ、背筋を伸ばしてしっかりとした足取りでした。証言台に向かう際には傍聴席や検察官、裁判官や裁判員に向かってそれぞれ一礼しました。裁判長から名前や住所を尋ねられると小さな声で答えていました。
  その後、勇一郎被告は「罪状認否にのぞむにあたりひと言申し上げてよろしいでしょうか」と発言を求め、「私は事件発生直後からこんにちまでしつけの範囲を超えたものと深く後悔してきました。未来の心愛ちゃんを見ることが楽しみだったが、みずから見れなくしてしまった。心愛ちゃんには謝ることしかできない。心愛ちゃん本当にごめんなさい。心から反省しその気持ちを話してきました。『しつけのつもりだから悪いことをしたと思っていない』と思ったことはありません。自分の両親や親族や関係するすべてのかたに申し訳ありませんでした」と述べて一礼しました。
  続けて「私が娘のためにできることは推測や先入観ではなく、事件にしっかり向き合い事実による真実を明らかにすることだと思っています。そのために知りうる事実をお話ししたいと思います。ありがとうございました」と述べました。
6つの罪の認否は
勇一郎被告は6つの罪で起訴されていて、裁判長はそれぞれの罪について事件が起きた順番に被告の意見を聞きました。
(1心愛さんへの暴行罪)
平成29年11月の心愛さんへの暴行の罪について被告は「手で殴るなどの暴行を加えたわけではありません」と述べて無罪を主張しました。
(2心愛さんへの強要罪)
また、平成30年7月の心愛さんに対する強要の罪については被告は「間違いありません」と起訴された内容を認めました。被告の弁護士は事件に至る経緯など一部について争いがあると主張しました。
(3心愛さんへの傷害罪)
平成30年の年末から去年の年始にかけての心愛さんへの傷害の罪について、被告は「体を両手でつかんで引きずったこと、両腕をつかんで引っ張りあげたことは認めるが、それを離して床に打ちつけさせたこと、顔や胸を圧迫したり打撃したりするなどの暴行はしていません。娘に1か月の顔面打撲、および胸の骨の骨折の傷害をおわせることはしていません」と述べました。被告の弁護士は暴行罪にとどまると主張しました。
(4妻への暴行罪)
去年1月の妻に対する暴行の罪については被告は起訴された内容の一部について否認したものの、「罪については争いません」と述べました。被告の弁護士は暴行に至る経緯など一部について争いがあるとしています。
(5心愛さんへの強要罪)
去年1月に心愛さんを浴室や脱衣場に立たせ続けた強要の罪については被告は「間違いありません」と述べて認めました。被告の弁護士は事件に至る経緯など一部について争いがあるとしています。
(6心愛さんへの傷害致死罪)
そして心愛さんを死亡させた去年1月の傷害致死の罪については、被告は「娘を飢餓状態にさせ、また、強度のストレスを与え衰弱させてもかまわないと思ったことは一度もありません。妻に指示して食事を与えないということは一度もありません。肌着のみで浴室に放置し睡眠をとらせずリビングで体を反らせたこと、シャワーで冷水を顔面に浴びせ続けたことなどの暴行はしていません」などと述べ、起訴された内容の一部を否認しました。そのうえで「そのほかについては認めます。罪については争いません」と述べました。

その後、冒頭陳述で検察官が裁判員に向かって「この事件がいかにむごいものかおのずとわかると思います。被告が反省しているかわかると思います」などと呼びかけたあとには、めがねをはずしてハンカチで両目を拭うようなしぐさをしていました。
法廷で音声や動画を再生
裁判では検察が事件が起きた直後の110番通報の音声や勇一郎被告が心愛さんの様子を撮影した動画などを証拠として明らかにしました。
110番通報の音声
まず去年1月24日の午後11時8分に、被告が110番通報した際の音声データのやり取りが再生されました。
  音声は7分ほどで、警察官に対し「えっと、自分の子どもが動かなくなってしまって。家の中で子どもが暴れて、風呂場に入れてもみ合いになり水とか出して動かなくなった」と説明する被告の声が記録されています。
  さらに詳しく状況を尋ねる警察官に「子どもが暴れて手に負えないので風呂場に連れて行ったが、もみ合いになりそのうちに暴れて動かなくなった」と述べ、誰がシャワーを出したかを聞かれると、「私が出そうとしたらもみ合いになって、たぶん私だと思います。水だったと思う」と説明していました。
  また、警察官から風呂場での出来事は何分くらいかと聞かれると、「10分から15分くらいだがはっきり覚えていない」と答え、たたいたり殴ったりしたのか聞かれると、「たたいたりはないが押さえつけたりはします」と答えていました。
救急隊員の調書
続いて通報を受けて心愛さんの救助にあたった野田市消防本部の救急隊員の調書が読み上げられました。それによりますと現場に到着した救急隊員が心愛さんと最後に話したのはいつかと尋ねたのに対し、被告は「さっきだよ。シャワーをかけたら意識がなくなった」と答えたということです。このとき隊員は遺体に不審な点を感じ、あざを見つけたため虐待について疑ったということです。
動画 心愛さんの泣き叫ぶ声
また、検察は、裁判官や裁判員に向けて、被告の携帯電話に保存されていた心愛さんを撮影した動画を再生しました。平成29年11月4日に自宅の脱衣所で撮影されたもので、法廷には心愛さんが「えーん、えーん」と泣き叫ぶ声が5秒間にわたって響き渡りました。
自宅から押収された書類には…
法廷では被告の自宅から押収された書類についても明らかにされました。
  「小学校の対応に関する調査」という書類には児童相談所や野田市の教育委員会に向けて、「一時保護の根拠や家族の人生や生活が今後どうなるのかを回答せよ」などと書かれていたことが明らかにされました。
  また、「児相訪問に関する対応について」という書類には心愛さんに児童相談所の担当者に伝えるよう促す内容として、家族で楽しくしている、早く4人で暮らしたいなどと書かれていたほか、一時保護をめぐる判断や根拠を尋ねるといった記載もありました。
傍聴の男性「謝罪 心に響かず」
  裁判を傍聴しようと、千葉地裁の周りには午前8時半ごろから大勢の人が列を作りました。
  裁判所によりますと、用意された一般の傍聴席63席に対して434人が傍聴を希望し、抽せんの倍率はおよそ6.9倍だったということです。
  裁判を傍聴した千葉県鎌ケ谷市の50代の男性は「被告の表情を見ていたが、とても冷静でどうやって自分を守ろうかどうすれば自分に有利になるかと考えているような印象を持ちました。心愛さんへの謝罪のことばはありましたが、心に響きませんでした。被告の心の中がまだわからないので、偽りなく真摯(しんし)に向き合ってもらいたいです。心の叫びを聞きたかったです」と話していました。
江川紹子さん「心愛さんの人格否定 いまも虐待続いているよう」
  今回の事件で行政の対応を検証する千葉県野田市の第三者委員会の委員として事件を見つめてきた、ジャーナリストの江川紹子さんは「『傷害致死の罪については争わない』と言ったものの自分が少しやり過ぎたといったような主張で、なぜ無罪主張ではないのか分からない内容だった。心愛さんがアンケートに書いた暴行事件についても『心愛さんのうそだ』と主張しており、彼女の人格を否定するようなものです。彼女が暴れるので取り押さえるためだったなどと亡くなって何も言えない子どもをうそつき扱いして、いまもなお虐待が続いているように感じました」と話しました。
  そのうえで「後悔していると被告は言いましたが、後悔と反省は違う。虐待したとされる動画が流されて彼女の泣き叫ぶ声が聞こえても顔色ひとつ変わらなかった」と指摘しました。
  そして「今後、被告の母親らが証言台に立つ予定になっているので被告の成育歴についても明らかにしてほしい。また、妻の証言からDVの影響でかなり支配下にあったということなので、自分の記憶や気持ちも整理して家庭の中でどんな暴力があって逆らえなかったのか改めてきちんと証言してほしい」と話していました。
「何が被告を駆り立てたか」
加害者やその家族の支援団体「ワールドオープンハート」の阿部恭子理事長(42)は、「『未来の心愛ちゃんを見たい』という生々しいことばが印象的でした。きょうの初公判を傍聴して母親が養育できない状態で、精神的にも経済的にも勇一郎被告自身に余裕がなく、いろんな事がコントロールできなくなり、心愛ちゃんに向いてしまったのかなと思いました。時間はかかると思いますが、事件と心愛ちゃんと向き合っていただきたい。今後の裁判では、何が被告を事件まで駆り立てたのか知りたいです。被告に何が起きたのか分析し、今後の支援にいかし虐待防止につなげたいです」と話していました。


2020.2.18-YAHOO! ニュース 産経新聞https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200218-00000515-san-soci
虐待、貧困から少女を守れ 一時保護施設と連携の自立援助ホーム設立へ

虐待や貧困などで行き場を失った少女らを支援する自立援助ホーム「Re-Co(りこ)」が4月、大阪府吹田市に設立される。スタッフが24時間常駐し、担当弁護士が長期的にかかわっていく。緊急的な一時保護施設と連携して運営。こうした形態の自立援助ホームは関西で初めてで、少女らに継続して寄り添う場として期待されている。(加納裕子)
   設立するのはNPO法人「子どもセンターぬっく」(大阪市北区)。平成28年に一時保護施設「ぬっくハウス」を設立し、児童相談所による一時保護の対象にならない18歳以上や、18歳未満でも児相の一時保護所への入所が難しい少女らを受け入れてきた。昨年末までに計88人が入所した。
   ただ施設では、虐待する保護者らから守るために外部との連絡はとれず、通勤も通学もできない。滞在の目安は2週間から2カ月間だが、その先の行き場がないために1年近く滞在する少女もいる。同NPOは「自由に外出でき、中長期的に保護できる場所が必要」として、自立援助ホーム設立の準備を進めてきた。
   新設するホームは、中学卒業後から20歳未満までが対象で定員6人。半年から2年程度の入居を想定している。個室があり、リビングで集うこともでき、就労や就学も可能。スタッフが24時間常駐するほか、担当弁護士が一人一人について日常生活や自立に向けた支援を行う。施設名には「再出発を共に支える」との意味が込められている。
   NPO理事の相間(あいま)佐基子弁護士によると、各都道府県に少なくとも1カ所の「子どもシェルター(一時保護施設)」を作る取り組みが進みつつある。男女別の施設が必要だが、性被害など犯罪に巻き込まれやすい少女向けが優先的に作られている。関西では京都府、和歌山県、兵庫県にシェルターがあるが、退所後も連携して支援を継続できる自立援助ホームはこれまで関西にはなかったという。
   厚生労働省によると、自立援助ホームは全国に154カ所(平成29年10月)。大阪府内には現在9カ所(定員51人)あるが足りておらず、まだ支援が必要な子供たちが早すぎる自立を迫られているのが現状だ。
   相間弁護士は「親から愛情を受けられず、自分の存在意義を失ったり、人を信頼できなくなったりした子供がたくさんいる。『困った子』といわれる子は、本当は『困っている子』。新しい自立援助ホームは、退所後もいつでも相談に来られる場にしたい」と話している。
生活支え、悩み聞き…求められる少女へのサポート
 「働いて一人で生きていくにはまだ若い少女たちが、行き場を失っている。大人のサポートが必要」。ぬっくで活動する弁護士らは口をそろえる。
 ある少女(16)は、親からの虐待に耐えられず、家を出た。緊急保護施設であるぬっくハウスで2カ月過ごし、住居付きの職場に就職。しかしフルタイムの勤務に疲れ果て、職場の人間関係にも悩み、出勤できなくなって住居も仕事も失った。「大人が近くにいて生活を支えたり、仕事の悩みを聞いたりできる環境があれば」と担当弁護士は悔やむ。
 女子大学生(18)は同居の親族から暴力を受け続け、助けを求めてぬっくハウスへ。しかし、外出が制限されて大学に通えないため、しばらく過ごした後、アパートを借りて移り住んだ。「一人になるのは不安、つらいと訴えていたけれど、ほかに方法がなかった」と担当弁護士は言う。そのまま1人暮らしを続けることはできず、別の親族の家に身を寄せた。
 別の弁護士は「親から逃げてきたのに、学校に通うために結局親元へ戻るという選択をする高校生も少なくない。通学しながら安心して暮らせる場が、もっと必要だ」と話している。


2020.2.17-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200217/k10012288741000.html
相模原障害者殺傷事件 検察が死刑求刑 植松聖被告

相模原市の知的障害者施設で入所者19人を殺害した罪などに問われている被告に対し、検察は「障害者を1人の人間として尊重する社会の価値観と相いれない犯行で、酌量の余地はない」として死刑を求刑しました。
  相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」の元職員、植松聖被告(30)は平成28年7月、入所者19人を殺害した罪などに問われています。裁判で被告は殺害などについて認め、責任能力の有無が争点となっています。
  17日、横浜地方裁判所で開かれた裁判で、検察は「『被告が大麻を使用した影響はなかったか、あったとしても小さかった』などとする鑑定医の意見は公正さや能力に疑いがなく信用性は高い」として、被告には事件当時、責任能力があったと主張しました。
  そして「19人の尊い命が奪われた類を見ない犯罪で、施設で平穏に生活していた被害者が突然、命を断ち切られた無念さは察するに余りある。ほとんど抵抗できない被害者を一方的に殺害した卑劣で冷酷無比な犯行だ」と述べました。
  そのうえで「『意思疎通ができない障害者は殺したほうがいい』という犯行の動機は障害者を1人の人間として尊重する社会の価値観と相いれず、反人道的で酌量の余地は全くない。裁判でも自分の考えの正当性を主張し続けていて、更生の可能性は皆無だ」として、死刑を求刑しました。
  被告は黒いスーツ姿で検察の意見を静かに聞いていて、求刑の瞬間も表情を変えることはありませんでした。
  17日の裁判では検察の求刑に先立って事件で犠牲になった19歳の「美帆さん」の母親が遮蔽された証言台の前で心情を述べ、「私は娘がいて、とても幸せでした。決して不幸ではなかったです。『不幸を作る』とか勝手に言わないでほしいです。どんな刑があなたに与えられても、私はあなたを絶対に許さない。許しません。私のいちばん大事で大切な娘、美帆を返してください」などと叫ぶように訴えました。
  これまでの裁判で弁護側は大麻を使用したことによる精神障害の影響で責任能力はなかったとして無罪を主張していて、19日に最終的な意見を述べることになっています。
  判決は来月16日に言い渡される予定です。
被害者の父「全員が待ち望んでいたこと」
事件で一時、意識不明の重体になった尾野一矢さん(46)の父親の剛志さんは、検察が死刑を求刑したことについて「遺族や被害者、その家族が全員望んでいたことなのでこれでよかったと思います。求刑の際被告は顔色ひとつ変えずその考え方も変わっておらず、この期に及んでも反省の気持ちはないと感じます」と話していました。
  そして、17日の法廷で犠牲者の1人の美帆さんの母親が心情を述べたことについて「『娘を返して』という言葉があり、遺族や被害者家族が座る傍聴席では声を押し殺すように泣いている人もいました。私たちも息子を事件の前に戻すことはできず、美帆さんの母親の言葉が家族の気持ちをすべて表わしているように感じました」と話していました。
犠牲者の弟「遺族の思いを検察官が代弁」
事件で犠牲となり、法廷で「甲Eさん」と呼ばれる60歳の女性の弟は検察が死刑を求刑したことについて、「遺族として冷静には言えない思いを検察官がくみ取って代弁してくれました。私も心情を述べる際に被告に死刑を求めましたが、一人の若者に生きる価値がないと言うのはやはりつらいです」と話していました。
  また、裁判で被害者の多くが匿名で審理されていることに触れ、「事件の直後、放心状態の中で姉の名前が報道されるのが悲しくて匿名を申し出ました。裁判で『美帆さん』という娘の名前を出した母親が『娘は甲Aではない』と訴えるのを見て申し訳なくなり、きょうの裁判のあと美帆さんの母親に謝罪しました」と明かしました。
  そして「私は姉の名前を今も伝えることはできませんが、せめてもの思いから被告人質問などでは遮蔽をせずに顔を出して臨みました」と話していました。
運営の社会福祉法人「当然のこと」
植松被告に死刑が求刑されたことについて、「津久井やまゆり園」を運営していた「かながわ共同会」は「卑劣で残虐な事件を起こしたことと、大切な肉親を突然奪われたご遺族の感情からすれば、当然のことと受け止めています」というコメントを出しました。
  そして「亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、このような悲しくつらい事件が二度と起きず、利用者の方々がそれぞれの場で平穏な日常生活を送ることを願ってやみません」としています。


2020.2.6-NHK 関西 NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200206/2000025058.html
揺さぶり傷害の罪 母親逆転無罪

6年前、大阪市で生後1か月の女の子が脳に大けがを負ったことをめぐり、頭を激しく揺さぶったのが原因だとして母親が傷害の罪に問われた裁判で、2審の大阪高等裁判所は「揺さぶりが原因ではない可能性を否定できない」として1審の有罪判決を取り消し、無罪を言い渡しました。
  平成26年、大阪市内に住んでいた生後1か月の女の子が自宅の中で脳に大けがを負ったことをめぐって、30代の母親が体を激しく揺さぶったのが原因だとして傷害の罪に問われました。
  母親は「一緒にいた2歳のきょうだいが持ち上げて落としてしまった」などと無罪を主張しましたが、1審が執行猶予のついた懲役3年の有罪判決を言い渡し、控訴していました。
  6日の2審の判決で、大阪高等裁判所の西田眞基裁判長は、「『揺さぶりによる出血があった』という1審の有罪判決の根拠となった医師の証言が2審では『誇張する内容だった』として撤回された。ほかの複数の医師の証言により低い位置からの落下でも脳に大けがをする可能性が否定できない」として1審の有罪判決を取り消し、無罪を言い渡しました。

【“SBSの捜査見直しを”】。
  判決のあと、女性の弁護をした秋田真志弁護士は、「無罪判決が出るまでの5年間は長いものでした。裁判のために証言してくれた医師や家族などたくさんの人が支えてくれたことを感謝します」という女性のコメントを読み上げました。
  そのうえでSBSと呼ばれる乳児の揺さぶりが疑われたケースについて、「去年10月に大阪高裁で出た無罪判決に引き続き、今回も無罪判決が出た。捜査機関は子どもの虐待が疑われる事案について、その多くを揺さぶりと結びつけすぎている。今後、捜査機関はこの捜査方針自体を検証し、見直す必要があるだろう」と話していました。

【大阪高検コメント】
無罪判決が言い渡されたことについて、大阪高等検察庁の畝本毅 次席検事は「内容を精査し、適切に対応する」とコメントしています。


2020.2.5-産経新聞 THE SANKEI NEWS WEB-https://www.sankei.com/affairs/news/200205/afr2002050035-n1.html
殺害「社会の役に立つ」植松被告、遺族の質問に 相模原殺傷公判

相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年7月、入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員、植松聖(さとし)被告(30)の裁判員裁判第10回公判が5日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれ、犠牲者の遺族らによる被告人質問が行われた。
 犠牲者の女性=当時(60)=の弟は「なぜ殺さなければならなかったのか」と質問。被告は「社会の役に立つと思ったから」と答えた。現在の心境を問われると「遺族の方と話すのは心苦しいと思っている」と述べた。重傷を負った尾野一矢(かずや)さん(46)の父、剛志(たかし)さん(76)も質問した。
 質問は被害者参加制度に基づき実施。重度障害者への差別発言を繰り返す被告が、被害者側からの直接の問いにどう答えるか注目されていた。


2020.2.1.-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200201/k10012268711000.htm
2歳女児を布団に投げ飛ばす 母親の交際相手を暴行容疑で逮捕

先月、東京 荒川区のマンションの部屋で2歳の女の子を布団の上に投げ飛ばしたとして、女の子の母親の交際相手が暴行の疑いで逮捕されました。女の子は数日後に意識不明の状態で病院に運ばれていて、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
  逮捕されたのは、さいたま市の会社員、落合光太容疑者(34)です。
  捜査関係者によりますと、先月2日から3日にかけて、東京 荒川区東日暮里のマンションの部屋で、2歳の女の子を布団の上に投げ飛ばすなどしたとして、暴行の疑いが持たれています。
  当時、女の子の30代の母親と交際していた落合容疑者が部屋に来ていたということで、調べに対し、容疑を認めているということです。
  女の子はその数日後の先月5日、意識不明の状態で病院に運ばれ、頭の出血や手の骨折があったことなどから、病院が虐待の疑いがあるとして警視庁に通報していました。
  落合容疑者は、女の子が病院に運び込まれた先月5日も部屋に来ていたということで、警視庁が当時の状況や詳しいいきさつを調べています。


2020.1.22-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200122/k10012254251000.html?utm_int=all_side_ranking-social_003
公園の車に4人の遺体 けがの男「自分が刺した」無理心中か

22日未明、福島県いわき市で車の中から亡くなって見つかった4人は市内に住む43歳の女性と、中学生の子ども3人と確認されました。現場には首などにけがをした51歳の男がいて「女性と交際していて4人を刺した」などと話したということで、警察は無理心中を図った可能性があるとみて調べています。
  22日午前1時半ごろ、福島県いわき市で「人を刺した」と警察に通報があり、市内の三和町にある水石山公園の駐車場で止まっていた乗用車の中から、4人が亡くなって見つかりました。
  警察が身元の確認を進めた結果、死亡したのはいわき市小名浜愛宕町の吉川美奈子さん(43)と中学3年生で息子の歩夢さん(15)、それに中学2年生で双子の茅乃さん(13)と海音さん(13)と確認されました。
  4人にはいずれも首に刺し傷があったということです。
  また、乗用車の運転席には首や腹にけがをした知人の51歳の男がいて、病院に搬送されましたが、現場で警察官に「通報したのは自分で4人を刺した。吉川さんと交際していた」などと話したということです。
  車の中からは複数の刃物が見つかっていて、警察は無理心中を図った可能性があるとみて、男の回復を待って詳しく話を聴くことにしています。
亡くなった3人は同じ中学校に通う
  亡くなった中学生のきょうだい3人はいわき市の小名浜第一中学校に通っていました。
  3年生の歩夢さんは自衛隊に憧れ、たびたび自衛隊のイベントに出かけていたということです。また、最近は間近に迫った高校入試に向け勉強に取り組んでいたということです。
  双子の姉の茅乃さんは妹思いの性格で、控えめな妹の海音さんに代わって先生に意見を伝えることもあったということです。
  部活動は3人とも、パソコンを学ぶ情報処理部に所属していました。
  3人は仲がよく、家庭のトラブルなどの情報はなかったということですが、21日の朝、母親から学校に「家庭の用事で休む」という連絡があり、3人とも欠席したということです。
  高校の入学試験の願書を書く予定だったため、担任の教諭が何度か電話をしましたが、連絡がつかなかったということです。
  中学校では22日、すべての生徒に3人が亡くなったことを伝え、今後心のケアに努めるとしています。
近所のプラモデル店主「歩夢くんと会うと元気にあいさつ」
  吉川さんの自宅近くにあるプラモデル店には、歩夢さんが月に1回ほどのペースで店を訪れていたということです。
  また、訪れる時はいつも、同居しているという中年の男性と一緒で、和気あいあいとした雰囲気で買い物をしていたということです。
  店主の箱崎義一さん(72)は「歩夢くんは、ごく普通の男の子という印象で双子の妹2人も一緒に店に来ることがあり、店の前で会うと、元気にあいさつをしてくれました。ニュースを聞いてただ驚き、ショックだ。何があったんだろうと思います」と話していました。


2020.1.10-NHK NEWS WEB-https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10012241551_20200110.html
障害者殺傷事件 被告出廷し2回目の審理 横浜地裁

相模原市の知的障害者施設で入所者19人が殺害されるなどした事件の裁判で2回目の審理が行われ、初公判で暴れて退廷を命じられた被告は10日は法廷に姿を見せました。被告に拘束され現場にいるよう強いられた職員の供述調書が読み上げられ、被告が襲う相手を選ぶ際に本人が話せるかどうかを確認していたことが明らかにされました。
  平成28年7月、相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者が次々と刃物で刺され19人が殺害されたほか、職員を含む26人がけがをするなどした事件では、施設の元職員、植松聖被告(29)が殺人などの罪に問われています。
  8日に横浜地方裁判所で開かれた初公判で被告は殺害などについて認め、「皆様に深くおわびします」と述べたあと、突然、右手の小指をかむような動作をして暴れ、審理が中断しました。
  被告は退廷を命じられ午後は法廷にいませんでしたが、2回目の審理となる10日は姿を見せ、開廷の5分ほど前に一礼して法廷に入りました。
  被告は黒いスーツに白のシャツを着てネクタイはせず、両手にはみずからを傷つける行為を防ぐための手首まである厚みのある手袋をしていて、弁護士の後ろまで進み席に座りました。
  そして裁判長がまず、「前回、法廷で秩序に反する行動をしたため退廷命令を出すことになった。そうしたことがないように」と述べたのに対し、被告は、「はい。申し訳ありません」と小声で言って少し頭を下げました。さらに裁判長が不規則な言動を慎むよう被告に重ねて注意してから、検察が申請した書面の証拠の審理が行われました。
  被害者については1人を除いて個人が特定される情報は伏せて匿名で審理が行われることが決まっているため、検察官は供述調書を読み上げる際、被害者について漢字とアルファベットを組み合わせる形でよんで詳しい状況を説明しました。
  供述調書は被告に拘束され現場にいるよう強いられた職員のもので、被告が襲う相手を選ぶ際に本人が話せるかどうかを確認していたことが明らかにされました。
  具体的には「『しゃべれるのか』と被告が聞いたので『しゃべれません』と答えました。犠牲者の1人の甲Aさんの布団を被告がはがし、中腰で包丁で数回刺しました」とか、「甲Eさんを指して『しゃべれるか』と聞き、『しゃべれない』と答えたら刺しました」などと読み上げられました。
  一方、別の職員の供述調書として、「甲Gさんについて『しゃべれるのか』と聞かれ、実際に会話もできるので『しゃべれる』と答えたのに、被告は『しゃべれないじゃん』と言って包丁を振り下ろしました」とか、「甲Kさんは会話もできていました。なぜ殺されたのか分かりません」といった内容も読み上げられました。
  被告は弁護士の後ろに座り、手をひざの上に置いてじっと前を向いたまま聞いていました。
【被害者の多く 匿名で審理】10日は検察が申請した書面の証拠の審理が行われ、この中で亡くなった人やけがをした人について、個人が特定される情報を伏せて匿名で呼びながら傷の状況などが説明されました。
  遺体の状況についての捜査報告書を読み上げる際には、検察官が犠牲者について漢字とアルファベットを組み合わせ、はじめに襲われた19歳の女性から「『甲Aさん』について」などと呼び、亡くなった19人のほとんどに首に複数の刺し傷があったことを明らかにしました。
  多くの人が抵抗した際に手などにできる「防御創」という傷があったことや、首に深さが10センチに達する傷を負った人がいたことも説明しました。
  またけがをした被害者について説明した際は、今回の裁判でただ1人実名で審理される尾野一矢さん(46)については「尾野さん」と呼びました。
  10日も傍聴席は遮蔽板で仕切られていて、肉親が被害にあった状況を遺族などがどのような様子で聞いていたかはわかりませんでした。
  一方、10日の審理では、裁判官や裁判員の手元にあるモニターに、事件後の施設内部の写真や、施設内の防犯カメラの映像もうつし出されました。
  このほか検察官が、事件に使われた包丁など刃物の実物を示す場面もありました。
  植松被告はこの間弁護士の後ろに座り、表情を変えることはなく、手をひざの上に置いてじっと前を向いたまま聞いていました。
【大けがをした入所者の協力が警察への通報につながる】10日の裁判では、刃物で刺されて大けがをした尾野一矢さん(46)の行動が事件直後の警察への通報につながっていたことが明らかになりました。
  10日の裁判では被告に拘束され現場にいるよう強いられた職員の供述調書が読み上げられました。
  それによりますと職員は「被告が逃走したあと部屋から尾野さんが出てきました。尾野さんは『痛い』と言っていて、私は怖かったけど入所者の前で怖さを見せてはいけないと思い『痛いけど頑張ってね』と励ましました」と説明したということです。
  そのうえで、けがをしていた尾野さんに携帯電話を持ってきてもらうよう依頼したということで、「施設内のリビングにあった携帯電話を持ってきてくれたので、結束されていた親指以外の指で110番通報しました」と話したということです。
  また「尾野さんは『痛いよう』と言っていたが、私は『誰か来てくれるからね。痛いけど頑張ろうね』と言いました」とも説明したということです。
  裁判のあと取材に応じた尾野さんの父親の剛志さんは「きょうまで一矢は刺されたあとそのまま気絶したかと思っていました。頑張ったんだなと感じ息子を本当にほめてやりたいです。妻も僕も泣きながら聞いていました」と話していました。
  剛志さんによりますと、被害者のけがの程度などが説明された10日の審理では遮蔽板の中の傍聴席で泣いている人もいたということです。


2020.1.8-日本経済新聞-https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54170070Y0A100C2CZ8000/
相模原殺傷初公判、被告暴れ退廷 弁護側は無罪主張

2016年7月に相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で45人を殺傷したとして殺人罪などに問われた元施設職員、植松聖被告(29)の裁判員裁判の初公判が8日、横浜地裁で開かれた。検察側は「意思疎通ができない人を選んで犯行に及んだ」として完全責任能力があったと主張。弁護側は「犯行時は大麻の乱用で別人格だった」などとして無罪を主張し、真っ向から対立した。

植松被告は黒いスーツに青いネクタイを着け、背中まで伸びた髪をひとつに縛った姿で法廷に現れた。青沼潔裁判長に起訴内容に間違いがないか問われると「ありません」と小さな声で応じた。
  続いて弁護人が精神障害の影響による心神喪失や耗弱を訴え、被告に発言を促した。被告は「皆様に深くおわびします」と述べ、突然手を口に近づけて暴れ出したため、係官に取り押さえられ、休廷となった。
その後、植松被告は退廷させられ、審理は被告不在で再開した。地裁は公判後、退廷させた理由について「右手の小指をかみ切るような動作をしたため」と説明した。
  冒頭陳述で検察側は、植松被告が施設勤務の経験などから「意思疎通のできない障害者は殺した方がいい」と考えるようになったとし、「病的な妄想ではなく、単なる特異な考え方」に基づき犯行に及んだと主張した。
さらに検察側は、植松被告が犯行に及ぶため体を鍛える必要があるとしてジムに通い、職員が少ない夜間を狙ったことや、犯行を報じられた際の見た目を気にして美容整形していたことを明らかにした。計画的に犯行に及んだ後に警察署に出頭しており、違法であることを認識していたとして「被告に完全責任能力がある」と主張した。
  大麻による精神障害の影響は「犯行の決意が強まったり、時期が早まったりした」ことにとどまると指摘した。
  弁護側は冒頭陳述で、植松被告の成育歴を説明し、本来は「明るく優しい人物だった」と説明。大麻の乱用により「本来とは違う別の人になった結果として犯行が起きた」とし、犯行時に「善い悪いを判断し、その判断で行動をコントロールする能力がなかった」と主張した。
起訴状などによると、植松被告は16年7月26日未明、やまゆり園に侵入し、各居室で入所者の男女を刃物で突き刺すなどして19人を殺害、24人に重軽傷を負わせたとされる。また、結束バンドで廊下の手すりに縛り付けた職員2人を負傷させたとしている。逮捕後の採尿検査では大麻成分が検出された。
植松被告は責任能力の有無を調べるための鑑定留置の結果、人格障害の一種「自己愛性パーソナリティー障害」と診断された。同地検は刑事責任を問えると判断した。
これまで植松被告は横浜拘置支所(横浜市港南区)で日本経済新聞記者などと接見した際、「弁護方針は任せている。刑が軽くなれば何でもよい」と話した。一方で「大麻のせいにはしたくない」とも述べ、被害者への謝罪の言葉はなかった。
今回の裁判員裁判では被害者特定事項秘匿制度に基づき、被害者の氏名をほぼ伏せたまま審理。傍聴席の約3分の1は被害者の家族向けで、遮蔽板を置いて他の傍聴人から見えないようにした。


2020.1.7-NHK NEWS WEB 奈良-https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20200107/2050003610.html
塾生徒に犬用首輪つけた疑い逮捕

奈良市で塾を経営する男が、個別指導をしていた10代の女子生徒の首と足に犬用の首輪をつけたとして、逮捕監禁の疑いで逮捕されました。
  逮捕されたのは、奈良市藤ノ木台の学習塾経営、伊藤耕司容疑者(62)です。
警察によりますと、伊藤容疑者は去年11月、自身が経営する奈良市の学習塾の教室で10代の女子生徒を個別指導していた際、3時間余りにわたって生徒の首と両足首に犬用の首輪をつけ結束するなどしたとして、逮捕監禁の疑いが持たれています。
  伊藤容疑者は理由を告げずに生徒に「これをつけろ」と命じて首輪をつけさせ、首と足の首輪はリードと呼ばれる犬用のひもでつないでいたということで、生徒は両手が自由だったため勉強を続けたということです。
  生徒が3日後に母親とともに警察に相談して発覚したということで、けがはありませんでした。
  関係者によりますと、この塾には小学生から中学生まで20人余りが通っていますが、ほかの生徒から同じような被害の届け出はこれまでのところないということです。
  伊藤容疑者は調べに対し、「すべて私がしたことです」と話し、容疑を認めているということで、警察は動機などを詳しく調べています。

【容疑者の弟“驚いている”】
  この学習塾を一緒に経営しているという伊藤容疑者の弟(54)がNHKなどの取材に応じ、「兄はまじめで指導熱心でこうしたトラブルはきいたことがなかったので驚いている。被害にあった生徒には申し訳ない。事件があった日は日曜日で本来は休みだが兄が補講の形で生徒を呼んで指導したのかもしれない。今後、保護者に説明したい」と話しています。








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