アメリカ選挙-1


2024.03.27-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240327-3AS7IGR5JNLHPBDZ7KNBELHPP4/
ケネディ氏、38歳女性の副大統領候補で高齢者対決に対抗 「私は壊し屋」

  【ワシントン=渡辺浩生】11月の米大統領選に無所属で出馬したロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)は26日、副大統領候補に女性弁護士のニコール・シャナハン氏(38)を起用したと発表した。民主党のバイデン大統領(81)と共和党のトランプ前大統領(77)の高齢者対決に幻滅する若者や無党派を念頭に、第3極候補としての戦略を打ち出した。

  「私がバイデン氏とトランプ氏に対するスポイラー(壊し屋)であることに同意する」ケネディ氏はこの日、西部カリフォルニア州オークランドの集会で、バイデン氏陣営がケネディ氏をトランプ氏再選に道を開く「スポイラー」と攻撃するのを逆手にとって、対決姿勢を鮮明にした
  シャナハン氏を選んだ理由には「ますます多くのミレニアルとZ世代の米国民が未来への信頼と国への誇りを失った」ことが根底にあるとした。「若者からみれば、憎み合うバイデン氏とトランプ氏は表裏一体だ」と述べ、「真の変化を望むならリスクをとってケネディチームに参加を」と呼びかけた。
  シャナハン氏はカルフォルニア州出身で、母親は中国移民。グーグルの共同創業者サーゲイ・ブリン氏の元妻で、企業家として環境や医療問題に取り組む。2020年の大統領選でバイデン氏陣営に献金したが、シャナハン氏は集会で「民主党から決別する」と表明。巨大産業界と公権力の癒着から「中間層を守る」と訴えるケネディ氏に共鳴したとし、一緒に「米国を癒す道を進む」と訴えた。
  政治サイト「ザ・ヒル」によると、世論調査の平均支持率はトランプ氏41・3%、バイデン氏39%、ケネディ氏9・9%バイデン陣営はケネディ氏に警戒感を抱く。民主党全国委員会(DNC)はケネディ氏の集会直後にビデオ記者会見を開き、同州選出の下院議員が「反ワクチン、反科学‥公衆衛生を傷つける偽情報を流す陰謀論者」と批判した。 
  ケネディ氏は弁護士として、ワクチンをめぐる科学的合意に反する言動を続けてきたとされる。バイデン氏を支持する他のケネディ一族からは「異端児」扱いされ、米主流メディアも懐疑的な報道が目立つ
  本選の最大障壁は、州によって手続きが異なる候補者登録だ。無所属や第3政党候補を投票用紙に載せるには有権者の署名を義務付ける州も多い。陣営によると、西部ユタ州で登録が完了し東部ニューハンプシャー、西部ネバダ州で必要な署名を集めた。副大統領候補の発表には、他州での署名に弾みをつける狙いがある。米紙によると、民主党はケネディ氏の候補者登録を無効化する「法的攻勢」に着手した


2024.03.17-産経新聞(週刊フジ)-https://www.sankei.com/article/20240317-56F4JB2C7VBKPOKM5BLPB4WCUU/?outputType=theme_weekly-fuji
トランプ大統領誕生なら「台湾有事に手出さない」 河野克俊氏、衝撃的見立て 長谷川幸洋
(長谷川幸洋)

  11月の米大統領選に向けた民主、共和両党の指名候補争いで、民主党はジョー・バイデン大統領(81)が、共和党はドナルド・トランプ前大統領(77)が、候補者指名に必要な代議員数を確保した。今後は、本選でのスイング・ステート(激戦州)を中心とする本格的な選挙戦となる。こうしたなか、世論調査で先行するトランプ氏の「台湾認識」が注目されている。「台湾有事は日本有事」と言われるが、トランプ氏がホワイトハウスに凱旋(がいせん)した場合、「自由」「民主」「人権」「法の支配」という基本的価値を共有する台湾を守り切るのか。ジャーナリストの長谷川幸洋氏が、河野克俊元統合幕僚長に緊急インタビューした。
  米大統領選は、トランプ氏が、バイデン大統領に対して、優勢に戦いを進めている。もしも、トランプ氏が復活すれば、台湾情勢はどうなるのか。私はニコ生番組「長谷川幸洋Tonight」で、元統合幕僚長の河野氏にインタビューした。河野氏の見立ては衝撃的だ。
河野発言を紹介しよう
―習近平国家主席の中国が台湾に侵攻するなら、どんな形になるか
  河野氏「中国は米国の影響力をアジアから追い払いたい。従って、中国は九州から南シナ海に至る第1列島線の内側を絶対に固めなくてはならない。ただし、中国にとって台湾問題は出口ではなく、入り口だ。台湾を奪った後に、米国との本格的対決になる」
―なるほど
  河野氏「そう考えれば、核を使った米国との全面戦争など考えるわけがない。台湾政庁だけをとればいい。フェイクニュースを流し、サイバー攻撃をしたり、おそらく空挺(くうてい)部隊も使うだろう。政庁を占拠して(5月に就任する)頼清徳総統を拘束し、傀儡(かいらい)政権を立てる。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナで狙った作戦だ」
―中国は武力侵攻ではなく、海上封鎖や臨検をする、という見方もある
  河野氏「海上封鎖や臨検は『台湾をゆっくり締め上げる』という話だ。それでは、米国に時間を与えてしまう。国連も動くだろう。習氏はそれを望まない。『やるなら一気呵成(いっきかせい)に』という話だ。1週間以内で完結する作戦を考えているのではないか」
―米国はどう出るか
  河野氏「トランプ氏が大統領になったら、『中国が台湾に手を出せば、許すわけがない』という人もいる。だが、彼は理念の人ではなく、利害の人だ。私は『トランプ氏は手を出さない可能性が高い』と思う」
岸田政権では対応できない
―なぜ、そう考える?
  河野氏「2017年からの米朝交渉では、決裂したら、彼は北朝鮮に興味を失ってしまった。北朝鮮が変則軌道のミサイルを撃っても、『どこでもやっている』と許容した。北朝鮮に核を放棄させる理念ではなく、『屈服されれば、自分の得点になる』と思ってやっていただけだ」「あの行動をみると、台湾で何かが起きても、『米国に何の関係があるのか。日本の問題だ』と言い出しかねない。おそらく、習氏もそうみているだろう」
―大統領選候補だった実業家のビベク・ラマスワミ氏は「2028年までは台湾を守るが、その後は事情が変わる」と言っていた。台湾の半導体工場を米国に移すからだ。トランプ氏も同じ考えだろうか 河野氏「その可能性は大ですね」 以上である。

  ラマスワミ氏は「ミニ・トランプ」と言われ、もともとトランプ氏の考えに近い。2月の保守政治行動会議(CPAC)で実施された世論調査では、サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事と並んで、いまや副大統領候補の筆頭に挙げられている。
  トランプ政権で国家安全保障担当大統領補佐官を務めたジョン・ボルトン氏も、最近のインタビューで「トランプにとって重要なのは、いつでも自分自身なのだ」と指摘している。同氏は「2期目のトランプは北大西洋条約機構(NATO)から脱退する」とも語っている。
  トランプ氏が大統領に復活し、NATOからは脱退、台湾も守らないとなったら、日本はどうなるか。米国の核に日本の平和と安全を依存しながら、「核なき世界」を唱えるような偽善と矛盾に満ちた岸田文雄政権では、とうてい対応できないだろう。

長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ)
  ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。


2024.03.16-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240316-KLQQXDHX4JOSDAD27RTGO575SI/
「良心にかけてトランプ氏に投票しない」 ペンス氏が不支持表明 2024米大統領選

  【ワシントン=大内清】ペンス米前副大統領は15日、共和党のトランプ前大統領を11月の大統領選で「支持しない」と明言した。保守系のFOXニュースの番組で語った。ペンス氏は同党の指名争いから序盤で撤退しているが、トランプ氏に間近で仕えた人物が同氏への「不支持」を改めて鮮明にしたことは、投票先を明確にしていない無党派層に影響する可能性もある。

  昨夏以降に同党が開催した候補者討論会では、最終的に指名を受けた人物を他の候補全員が支持することが参加条件の一つとなっていた。しかし、トランプ氏が一度も討論に応じなかったことなどから、支持を表明するかは実質的に各候補の判断に委ねられている
  敬虔なキリスト教福音派で知られるペンス氏は番組で、「良心にかけてトランプ氏を支持することはできない」と強調。同氏がこのところ、福音派が求める人工妊娠中絶の禁止で主張を後退させていることや、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の禁止を目指す超党派の動きに反対していることを批判した。再選を目指す民主党のバイデン大統領に投票することは「決してない」とも語った。


2024.03.10-産経新聞(週刊フジ)-https://www.sankei.com/article/20240310-E6XHH6X2LBBRJBFF35YQUBYAII/?outputType=theme_weekly-fuji
スーパーチューズデー現地取材 トランプ氏圧勝の裏にバイデン氏の「弱さ」 峯村健司
(キヤノングローバル戦略研究所主任研究員 峯村健司)

  筆者は今月初めから、米首都ワシントンを訪れている。今年11月に投開票がある米大統領選の行方を見定めるためだ。最大の目的は、5日にあった「スーパーチューズデー」を現地調査することだった。民主、共和各党候補の指名争いで、16の州・地域の予備選などが集中しており、今後の選挙の行方を左右する重要なイベントとなる。うち、共和党指名候補争いは15州で行われ、ドナルド・トランプ前大統領(77)は、カリフォルニアやテキサスなど14州で、ニッキー・ヘイリー元国連大使(52)を破り、7月の党大会での指名獲得を固めた。一方、同時に行われた与党・民主党の候補者選びはジョー・バイデン大統領(81)が圧勝し、前回2020年の選挙と同じく、2人の対決が確実となった。

  米紙「ニューヨーク・タイムズ」が3日に発表した世論調査では、トランプ氏に投票すると答えた人は48%だったのに対し、バイデン氏は43%にとどまった。この調査によると、前回トランプ氏に投票した人の97%が「今回も再びトランプ氏に投票する」と答えた。一方、バイデン氏は前回投票した人の83%しか獲得しておらず、10%が「今回はトランプ氏を支持する」と答えている。
  前回選挙と同じ時期の調査では、バイデン氏が50%で、トランプ氏が46%だったことを考えると、トランプ氏が圧倒的に優位となっていることが裏付けられた。 「バイデン政権になって物価高だけでなく、移民問題や治安の悪化が深刻になっている。明らかにトランプ政権の時の方が生活は良かった」 トランプ氏に投票したという有権者の多くが、バイデン政権の移民政策を批判した。現場から見えたのは、バイデン氏の「弱さ」だった。
  さらに深刻なのが、バイデン氏個人の問題だ。バイデン氏の個人事務所や私邸から機密文書が見つかった問題を捜査していたロバート・ハー特別検察官が出した2月の報告書は、バイデン氏について「記憶力が悪い善意の年配者」と批判した。
  前出のニューヨーク・タイムズの世論調査によると、バイデン氏に投票した人のうち61%が、「国を率いるには高齢過ぎる」と答え、健康不安が支援者の間で広がっていることが浮き彫りとなった。
  一方のトランプ氏自身も深刻な問題を抱えている。 4つの刑事事件について計91の罪で起訴されており、「被告人」として裁判に出廷する傍らで、大統領選に挑む異常事態となっている。トランプ氏の側近の一人は「まだ予断は許さない状況」と語る。
  米国を占う重要な選挙戦から見えてきたものは、国際秩序を支える超大国の揺らぎだった
(キヤノングローバル戦略研究所主任研究員 峯村健司)


2024.03.06-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240306-U4HYKMHGERJTXJUDZ6QWYFPPXU/
共和党指名争い撤退のヘイリー氏、トランプ氏の支持表明は見送り 世代交代訴えるも大敗

  【ワシントン=渡辺浩生】米主要メディアは6日、ヘイリー元国連大使(52)が11月の米大統領選に向けた共和党の指名争いから撤退すると報じた。15州で予備選などが行われた「スーパーチューズデー」で大敗したことを受け、6日午前10時(日本時間7日午前零時)にヘイリー氏が地元の南部サウスカロライナ州で正式表明する見通しという。

  スーパーチューズデーで14州を制したトランプ前大統領の候補指名が確実となり、民主党の指名が確実視されているバイデン大統領との11月の本選で対決する構図が固まった。
  米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、ヘイリー氏は撤退を表明する際にトランプ氏への支持表明は見送る見通し。
  ヘイリー氏は5日のスーパーチューズデーでは東部バーモント州で勝利したのみ。これまでの指名争いを制したのは首都ワシントンを含む2カ所の予備選にとどまった。ヘイリー氏はトランプ氏の唯一の対抗馬となって以来、高齢のバイデン氏とトランプ氏の再対決に不満を抱く有権者に向け世代交代を訴えた。ロシアの侵略が続くウクライナ支援の継続も主張。共和党穏健派や無党派、都市部の女性などから一定の支持を集めた。
  トランプ氏や共和党有力者はヘイリー氏が指名争いを通じてあぶり出す「反トランプ票」に警戒を抱いたとみられ、撤退圧力を強めていたトランプ氏としては今後、ヘイリー氏を支持した有権者の取り込みと党内の結束が本選対決に向けた喫緊の課題となる。
  同紙によると、ヘイリー氏は撤退後も共和党の伝統的な保守主義に沿った外交、国内政策を唱え、トランプ氏の唱える孤立主義色が強い外交姿勢や規律の緩い財政運営の危険を訴えていくという。


2024.03.06-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240306-6UCGDDOCOVITNFOCU3KWAMSSN4/
ヘイリー氏撤退へ 米大統領選共和党指名争い スーパーチューズデーで大敗

  米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は6日、ヘイリー元国連大使(52)が同日、米大統領選共和党候補指名争いからの撤退を表明することを計画していると報じた。間もなく発表するもよう。ヘイリー氏は5日に投開票された「スーパーチューズデー」で、トランプ前米大統領(77)に1勝14敗と大敗、去就が注目されていた。(ワシントン支局)


2024.03.06-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240306-43ZOEPJTZJPYLNIXTPWQN5ZFPA/
トランプ・バイデン両氏、第3政党候補の動きを警戒 再対決に不満抱く無党派層の受け皿は

  【ワシントン=渡辺浩生】米大統領選に向けた5日のスーパーチューズデーで圧勝した共和党のトランプ前大統領(77)と民主党現職のバイデン大統領(81)が注視するのは無所属や第3政党候補の動向だ。本選のカギを握り両高齢者の対決に不満を抱く無党派層や穏健派の支持が流出しかねないからだ

  米メディアによると、第3政党の政治集団「ノーレーベルズ」はスーパーチューズデーの結果を踏まえ8日にも全州の代表者会議を開き大統領候補を擁立するか否かを判断する。ノーレーベルズから擁立が取り沙汰された民主党穏健派のマンチン上院議員は不出馬をすでに表明。同氏の擁立はバイデン氏の支持基盤を「破壊する」と反対してきた民主党を安心させた。
  だが、ブルームバーグの最新の世論調査によると有権者の52%はバイデン氏を「高齢すぎる」、59%はトランプ氏を「危うい」と回答。別の調査では約3割が両者対決に不満とした。
  実際、「高齢のバイデン氏に勝てる候補はトランプ氏ではなく私だ」と訴えたヘイリー元国連大使(52)が一定の支持を得たのは、そうした有権者の意識を裏付けるものだ。また、ノーレーベルズの幹部はヘイリー氏を「確かに興味のある人物だ」と述べた。ヘイリー氏は5日の開票前にFOXニュースに出演した際、「私は共和党保守であり、無所属やノーレーベルズから出るつもりはない」と否定したが、去就が注目されている
  一方、無所属で立候補すると表明したロバート・ケネディ・ジュニア氏(69)は最新のウォールストリート・ジャーナル紙の世論調査で9%の支持を集める。無所属で出馬すればバイデン氏の票を奪うと民主党有力者やケネディ家から批判されている。
  反ワクチン活動家として知られるケネディ氏には、新型コロナウイルスのワクチン接種に懐疑的な共和党支持層の票も流れる可能性があるとして、トランプ陣営も警戒しているという。
  無党派層は有権者全体の3~4割。2016年の選挙で勝利したトランプ氏は無党派層の支持でクリントン元国務長官を上回り、20年の選挙では勝利したバイデン氏がトランプ氏より多くの無党派票を獲得。今回の選挙も、意中候補のいない大量の無党派層の投票行動によって勝敗が左右される可能性が高い


2024.03.06-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240306-IZGP7VZJ5FK6PHQRHUSNOVIDOU/
スーパーチューズデー トランプ氏、圧勝の勢い バージニアとノースカロライナなどで勝利確実

  【ワシントン=渡辺浩生】11月の米大統領選に向けた共和党の指名争いは5日、15州の予備選・党員集会が集中する「スーパーチューズデー」が繰り広げられ、CNNテレビによると、トランプ前大統領(77)が南部のテキサス州、バージニア州、ノースカロライナ州、テネシー州、オクラホマ州、アーカンソー州、アラバマ州と東部メーン州、西部コロラド州での勝利を確実にした。対抗馬のヘイリー元国連大使(52)は苦戦。トランプ氏は党指名へ王手をかけるとみられる。

  党指名争いは全米50州などに割り振られた代議員の獲得数を競う。7月に開催される党大会で指名を得るには代議員の過半数(1215人)が必要。スーパーチューズデーは西部カリフォルニア州(169人)、南部テキサス州(161人)、ノースカロライナ州(74人)、バージニア州(48人)など代議員数の上位州が集中する。
  トランプ氏は本選を念頭に、最大の争点となっている不法移民問題や物価・景気対策で民主党現職のバイデン大統領(81)の「失政」を攻撃する選挙戦を展開。1月の初戦アイオワ州から着実に勝利を重ね、党内結束に向けヘイリー氏に撤退を迫ってきた
  ヘイリー氏は、トランプ氏ではなく自らがバイデン氏との本選で「勝てる選択肢」とアピール。トランプ氏に拒否感を抱く党穏健派や無党派の一定の支持を集めたが、勝利したのは現時点で今月3日の首都ワシントン予備選のみ。5日の結果を受けて進退を明らかにするもようだ。
  民主党も14州と米領サモアで予備選・党員集会を実施。有力対抗馬のいないバイデン氏が着実に勝利を重ねている


2024.03.05-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240305-LET6AFORSNOFFMCTCYEGVGXFSQ/
米最高裁がトランプ氏出馬認める決定 コロラド予備選、トランプ氏「大きな勝利」

  【ワシントン=大内清】米連邦最高裁は4日、共和党のトランプ前大統領が在任中だった2021年1月の連邦議会襲撃事件で「国家への反逆」に関与したとして大統領選への出馬資格を否定した西部コロラド州最高裁の判断を覆し、トランプ氏の同州予備選への出馬を認める決定を下した。他州でも同様の理由でトランプ氏の出馬を阻止しようとする動きが広がる中、同氏にとっては大きな司法上の勝利となる。

  これを受けてトランプ氏は同日、「米国にとって大きな勝利だ」との声明を出した。コロラド州予備選は、多くの州予備選・党員集会が集中する「スーパーチューズデー」の5日に行われる。
  裁判は、議会襲撃事件への関与を巡り、国家反逆者が公職に就くのを禁じた合衆国憲法修正14条がトランプ氏に適用されるか否かが争点。コロラド州最高裁は昨年12月、トランプ氏が20年大統領選での敗北を覆すために支持者たちを扇動し事件を引き起こしたと認定した上で、修正14条の対象になると判断した。トランプ氏側はこれを不服とし、連邦最高裁に上訴していた。
  連邦最高裁は、各州はそれぞれの州の公職に就こうとする人間の適格性を判断することはできても、修正14条に基づいて連邦レベルでの出馬の可否を判断する権限はない、とした。


2024.03.04-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240304-HZDJ34I5RNIZDC65JQ65XPKFOU/
ヘイリー氏が初勝利 首都ワシントンの米共和党予備選でトランプ氏に一矢

  【ワシントン=平田雄介】11月の米大統領選で共和党候補指名を目指すヘイリー元国連大使が3日、首都ワシントンで行われた共和党の予備選でトランプ前大統領に勝利した。今年の共和党候補指名レースで、ヘイリー氏の勝利は初めて。米主要メディアが速報した。

  トランプ氏は2日までに行われた予備選や党員集会で8連勝。7月の党大会での指名獲得に向けて優位を保ち、ヘイリー氏に撤退圧力をかける。 ただ、3日、ワシントンでヘイリー氏に投票したエリック・キャスパーさん(40)は、ヘイリー氏に「11月の本選まで戦って」と訴えた。
  ヘイリー氏は米NBCテレビで「競争力がある限り戦う」と語り、予備選が集中する5日のスーパーチューズデーの結果を踏まえ、継戦の可否を判断する考えを示した


2024.03.03-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20240303-GM5MXOOFZZKZ5EIGXPTX4T5Z6U/
トランプ氏、ミズーリとアイダホの2州で勝利 8戦全勝で優位固める

  11月の米大統領選の共和党候補指名争いで、中西部ミズーリ、西部アイダホ両州で2日に党員集会が開かれ、いずれもトランプ前大統領が勝利した。初戦から8戦全勝。多くの州で予備選や党員集会が集中する天王山スーパーチューズデーを5日に控え、優位を固めた。

  トランプ氏は2日、南部バージニア州の州都リッチモンドで開かれた大規模集会で、支持者数千人を前に演説した。指名争いで一騎打ちとなっているヘイリー元国連大使に撤退圧力を強めるためにスーパーチューズデーで「民意を示すことが重要だ」と述べ、自身への支持を訴えた。
  民主党候補指名獲得が確実視されるバイデン大統領について、メキシコ国境で不法移民の流入が急増し、ロシアによるウクライナ侵攻など国際情勢の不安定化も招いたと非難した。本選での再対決を見据え「米国を破壊しようとしている最も無能な大統領だ」とこき下ろした。(共同)







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ここは、2024年03月03日~のニュースです
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