暴力団問題-1



2021.05.16-Yahoo!Japanニュース(文春オンライン)-https://news.yahoo.co.jp/articles/36740308cc1a3f68a27070df21e8a54637f86e59
「ヤクザと女」の事件簿#2
「ヤクザの女に手を出したな」コワモテ男が現れる“美人局”は本当にあるのか?〈暴力団幹部が解説〉
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  「警視庁23歳女性巡査が暴力団員と交際して…」警察幹部と暴力団幹部が明かした“ヤクザと女の事件簿” から続く

  「ヤクザと女」のトラブルが続くのは、暴力団が女性をシノギ(資金源)にしているという理由もある。「女はカネになる」という考えだ。  警察は賭博や違法薬物などとともに、「売春」を伝統的な資金源と定義づけしてきた。売春は最近でも定期的に警察当局によって事件化されているが、現在の暴力団にとって女性をめぐるビジネスとしては、風俗店からの収入が主流となっているとみられている。
ヤクザの手口を真似ているのは……
   ヤクザと女性をめぐる事件では、一般的には「美人局」がイメージされるかもしれない。女性と知り合って交際を始めたところ、「ヤクザの女に手を出したな」とコワモテの男が登場して金品を脅し取られるケースだ。
   こうした美人局について、指定暴力団の古参幹部が指摘する。 「最近は、ローリスク・ハイリターンの振り込め詐欺が主流で、ヤクザが美人局のようなシノギに直接かかわることは少ないだろう。それよりも、カタギの素人さんがヤクザをかたって恐喝まがいのことをしている。これは怖いもの知らずではないかと思う
  2015年1月には、古参幹部が指摘するような事件が大阪府警に摘発された。
  大阪市の飲食店経営の男(30)ら4人が30代の司法書士の男性に10代の少女を紹介して関係を持たせ、「ヤクザが家に来て、家族が無茶苦茶にされるぞ」と5000万円を脅し取ったとして逮捕された。暴力団による犯行ではない変則型の美人局と言えそうだ。
風俗店のみかじめ料で莫大な利益
  美人局とは別に、警察当局は「売春」を暴力団の資金源のひとつとしてあげている。
   組織犯罪対策を長年にわたり担当してきた警察当局の幹部は、「かつての管理売春のような事件もたまには摘発されるが、現在は少ない。暴力団は風俗店のみかじめ料などで大きな利益を得ているはずだ」と指摘する。
   これまで、全国各地の公安委員会が、風俗店からみかじめ料などの名目で資金を要求していたとして暴力団側に対して暴力団対策法に基づき中止命令を出してきたほか、悪質なケースについては同法違反で摘発してきた経緯がある。
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  前出の指定暴力団の古参幹部も、次のように打ち明ける。 「風俗関係が出店するにあたり、その地域を縄張りとしているヤクザに黙って店を出すことはまずない。必ずあいさつに来る。そうでなければ、どこかの組が押しかけるだろう。すぐにトラブルとなってしまう。店としてもあいさつしておけば、様々な問題が起きた時にすぐに解決してくれる。
   俗に『飲む、打つ、買う』というけれど、これはヤクザの三種の神器のようなもの。博打は当然、だれであろうと縄張り内では無断で行うことは決して許されない。飲み屋もみかじめ料をどうするといった問題が出てくる。女が働くキャバクラやスナック、風俗店も同様だ」
風俗を始める若者に「ヤクザがカネを出す理由」
  近年では暴力団組織に所属せずに、違法行為によって資金を獲得している「半グレ」と呼ばれる若者グループも暗躍している。
   この「半グレ」がデリバリーヘルスなどの風俗店を開業するにあたり、暴力団幹部に出資を求めてくることもあるという。

   東京で活動している指定暴力団幹部が、「半グレ」の活動ぶりなどについて語る。 「半グレの若い連中がやってきて、『風俗店をやりたいので資金を出してほしい』と言って来た。事業計画のようなものを説明するので相応のカネをだしてやった。ある時期からせっせと稼いだうちの何パーセントかのカネを持ってくるようになった。真面目に仕事をしているのだろう」
   別の指定暴力団幹部が、ほとんど面識のない若者にヤクザがカネを出す理由について解説する。 「ヤクザは夜の街に飲みに出かけたら、格好をつけて宵越しのカネは持たないと散財したがる。これと同じように、若い者がカネを都合してほしいと頼んで来れば、『いくら必要なのだ?』と応じてやる。たとえ懐が寂しくともだ。ヤクザとはこういうもの。
   こうした習性を知っている詐欺師には、『ヤクザほどだましやすいものはいない』とうそぶくのもいる。実際に詐欺師に数千万円をやられたヤクザの話を聞いたことがある。逃げられてしまい、追いかけようがなかったらしい」
   変化する“夜の街”のシノギについて、警察当局は引き続き監視を強めている。(年齢、肩書きは当時) 「財布に100万。妻にはスナックを持たせ、女はホストと遊ばせてやる」ヤクザが明かす“女とカネ”の現実 へ続く
尾島 正洋/Webオリジナル(特集班)

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「ヤクザと女」の事件簿#1
「警視庁23歳女性巡査が暴力団員と交際して…」警察幹部と暴力団幹部が明かした“ヤクザと女の事件簿”
(1)
  ヤクザが女性をめぐって起こす事件が後を絶たないいつの時代も男と女の間にはトラブルが付き物だが、そこに暴力団が関与することで事件に繋がっていく。そんな「ヤクザと女」をめぐる事件について、警察当局の捜査幹部や暴力団幹部が、その実態を明かした

指4本をナタで切り落とされたケース
  この5月にも、男女のトラブルをめぐって知人男性から現金約1500万円を脅し取ったとして、山口組系組員の男(41)が警視庁に逮捕されている。
  逮捕容疑は次のようなものだ。逮捕された組員は、仲間の男から「刑務所に入っている間に、元妻が男性Aと男女の関係になった」と相談され、八王子市内の喫茶店などで男性Aを11回にわたって恐喝。男性Aから現金約1500万円のほかにも、車や腕時計も脅し取っていたとされる。組員は容疑を否認している。
  この事件は、一般の男女トラブルに暴力団が介入したとされるケースだが、暴力団の中でも服役後の男女トラブルは少なくないようだ。暴力団犯罪の捜査に長年にわたって従事してきた警察当局の捜査幹部OBが振り返る。

  「かなり前のことだが、ある兄貴分のヤクザが、弟分である舎弟の左手を別の若い者に押さえつけさせて、親指を除く左手の人差し指から小指までの4本をすべてナタで切り落としてしまった。
  理由は兄貴分がある事件で逮捕されて刑務所に長期間にわたり服役している間に、弟分が兄貴分の女に手を出して、出来てしまった。兄貴分が刑務所から出所してきてしばらくしたら、その関係がばれてしまった。そのケジメをつけさせたということだった。ヤクザの世界でも、今では考えられない出来事だった。現在だったら傷害事件として警察の捜査対象になるだろう」
 数十年のキャリアがある指定暴力団の古参幹部は、逆のパターンのトラブルについて打ち明ける。
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「少し前、ある若い衆が懲役に行った。その間に、若い衆の女が兄貴分と男女の関係になってしまった。しばらくして、兄貴分と女はシャブ(覚醒剤)を使っていたことで、2人揃ってパクられた。若い衆が懲役から帰ってくると、逮捕された兄貴分と女はシャバにはいなかったわけだ。若い衆の立場はなかったが、しょうがないとあきらめていた」
女性警察官がヤクザと…
  2018年には、ヤクザと警察の間で、女性をめぐる前代未聞の事実が発覚したこともあった。警視庁新宿署の23歳の女性巡査と指定暴力団の30代の組員の男との交際が発覚したのだ。
  女性巡査と組員の交際というだけでもあり得ないことだが、女性巡査は組員が関与していた事件について情報を漏洩していた。
  女性巡査は同署で暴力団犯罪の捜査を担当していた際に男と知り合い、2017年11月ごろから交際がスタート。翌月には男が捜査対象となっているかどうかを尋ねられ、女性巡査は「(捜査の結果として)交際が発覚したら、警察官を辞めなければならない」と捜査書類を勝手に閲覧。携帯電話で捜査状況を連絡していた。次第に金銭を要求されるようになり交際は解消したという。
  事実関係について女性巡査は認めたため、警視庁は2018年3月、女性巡査を停職6カ月の懲戒処分とするとともに、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で書類送検。女性巡査は依願退職した。
  前代未聞のスキャンダルについて、警察当局の幹部は次のように話す。
  「たとえば、捜査員が酒の席への誘いに乗ってしまったうえ、金品をつかまされる。そして、ヤクザに捜査情報を提供してしまったことが発覚して、捜査員がクビになったというケースはいくつかあった。ただ、すべて捜査員は男だ。この問題は、捜査側が女性警察官で、そのうえ交際していたということが驚きだ」
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この事件をめぐっては、警察当局の幹部も、暴力団の複数の幹部も、「聞いたことがない」と口を揃えた。

女性を道連れに理不尽な事件も
  暴力団員の身勝手な男女トラブルから、今年2月には、女性が犠牲となる理不尽な事件が起きていた。
  熊本県八代市のアパートの玄関前で2月12日朝、女性(41)が刃物で刺されて殺害された。女性は首や腹などに刺し傷が確認され、大量に出血していた。腕には刃物から体を守ろうと抵抗した際にできる防御創があった。熊本県警は殺人事件として捜査、アパート近くの防犯カメラに写っていた男の行方を追っていた。

  事件の発生から3日後の同月15日、アパートから約1キロ離れた山中で、カメラに写っていたのと似た男が首をつって死亡しているのが発見された。
  その後の調べで、自殺した男は同市に住む元山口組系組長(71)であることが判明する。女性は生前、知人に「昨年秋ごろから、付きまとわれている」と話しており、組長がストーカー行為に及んでいたとみられる。
  男は6代目山口組の直参と呼ばれる直系組長だったが、2008年10月に絶縁処分となり引退していた経緯があった。指定暴力団幹部が背景事情について語る。

  「山口組で直参といえば内部ではプラチナと呼ばれる特別な存在。それだけシノギ(資金)もあっただろう。しかし、ヤクザというものは辞めてしまえば、ただの人。収入は格段に少なくなる。極端な場合は全くカネがなくなることもある。今回の事件の女性との関係は分からないが、引退した後は失うものばかりで、(自殺したのは)将来を悲観してのことだろう」
  殺害された女性には、幼い2人の子供がいた。全く落ち度のない平穏な生活を送っていた女性を道連れにするという、あまりに身勝手、理不尽極まりないとしか言いようがない結果を招いた。(年齢、肩書きは当時)

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「ヤクザと女」の事件簿#3
「財布に100万。妻にはスナックを持たせ、女はホストと遊ばせてやる」ヤクザが明かす“女とカネ”の現実
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  相次ぐ「ヤクザと女」をめぐる事件、そして、女性をめぐる暴力団のシノギについて、#1#2で、警察当局の捜査幹部や暴力団幹部の証言を元に振り返ってきた。 では、そのシノギにもなる女性たちを、ヤクザはどのように引きつけているのか。
  かつて、ヤクザは「格好良い高級車に乗って、“いい女”を連れて歩く」といったイメージで語られることがあった
  1980年代の終わりから90年代はじめのバブルの好景気のころは、まさにこうしたイメージを体現していたヤクザが多かったようだ。近年は経済的な困窮から暴力団の数は減少傾向だが、時代は移っても、こうしたイメージは変わらない。
  夜の街での女性たちとの付き合い、女性を引き付けるための身だしなみまで、暴力団の動向をウオッチし続けてきた警察当局幹部やベテランの暴力団幹部が、実体験から語った。

ホストクラブで女を遊ばせ、自分はその横で……
  「ヤクザが女にもてるとすれば、それはカネだな」-首都圏に活動拠点を持つ指定暴力団幹部がニヤリと笑顔を見せて語る。

  「ヤクザは格好つけて、財布の中にいつも100万円ぐらいは入れている。夜の街で1万円札が、ぎっちりと詰まっている財布の中身をパッと見せれば付いてくる女性は多い。カネだよ、カネ。逆に言えば、カネがないヤクザには女が付いてこない」
  この幹部は気に入った女性がいれば、意外にも若い男性が在籍するホストクラブに連れて行くのだという。
  「高級クラブで酒を飲んで、店の営業が終わればアフターでお気に入りのホステスをホストクラブに連れて行って遊ばせてやる。イケメンの男性ホストから接待してもらえば、ほとんどの女は喜ぶ。自分は楽しそうにしている女を見て、その横で酒を飲む」
  朝までやっているという営業時間も、好都合だったという。
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  「ホストクラブはだいたい朝まで店をやっているので、夜の街に飲みに出かけると最後はホストクラブに寄ることが多かった。常連だから、店長もホストもみんな顔なじみ。かつては毎晩のように朝まで飲んでいた時期もあった。朝まで遊んで家に帰り、昼過ぎに起きる。そして翌日もまた夜の8時ごろから飲み始め、適当な時間にクラブに寄って気に入ったホステスをまた連れ出して、ホストクラブで遊ばせてやる」(同前)
  この幹部は当時、ホストクラブに連れて行くお気に入りの女性のほかに、常に数人の女性とも交際関係を保っていたという。

  「自分の組の事務所は繁華街のかなりいい所にあった。今は閉めてしまったが、このころは若い衆にシノギを任せていたため夜の街からの収入がしっかり入ってきたほか、自分では個人的に金貸し、地上げなどをやっていた。カネはかなりあって羽振りがよかった。
  事務所の近くで、妻は以前からスナックをやっていた。このころ、別の女にもスナックを持たせてやった。クラブで働いている別の女とも付き合っていた。常に数人の女がいた。気分次第で順番に女の所に通っていた。ただ、事務所の周辺でどの店も近くだから、あるところで女と遊んでいたら、別の女とたまにバッティングして騒動になることもあった」
気に入った女性に徹底的に尽くす
  長年にわたり暴力団犯罪の捜査に携わってきた警察当局の幹部が指摘する。

  「自分が知る限りのヤクザは、『このオンナだ』と気に入ってしまった女性に対して徹底的に尽くす。とにかくマメに活動する。誕生日のプレゼントだとか、いろいろ名目を考えて熱意を示し、女性の方が参ってしまうケースがいくつもあった。
   ヤクザはもともと身なりに気を配っているが、女性に対するときはさらに気を付ける。髪型、服装、時計、靴、バッグなどをきっちり揃え格好良く振る舞う。そもそも身なりのみすぼらしいヤクザはいない。格好悪いヤクザだったら、女性だけでなくシノギなどの仕事でも、どこに行っても相手にされない。無理してでも背伸びをするもの」
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  一方で、女性から近寄ってくる場合も見受けられたという。
「ヤクザの方から猛アタックすることもあるが、逆に家柄のよろしい良家のお嬢様が、不良が大人になったようなヤクザに勝手に憧れて惚れてしまい、困ったケースもあった」(同前)
「身だしなみにはカネをかける」という流儀
  警察幹部のこうした観察の通り、多くの暴力団幹部たちは身なりには注意を払っているようだ。関西地方に活動拠点がある指定暴力団幹部が実情を明かす。
  「スーツは既製品を1着も持っていない。すべてオーダーメード。そのうえ、例えば1カ月間で同じスーツは着ることはない。毎日のようにスーツを替える。こうして外出して女性に会うと『あの人は同じスーツを着ているのを見たことがない。おしゃれな人だ』と勝手に評価してくれる。ここが重要なところ。
   身なりについては、スーツだけでなくネクタイや時計、靴も同じことが言える。ネクタイはサラリーマンでも毎日、違うものに替えることもあるかもしれないが、それだけでなく時計や靴も違うものにしていれば『お金持ち』ということになる。こうなると、女性が勝手に、『お金持ちで、おしゃれで、格好良い人だ』と思い込む」

さらに、この暴力団幹部も「カネが必要になる」と強調する。
  「ヤクザは人気商売のようなもの。身なりが派手だ。目立つ服装をしているが、ただ目を引くということだけでなく高価なものが多い。服や時計、宝飾品など何でも。これは女性に対してだけではなく、例えばカタギとのビジネスでも身なりをしっかり整えておかねばならないということもある。
  そうしたことも、やはり必要なのはカネ。身だしなみにはカネをかける。さらに夜の街に飲みに出かけても、我々は宵越しのカネは持たないという格好つけているところがある。散財することが格好良いとの考えがある。この点も重要で何事もやはりカネだ」

警察当局はそんな暴力団員の行動を注視しながら、日々捜査を続けているのが現状だ。(年齢、肩書きは当時)


2021.02.05-NHK NEWS WEB(関西NEWS WEB)-https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210205/2000040893.html
暴力団組長 殺人の疑いで逮捕

  去年3月、京都府内の山の中で殺害された男性の遺体が見つかった事件で、警察が5日、新たに神戸山口組系の暴力団の組長を殺人などの疑いで逮捕したことが捜査関係者への取材で分かりました。

  この事件は去年3月、京都府福知山市の山中で姫路市の47歳の男性の遺体が見つかったもので、神戸山口組系の暴力団員、A被告(42)が配下の少年らとともに男性を殺害したとして、殺人や死体遺棄などの罪で起訴されています。
  警察は事件の経緯を調べていましたが、捜査関係者によりますと、A被告が所属する暴力団の組長、B容疑者(48)が関わっていた疑いが強まったということです。
  警察は、殺人などの疑いで逮捕状をとってB容疑者の行方を捜していましたが、5日午前、身柄を確保し、逮捕したということです。
  これまでの調べで、殺害された男性の自宅には金銭トラブルをほのめかす内容のメモが残されていたということで、警察は組織的な犯行の疑いもあるとみて詳しく調べています。


2021.01.15-Yahoo!Japanニュース(西日本新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/84f5049700d8ec374427a72d03e48d9bfdf3c5e5
工藤会トップ、死刑求刑に表情変えず 検察「悪質性の元凶」

  「死刑に処するのが相当」。14日に論告求刑が行われた特定危険指定暴力団工藤会トップで総裁のA被告(74)の公判。検察側はA被告を市民襲撃4事件の首謀者と位置づけ、極刑を突き付けた。無罪を主張するA被告は、死刑求刑にも表情を変えることはなかった。

  福岡地裁904号法廷。A被告と会ナンバー2の会長B被告(64)は一礼して入廷。A被告は膝丈の黒のコートをはおり、左耳に補聴器を付けて論告に聞き入った。
   「A被告の意思決定が工藤会の最終的な意思決定」。検察側が絶大な影響力を強調すると、A被告は配布された論告の書面から目を離し、ため息をつくようなしぐさを見せた。被告人質問で元漁協組合長射殺事件(1998年)の役割分担を知らなかったと説明したことについて、「およそ信用できない」とした際には首を横に振った。

  検察側は、A被告は自ら手を汚すことなく、“黒幕”として各事件を指示したと主張。「狡猾(こうかつ)、卑劣」「悪質性の元凶」などと厳しい言葉を並べ、一般市民を繰り返し狙った異例の犯行だと批判した。
  A被告は2000年に会長となり、11年に総裁に就任。元組合長事件当時も会幹部だったことも踏まえ、「各事件の悪質性は、A被告の悪質性と表裏一体」とも述べた。
  A被告が全国で唯一の特定危険指定暴力団トップに上り詰めた背景には、豊富な資金力と厳しい統制がある。  捜査関係者などによると、A被告は6人きょうだいの末っ子で、父は北九州市内に田や山を複数所有。団地や企業の社宅用地として売った土地の利益は億単位に上り、1988年に母親から莫大(ばくだい)な資産を相続した。自ら開いた賭場でも巨額を稼ぎ出したという。
   元警部銃撃事件(2012年)の別の被告の公判では、実行犯が「上位者の言葉は絶対。断る選択肢はなかった」と証言。過去の劇物散布事件後にA被告から数百万円を受け取ったと述べる元組長もいた。アメとムチを使い分け、組織を引き締めていった。
  元警部銃撃事件以降は、毎年のように工藤会が関与したとみられる市民襲撃事件が相次ぎ、捜査当局のメスが入った。14年には「壊滅作戦」に着手し、A被告を含め、多くの最高幹部を摘発。勢力は3分の1に減少した。
   それでも、接見禁止が解除された昨年9月以降、多くの組関係者が福岡拘置所に面会に訪れるなど、影響力は色濃く残っている。
   「淡々としていましたね」。A被告の公判後の様子について、弁護人の一人はこう表現した。最後まで内面は見て取れなかった。



2020.11.06-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20201106/2020010518.html
山口組系幹部 殺人未遂疑い逮捕

3日前、兵庫県尼崎市の路上で神戸山口組系の暴力団幹部2人が、拳銃で撃たれて大けがをした事件で、山口組系の暴力団幹部が5日警察に出頭し、殺人未遂の疑いで逮捕されました。
  警察は抗争事件の可能性が高いとみて、現場から逃げたもう1人の男の行方を捜査しています。
  今月3日の昼前、尼崎市稲葉元町の路上で、特定抗争指定暴力団の神戸山口組系の幹部2人が、拳銃をもった2人組の男に手や足を撃たれて大けがをしました。
  警察は現場から逃げた2人の行方を捜査していましたが、5日午前、尼崎市内の警察署に男が1人、出頭してきたということで、防犯カメラの映像などから容疑者の1人と判断して殺人未遂の疑いで逮捕しました。
  逮捕されたのは、特定抗争指定暴力団の六代目山口組系の幹部、A容疑者(52)で、出頭した際、拳銃は所持していなかったということです。
  警察は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていません。
  警察は山口組の分裂をめぐる一連の抗争事件の可能性が高いとみて、経緯を調べるとともに、逃げているもう1人の男の行方を捜査しています。


2020.8.27-Yahoo!Japanニュース(デイリー新潮 DalyShincho)-https://news.yahoo.co.jp/articles/a0e8199a3462a0ded4270e2a70516f3109f18ef4
神戸山口組の分裂・対立続く…処分通達でも山健・中田組長に先手を取られて

「山口組」の分裂からちょうど5年、最近話題となった処分通達から
  6代目山口組を割って、神戸山口組が結成されてちょうど5年の歳月が流れた。昨年秋に6代目の高山清司若頭が府中刑務所を出所して以降、神戸山口組の勢力は殺がれ続けている。中でもその中核組織である山健組は、神戸山口組のトップである井上邦雄組長派と反井上派の2つに分裂状態となった。そして数日前、反井上派からある通達が出て話題となったのである。

  山健組の当代は、2018年5月に井上邦雄組長から継承した5代目の中田浩司組長。昨年12月に弘道会傘下の組員を銃撃し、殺人未遂の容疑で逮捕・起訴され、現在は拘置所にいる。「山健にあらずんば山口にあらず」とまで言われ、ヤクザ界を睥睨してきた山健組のトップ自らがヒットマンとなったことは斯界に大きな驚きをもって迎えられた。
   差し当たって山健組の中で、井上4代目vs中田5代目という対立構造が生まれ、挙げ句に真っ二つに割れ、それが神戸山口組の自壊・瓦解に繋がっていたわけだが、その新生5代目山健組の中田組長側から、8月24日付で以下のような処分内容が伝わってきたという。

【絶縁】  與 則和(與組)  山之内 健三(誠竜会)  西野 雅之(2代目健國会)
【破門】  橋本 憲一(橋本会)  野崎 秀夫(4代目伊藤会)  島田 潔希(2代目兼昭会)  藤岡 宏文(誓仁会)  岩崎 尚介(2代目道志会)  川尻 雄喜(誠雄会)  鈴木 修司(2代目酒井組)  松永 俊彦(2代目東龍連合)  小島 慎也(小島会)  長田 正雄(長田総業)  永田 仁(本部預かり邦将会)
【除籍】  宝満 国広  疋田 健二  宮田 世市  西岡 義明(2代目晃心会総裁)  元満 志郎(2代目安部組)  高橋 武身

  “中田と2人で話したら分かり合えるはずや”とても興味深い通達ですね」 と話すのは、元6代目山口組系義竜会会長で、現在はカタギとなってNPO法人を主宰する竹垣悟氏。 「今回、処分が出たのは神戸山口組の井上組長側についた者たちです。
  ヤクザ界で盃を交わした親(分)を裏切るというのは万死に値しますから、反旗を翻した中田組長らに対して井上組長側が処分を下すのが普通ですけれど、井上組長はそうしなかった。
  側近からそのように諭されても、“中田と2人で話したら分かり合えるはずや”などと話していたと聞いています。中田組長は接見禁止状態で弁護士としか面会できない状況にありますから、2人で話すのはムリ。で、そうこうしているうちに逆に中田組長が先手を打ってきたというわけです」
  ただし、こうも付け加える。 「5年前、盃を交わした6代目の親分を裏切った張本人なわけですから、そもそも井上組長側に『理』があるかと言うと、なかなか難しい面もあるわけですが……」
   今後の5代目山健組の進む道については、 「一本独鈷として、6代目を敵視するスタンスを取っていくという声とすでに6代目側と話ができているという説とが流れています。前者については、これまで6代目側から抗争を仕掛けられても神戸側は返し(報復)を十分にできていなかった。井上組長がそれを諒としなかったというのが理由ですね。その呪縛から解き放たれ、返しを止める者もいない中で、6代目側との対立が先鋭化すると見ているようです」
   後者については、 「3代目弘道会の舎弟頭補佐(若頭から降格)で、4代目山本組の中野寿城組長と5代目山健組の中田組長とが兄弟分だという話があります。その縁で新生山健が6代目に復帰するというシナリオです」  ヤクザとして生き残りを賭け、どちらの道を選ぶのだろうか。
   週刊新潮WEB取材班・・・ 2020年8月27日 掲載


2020.8.17-NHK NEWS WEB(山口)-https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20200817/4060006760.html
拳銃所持の男逮捕 発砲関連捜査

  17日午前、岩国市で男が拳銃1丁を手提げかばんに入れて警察署に現れ、警察は男を銃刀法違反の疑いで逮捕しました。
  男は15日、岩国市で拳銃のようなもので撃たれた暴力団幹部の名前を出していることから、警察はこの事件との関連を調べています。
  17日午前10時半すぎ、岩国警察署に男が現れ、警察官が調べたところ、持っていた手提げかばんに回転式の拳銃1丁が入っていたことから、警察は、その場で男を銃刀法違反の疑いで逮捕しました。
  警察によりますと、拳銃に実弾は入っておらず、男は「前原さんの件で出頭してきた」と話し、15日夜、岩国市の路上で拳銃のようなもので撃たれた神戸山口組系の暴力団、喜竜会の前原順一幹部(52)の名前を出したということです。
  調べに対して、男は「拳銃を所持していたことは間違いない」と容疑を認める供述をしているものの、自分の名前や年齢などについては「言わない」と話しているということで、警察は発砲事件との関連を調べています。


2020.6.26-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/west/news/200626/wst2006260024-n1.html
2つの山口組、抗争再燃に警戒 特定抗争指定から半年
(1)
  国内最大の暴力団「山口組」と、分裂した「神戸山口組」が1月に特定抗争指定暴力団に指定されてから間もなく半年。指定による組織活動の大幅な制限に新型コロナウイルスの感染拡大も重なり、しばらく目立った抗争はなく、暴力団が関わる犯罪件数自体も減少した。しかし、5月末に岡山市内で神戸山口組系幹部が山口組系幹部に銃撃される事件が発生。分裂抗争が再燃する恐れがあり、警察当局は指定の延長や活動を規制する「警戒区域」の拡大により、取り締まりを強める構えだ。
沈静化破った襲撃
  「ついに始まったか」。5月30日、岡山市北区の神戸山口組直系「池田組」の事務所に隣接する駐車場で、同組幹部(58)が撃たれたとの一報を聞き警察幹部はつぶやいた。
  幹部の命に別条はなく、岡山県警は銃刀法違反(拳銃所持)容疑で山口組直系大同会(鳥取県米子市)の幹部(52)を現行犯逮捕。今月23日には、殺人未遂などの疑いでこの幹部を再逮捕し、新たに大同会組員(35)を逮捕した。
  警察幹部の反応は、沈静化していた両組織間の抗争が再び激化するのでは、との警戒感を示している。両組織が特定抗争指定暴力団に指定されたのは1月7日。昨年10月に、山口組ナンバー2の高山清司若頭(72)が5年余りの服役から出所したのと前後し、互いの幹部を襲撃する事件が相次いだためだ。
新型コロナも影響
  指定したのは兵庫、大阪、京都、愛知、岐阜、三重の6府県の公安委員会。警戒区域は神戸市や大阪市など10市に及んだ。警戒区域内では、おおむね5人以上の組員が集まったり、事務所へ出入りしたりすることが禁じられ、違反があれば警察は即逮捕することが可能となった。
(2)
  活動が厳しく制限されたことで抗争は小康状態に。さらに、新型コロナの感染拡大を受けた外出自粛要請もあり、今年1~5月の暴力団犯罪の検挙件数は計約6700件で、昨年同期の6割程度にとどまった。
  警戒区域内の組事務所が撤去されるといった動きもあり、警察幹部は「指定の効果は確実に出ている」とみている。
山口組側の切り崩し
  ただ、この間も水面下では、勢力の大きい山口組側による切り崩しが続いているとの情報もある。神戸山口組側は組織の解散や幹部の引退、組員の山口組側への流出が相次いでいるという。
  こうした状況下で岡山市の事件が起きたため、「山口組側が一気に神戸山口組側を潰しにかかるのでは」との見方が広がり、警察当局は取り締まり態勢の強化へと動き出している。
  池田組大同会の拠点がある岡山、鳥取、島根、愛媛の4県の公安委は、新たに両組織を指定。先に指定している6府県も4月に続く2度目の指定延長を決定し、警戒区域は計16市に拡大する。
  警察幹部は「神戸山口組側もそう簡単に白旗を上げることはないだろう」として、警戒の長期化を見据えている。


2020.5.28-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/200528/afr2005280005-n1.html
事件前、家族に避難勧める 暴力団関係者の男が暴行 長野の3人死亡

   長野県坂城町の市川武範さんの住宅で長女、杏菜さん(22)と次男で高校1年生の直人さん(16)、暴力団関係者の男が死亡した事件で、事件当時、暴力団関係者には市川さんの長男に対する傷害容疑で逮捕状が出されていて、県警が長男を保護した上、家族にも避難を勧めていたことが28日、県警への取材で分かった。
   傷害容疑で逮捕状が出ていて、死亡した暴力団関係者の男は、住所不詳、小沢翔容疑者(35)
   県警によると、事件当時、市川さんと長男は不在だった。杏菜さんと直人さんが在宅している際に男が訪れ、何らかのトラブルが起き、3人が死亡したとみられる。現場では拳銃が発射された疑いがあるという。
   男は24日午後11時半ごろに、同県上田市内のコンビニエンスストアの駐車場で長男に暴行し、長男は25日に県警に被害を届けた。


2020.4.2-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/affairs/news/200402/afr2004020004-n1.html
暴力団最少2万8千人 山口組対立は「終結せず」

全国の暴力団構成員や準構成員らの数は昨年末時点で前年比2300人減の2万8200人で過去最少だったことが2日、警察庁のまとめで分かった。15年連続の減少で、暴力団排除対策が社会に広がり資金獲得活動が困難になっているとみられる。内訳は構成員1万4400人、準構成員らが1万3800人。
  一方で山口組と神戸山口組の対立が続いており、両組の抗争関連とみられる事件は13件発生。愛知や兵庫など6府県の公安委員会は1月、暴力団対策法に基づき両組を「特定抗争指定暴力団」に指定した。警察庁の担当者は「指定後の対立はやや落ち着いてみえるが終結に向けた動きはない。引き続き抗争の抑止に努める」と警戒している。
   警察庁によると、構成員と準構成員らを合わせた団体勢力別では山口組が8900人で全体の31・6%を占め、平成27年に分裂した神戸山口組が3千人(10・6%)、神戸から派生した任侠(にんきょう)山口組(絆会に名称変更)は610人(2・2%)。住吉会は4500人(16・0%)、稲川会は3400人(12・1%)だった。


2020.1.14-Yahoo!!Japanニュース(現代ビジネス)-https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200114-00069793-gendaibiz-soci
任侠山口組が突如として「絆會」に改称、その知られざるウラ事情
 (溝口 敦)
(1)
分裂抗争からの離脱
  任侠山口組(織田絆誠《よしのり》組長)が12日、組織名を「絆會(きずなかい)」と改称し、代紋も変更すると発表した。同時に「御通知」と題する文章を関係先に配信・配布し、その冒頭に次のように記している。
  〈この度、任侠山口組と致しましては、昨今、世間様をお騒がせしております抗争事件の情勢を鑑みまして、これ以上、一般市民皆さまへの巻き添え等、日常生活への不安を煽る訳にはいかず、少しでも解消すべく、新たなる道を歩む決断を致しました〉
  ここに窺われるのは、三派に分かれた山口組の分裂抗争から離脱したいという意志だろう。せめて自分たちが山口組を名乗らぬよう改めれば、抗争における的の数は3から2に減る。その分、一般市民の巻き添え事故も減るという理屈なのか。
  たしかに「御通知」はこの後、次のように続いている。
  〈この数年間、世間様には、山口組三つ巴による分裂抗争等とお騒がせするという、不本意な現状に甘んじて参りましたが、我ら任侠山口組と致しましては、結成当初より、真の任侠道を取り戻すべく、脱反社を最終目標に掲げ、その為にも先ずは山口組の再統合と大改革を目指して参りました〉
特定抗争指定を免れたワケ
  旧・任侠山口組は17年4月に尼崎で結成されたから、あと3ヵ月、4月まで旧名を続ければ、めでたく「石の上にも3年」と胸を張ることができた。なぜ今、「絆會」への改称なのか。
  誰でも思い浮かべるのはこの1月7日、六代目山口組と神戸山口組が「特定抗争指定暴力団」に指定されたことだろう。なぜかこのとき旧・任侠山口組は指定から外れていた。
  その理由は六代目山口組や神戸山口組と違い、旧・任侠は抗争にそれほどなずんでいなかったからか。ただ一件、神戸山口組から護衛役の組員・楠本勇浩を射殺されるという事件を抱えたが、それへの報復攻撃もまだ神戸山口組に加えていない。
  要するに旧・任侠は「殺った、殺られた」を繰り返していないから、兵庫県公安委員会と兵庫県警は特定抗争に指定するまでもなかろうと判断したのか。
  指定されなかった理由は分からない。だが、いずれにしろ、旧・任侠は「指定されなくて幸い。今後とも指定されないように山口組の名を外そう」と考えたのか。あるいは警察筋から「山口組の名を外せば、今後とも特定抗争に指定しない」という約束でも取り付けたのか。たしかに県警本部にとって、三つ巴の戦いより一団体を外し一対一の戦いに仕立てた方が対処しやすいだろう。
(2)
山口組改革は不可能
 「御通知」は次のように続いて、短い文章を終えている。
  〈しかしながら、この数ヵ月間の情勢を鑑み、現状では(山口組の再統合と大改革が)極めて困難であると判断致し、親分はじめ組員一同協議の結果、代紋及び組織名を[絆會]と改め、新たなる出発をする事と致しました。  令和二年一月十二日 絆會総本部〉
  この一節はどう取るべきなのか。絆會の幹部と親しい事業家が代弁する。
  「六代目山口組の高山清司若頭が去年10月刑務所から出所し、すぐ組の指揮を執り始めた。と、いきなり激化したのが神戸山口組への攻撃です。神戸の古川恵一幹部を自動小銃でハチの巣にし、山健組事務所の横で警官の見ている前、山健組組員2人を射殺した。六代目山口組や弘道会の人事を見ても、極心連合会・橋本弘文会長を引退させるなど、すべて六代目山口組、すなわち弘道会に敵対する者は攻め殺せ、と敵意丸出しです。
  旧・任侠の幹部たちは、高山若頭のこういう動きをじっと見ていて、山口組改革の可能性が少しでもあるかと考えた。何もない、ゼロです。高山若頭の運営は収監される前より出た後、もっとひどくなっている。旧態依然、喧嘩に勝てばカネが湧くとばかり、組員を抗争に駆り立てている。山口組が強ければ、業界はまとまると信じている。が、仲よくやっているのは他団体の幹部クラスとだけ。金持ちクラブのおつき合いだから、上厚下薄の世界はまるで改まらない。
  これで旧・任侠は高山若頭を見限り、神戸山口組を捨て、六代目山口組に愛想づかしをした。それがこの絆會への改称です」大企業病的な「山口組病」
 少なくとも旧・任侠は依然として直参の会費を月5万円に抑え、経費が掛かる他団体との交際を控えるなど、ヤクザ世界改革を実際に続けている。半グレに対しても「オレオレ詐欺だけは止めろよ、もっと自分を出して、男らしくやれよ」と指導している。
  先の事業家が言葉を続ける。
  「山口組の組員は誰でも多少“山口組病”に罹っている。山口組の組員は他のヤクザより格上だ、値打ちがちがうから、バッティングすれば他団体のヤクザが引くんだと信じている。今回の絆會への改称はこの“山口組病”からの脱却でもある。山口組だろうとなかろうと一般組員の生活が苦しいことは同じだ。もう山口組の名前なんて要らない、というわけでしょう」
  つまり高山路線は山口組一強時代をなおも続けようとするだけ、それは過去のものだ。現状はその前に暴対法や暴排条例、暴排要綱に囲まれ、ヤクザ、暴力団全体が事実上、基本的人権さえ否定され、生存権さえ危うい。組員たちはもっと真剣に社会の役に立つ生き残り策を考えようという呼び掛けなのだろう
  (溝口 敦)


2020.1.7-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200107/k10012237451000.html
山口組と神戸山口組 6府県が「特定抗争指定暴力団」に指定

対立抗争が続く国内最大の指定暴力団、山口組と分裂した神戸山口組について、兵庫や大阪、愛知など6つの府県の公安委員会は、7日、より厳しい取締りができる「特定抗争指定暴力団」に指定しました。
  去年11月、兵庫県尼崎市で山口組系の元暴力団員が神戸山口組の幹部を自動小銃で殺害するなど、2つの組織の間では対立抗争が激化しています。
  このため組事務所などがある兵庫と大阪、京都、愛知、三重、岐阜の6府県の公安委員会は、より厳しい取締りができる「特定抗争指定暴力団」に指定し7日朝、官報に公示しました。
  このうち神戸市にある山口組の総本部と、神戸山口組の本拠の事務所には、7日午前、捜査員が事務所の立ち入りを禁止することを告げる紙を入り口のドアなどに張り出しました。
  「特定抗争指定暴力団」に指定されると、組の主要拠点などがある地域に「警戒区域」が設定され、構成員が5人以上で集まることや組事務所に立ち入ること、対立する組織の構成員につきまとうことなどが禁じられ違反した場合、逮捕されます。
  今回の指定は、福岡県に本部がある道仁会と、当時の九州誠道会が平成24年に初めて指定されて以来、全国で2例目です。
  指定期間は3か月間ですが、住民が危害を加えられるおそれがなくなったと判断されるまで期間は延長されます。
対立抗争は去年4月以降激化
5年前の平成27年8月に国内最大の指定暴力団、山口組から神戸山口組が分裂して以降、2つの組織の間では対立抗争が相次ぎ、特に去年4月以降、激化しています。
  去年4月、神戸市中央区で神戸山口組の中核組織「山健組」の最高幹部が包丁で刺されて大けがをし、山口組系の暴力団員2人が逮捕されました。
  その、およそ4か月後の去年8月には、今度は神戸市中央区の山口組系の中核組織「弘道会」に関連する施設の前で、暴力団員が拳銃で撃たれて一時、意識不明の重体になりました。
  警察はその後、現場からバイクで逃走した実行犯として、神戸山口組系の「山健組」の組長を殺人未遂などの疑いで逮捕しました。
  さらに去年10月には、神戸市中央区の神戸山口組系の「山健組」の事務所の前で、暴力団員2人が拳銃で撃たれて殺害され、その場で山口組系の暴力団員が逮捕されました。
  警察が警戒を強めるなか去年11月、尼崎市で神戸山口組の幹部が、山口組系の元暴力団員に自動小銃で殺害されるなど、各地で対立抗争や報復とみられる事件が続いています。








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