アメリカとロシア問題-1



2020.10.20-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/world/news/201020/wor2010200039-n1.html
新START交渉大詰め 米大統領選にらみ米露駆け引き
(1)
  米国とロシアの間に唯一残る軍備管理・軍縮の枠組み「新戦略兵器削減条約」(新START)が来年2月に期限切れを迎える。同条約の延長をめぐり、トランプ米政権とプーチン露政権との協議が大詰めを迎えた。トランプ米政権は、11月3日の米大統領選を前に外交成果を上げたい思惑から、ロシアに条件付きでの暫定延長を提案。プーチン露政権は、米国との核軍拡競争を避けるために新START延長を望みつつ、大統領選の行方もにらんで駆け引きに出ている

  【ワシントン=黒瀬悦成】新STARTの延長問題では、トランプ政権がロシアに対し、条約を1、2年間暫定的に延長する一方、その間は米露の全ての核弾頭の保有数を増やさないとする提案を行った。
  これに対しプーチン大統領は16日、核弾頭の凍結には言及せず、条約を無条件で1年間延長することを提示したものの、オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は同日、これを「全く話にならない」と拒絶した。
  トランプ政権は国際軍備管理に関し、新STARTが対象とする戦略核弾頭およびその運搬手段だけでなく、短中距離核や、極超音速ミサイルなど新型兵器も含めた、包括的な核軍縮・軍備管理の枠組み構築を目指すべきとの考えだ。
  それ以上に、米露が中距離核戦力(INF)全廃条約(昨年8月に失効)を順守している隙を突いて中国が短中距離核およびミサイルを中心とする核戦力を着々と増強させ、米国およびインド太平洋地域への重大な脅威となっていることをにらみ、中国を条約に組み入れるのが不可欠との認識を強めている。

共和党のレーガン政権下で国家安全保障問題担当の大統領補佐官を務めたロバート・マクファーレン氏は19日、政策研究機関「大西洋評議会」での講演で、新STARTは「時代遅れだ」と切り捨て、現行の枠組みにこだわるロシアの態度は「見当はずれで頑迷だ」と非難した。
(2)
  トランプ政権とその周辺には、現在の戦略的環境の実態に合わない新STARTをこのまま葬り去るべきとの議論も存在する。
  一方で米政権による最近の動きは、現行の条約を将来、中国も含めた包括的な新条約に発展させる土台にしたい思惑がにじむ。
  仮にロシアが今回、米政権が提案した「核弾頭の凍結」に応じれば、たとえ暫定的にせよ米露が保有する全ての核弾頭に史上初めて制限の網がかかる「歴史的合意」(ビリングスリー米大統領特使)となる。
  ただ、プーチン氏がこれに応じない考えを示唆したことで、米政権内には協議の行方に悲観論が浮上しているのも事実だ。
  トランプ大統領は、米大統領選の民主党候補、バイデン前副大統領が新STARTを現状のまま5年間延長する立場を示しているのを視野に、最後まで野心的な提案で大型合意を目指し、外交成果につなげたい考えとみられる。

  【モスクワ=小野田雄一】国力で米国に大きく劣るロシアは、新STARTを延長したいのが本音だ。その一方でロシアは、大統領選を控えたトランプ米政権の焦りを見越し、できるだけ有利な形での交渉妥結を探る。新START延長に前向きとされるバイデン前副大統領が当選する可能性を視野に、硬軟両様の対応で様子見をしている感もある。
  ロシアは、音速の20倍以上で飛行する極超音速兵器「アバンガルド」や、南極回りの飛行ルートでも米国を攻撃できるとされる新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」など新型戦略兵器の開発や配備を急いできた。航続距離が「無制限」とされる原子力推進の巡航ミサイル「ブレベスニク」や大型核魚雷「ポセイドン」の開発も進めている。
  米国のミサイル防衛(MD)網を突破ないしは回避する能力を備えると同時に、それを米国との軍備管理交渉の取引材料に使う狙いからだ。ラブロフ露外相は昨年12月、新STARTが延長される場合にはアバンガルドとサルマトを規制対象に含める用意がある、と水を向けていた。
(3)
  世界銀行によると、2019年のロシアの国内総生産(GDP)は米国の10分の1以下で、真っ正面からの軍拡競争では米国に太刀打ちできない。ロシアは新兵器開発を誇示しつつ、米国との間で落としどころを探るのが得策だと考えている。核超大国の地位を維持しつつ、米国との際限ない軍拡競争は抑えるのがロシアの政策目標だ。
   米露が全ての核弾頭数を凍結する代わりに新STARTを暫定延長する-。この米提案をロシアはいったん拒絶したが、露外務省は20日になって、米国が追加要求を持ち出さないとの前提で「核弾頭数の凍結に応じる用意がある」と譲歩の姿勢を見せた。
   一方、米国が求める中国の軍縮枠組みへの参加について、ロシアは「中国が望んでいない」と否定的だ。ロシアには中国の軍拡を潜在的脅威と認識する面があるものの、米欧と中露の対立が激しくなる中で、ロシアとしては中国に配慮し、良好な関係を維持せざるを得ない事情がある。


2020.10.17-TBS NEWS-https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4104294.html
「無条件で1年延長」提案、新STARTめぐりプーチン氏

  来年2月に期限が切れる米ロの新戦略兵器削減条約について、ロシアのプーチン大統領は無条件で1年延長することを提案しました。
   プーチン大統領は16日、安全保障会議で来年の2月に期限が切れる米ロの新戦略兵器削減条約=「新START」について、無条件で最低1年延長することを提案。ラブロフ外相に対し、アメリカ側から早期に回答を得るよう指示しました。
   新STARTをめぐっては、アメリカ側が延長の条件として、短距離、中距離の核兵器も対象にすることを求めていましたが、ロシア側が難色を示していました。今回のプーチン大統領の提案は条約をこのまま延長させ、交渉を継続するというもので、来月3日のアメリカ大統領選を前に、外交面での成果をアピールしたいトランプ政権から譲歩を引き出す狙いがあるものとみられます。
   一方、ホワイトハウスで国家安全保障問題を担当するオブライエン大統領補佐官は16日、声明を出し、「アメリカは、米ロ両国がすべての核兵器を制限の対象とすることを条件に、条約の1年延長を提案した。ただ条約を延長するというプーチン大統領の反応は検討に値しない」と指摘しました。その上で、「軍拡競争が続く前にロシアが自身の立場を見直すことを期待している」として、逆に、アメリカ側の提案を受け入れるよう求めています。


2020.8.25-産経新聞 THE SANKEI NEWS-https://www.sankei.com/world/news/200825/wor2008250040-n1.html
米副長官、ベラルーシへの露介入を牽制 露外相らと協議

  【モスクワ=小野田雄一】ルカシェンコ大統領の6選が発表された大統領選への抗議デモで混乱するベラルーシをめぐり、ビーガン米国務副長官は25日、モスクワを訪れ、ロシアのラブロフ外相らと会談した。在モスクワ米国大使館によると、ビーガン氏は会談で「ベラルーシの主権と、国民の自己決定権への支持」を表明し、ロシアの介入を牽制(けんせい)した。
  ビーガン氏は、毒物を使用されて重体に陥った疑いが出ているロシア反体制派指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏の状況に懸念も示したという。ナワリヌイ氏はドイツに搬送され、治療を受けている。


2020.6.24-Yahoo!!Japanニュース(時事通信)-https://news.yahoo.co.jp/articles/b581c6eb80966b1c406b92d2eeb5e7f76c615ef2
新START、1カ月後に再協議 米代表「あらゆる核兵器対象」

  【ワシントン時事】ビリングスリー米大統領特使(軍縮担当)は23日、新戦略兵器削減条約(新START)延長などをめぐる米ロの核軍縮交渉について、7月下旬か8月上旬に第2回の高官級協議を開催すると明らかにした。
  ビリングスリー氏は第1回協議が開かれたウィーンで記者団に「新たな軍縮協定は戦略核兵器だけでなく、あらゆる核兵器を対象にしなければならない」と強調。中国についても参加を呼び掛け続けると語った。 


2020.1.11-NHK NEWS WEB-https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200111/k10012242191000.html
アラビア海で米駆逐艦にロシア艦艇が異常接近

中東情勢をめぐる緊張が続く中、アメリカ軍はアラビア海北部に展開していた駆逐艦にロシア海軍の艦艇が異常接近したことを明らかにし、ロシアを強く非難しました。ロシア海軍は先月末にイランと合同軍事演習を行うなど、イランへの圧力を強めるアメリカへのけん制を強めています。
  中東地域を管轄するアメリカ中央軍は10日、声明を発表し、9日にアラビア海の北部に展開していた駆逐艦「ファラガット」にロシア海軍の艦艇が異常接近したことを明らかにしました。
  海軍の当局者によりますとロシア側は「ファラガット」が進路を変更するよう信号を送ったあとも進路を変えず、およそ54メートルの距離にまで接近したということで、声明で中央軍は「攻撃的な接近で衝突の危険を高める」としてロシアを強く非難しました。
  アラビア海の北部にはイランの脅威に対応するため原子力空母「ハリー・トルーマン」が派遣されており、「ファラガット」も空母に随行する空母打撃群の一隻として現場海域に展開していました。
  イランと良好な関係にあるロシアは先月末に、イランと中国の海軍とオマーン湾などで合同軍事演習を行うなど、イランへの圧力を強めるアメリカへのけん制を強めています。
ロシア国防省「ルール違反はアメリカ」
これについてロシア国防省は10日声明を発表し、「ロシア軍の艦船が進もうとする航路をアメリカ軍の駆逐艦がさえぎった。国際ルールに違反しているのはアメリカのほうだ」と反論しました。








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