
太陽光発電の余剰電力を電力会社が現在の2倍で買い取る制度は、太陽光発電の普及を加速させる一方で、太陽電池などの関連産業を支援する狙いがある。20年の温室効果ガス排出量を90年比25%削減する目標を掲げる民主党は、2年以内に買い取り対象を太陽光以外の自然エネルギー全体に拡大する方針だ。ただ、買い取り対象を増やせば電気料金への転嫁も増えるため、温暖化対策と国民負担のバランスなど課題もある。
日本は当初、太陽光先進国だったが、05年、太陽光発電の全量買い取り制度を実施したドイツに「累積導入量世界一」の座を明け渡した。日本政府が住宅用太陽光発電に対する国の補助を打ち切り、設置が伸び悩んだためだ。
世界の太陽電池メーカーなどでつくる欧州太陽光発電産業協会によると、08年の日本の太陽光の発電年間導入量はスペインやドイツ、韓国などを下回る6位に低迷。世界一奪回と地球温暖化対策の両立に向け、政府は今年1月に補助制度を復活させ、2月に余剰電力の買い取り制度導入を決めた。
補助制度の窓口の太陽光発電普及拡大センターによると、4月に3000件程度だった補助申請が10月には約1万4000件に急増した。4~6月の太陽電池国内出荷も前年同期比82・5%増(太陽光発電協会調べ)と過去最高を記録。「買い取り制度の導入に向け、関心は膨らんでいる」とみられる。
民主党は太陽光の余剰電力だけを買い取る自公政権の制度を「不十分」と批判してきた。直嶋正行経済産業相は11月中に、風力、地熱などすべての再生可能エネルギーの全量買い取り制度を検討するプロジェクトチームを設置、2年後の導入に向け制度設計を急ぐ。
ただ、太陽光の余剰分だけでも1世帯当たり月最大100円の電気料金値上げが見込まれる。買い取り対象を再生可能エネルギー全量に拡大すれば「負担は数倍になる」(経産省幹部)可能性もある。集合住宅など発電設備の設置が難しい家庭などに電気料金の負担の理解を得られるかが課題だ。
直嶋経産相は「全量買い取りは温暖化対策や環境産業育成の観点から重要だ。有識者をまじえて精力的に検討したい」と強調する。だが、天候で発電量が変わる自然エネルギーを送電線につなぐ際の技術的問題など、乗り越えるべき課題も残されている。【柳原美砂子】 -毎日jp-
【10月12日】 風車5千基…米で風力発電ラッシュ 地球温暖化対策では「後進国」だった米国で、再生可能エネルギーの導入が爆発的に広がっている。-続きを読む-YOMIURI ONLINE-37
風力発電設備の増設が続くウインドファーム(読売チャーターヘリから)=小西太郎撮影
オバマ大統領が温暖化対策を経済政策の柱と位置づけたのを機に、官民のマネーが流入、風力発電施設は建設ラッシュの様相だ。だが、危機感を持つ石炭業界などは「温暖化対策は米経済を殺す」と反対運動に乗り出した。米国は「新エネ大国」と「化石燃料の消費大国」というふたつの顔の間で、苦悩を深めている。
ロサンゼルスからヘリコプターで北に180キロ・メートル。赤茶けたモハベ砂漠の山肌に、巨大な白い固まりがうごめいているのが見えてきた。近づくと約5000基もの風力タービンの先で、3枚の羽根が悠然と回っていた。大きなタービンは高さ100メートルもある。ここは電力会社などが風力発電の実験を行う、全米でも最大規模の「ウインドファーム(風力発電基地)」だ。
米国の風力発電能力は、2008年にドイツを抜いて世界一となった。発電量全体の1%強にすぎないが、オバマ大統領は、30年までにこれを20%に高める方針を打ち出した。ロサンゼルスのビヤライゴーサ市長は、「30年までに1990年比で35%の温室効果ガス削減を目指す」と独自の野心的目標を掲げ、新エネ導入を後押しする。有望な起業家に投資するベンチャーキャピタルも、環境投資を急増させている。 単に施設を増やすだけでなく、新エネを安定電源とする戦略も始動した。次世代送電線網「スマートグリッド」計画だ。 風力や太陽光発電の問題点は、火力や原子力と違って天候次第で突然、出力が落ちること。現状では、新エネを全体の2割も電力網に流し込むのは不可能だ。そこで、時間別課金でピーク需要を減らしたり、蓄電池で不足分を補ったりするのがスマートグリッド。消費者がパソコンで自宅の電力消費を管理するなど応用範囲は広く、いわば「電力版インターネット」。情報検索大手グーグルも参入を狙う。日本の関係者は、「米国は大統領が旗を振り、官民で壮大な実験を始めた。流れを見極めてから参入しても手遅れ」と危機感を募らせる。
だが、米国が、国を挙げて温暖化対策に
【7月26日】 余った電力2倍で買い取り、今冬にも新制度 経済産業省は23日、太陽光発電の普及を促進するため、家庭などの太陽光発電で余った電力を、電力会社に現在の2倍の価格で買い取らせる新制度を今冬にも導入すると発表した。
電力会社は買い取りコストを、一般家庭や企業などすべての電気契約者の電気料金に転嫁する。上乗せ額は、転嫁が始まる来年4月からの1年間は少額だが、2011年度は標準的な家庭で平均月額約30円、16年度以降は最大月100円程度になる見込みだ。
新制度では、電力会社の買い取り価格は、住宅が現在の1キロ・ワット時あたり24円から48円に引き上げられる。家庭用燃料電池などの省エネ発電機を併設している家庭の買い取り額は、1キロ・ワット時あたり39円とする。工場など住宅以外の施設についても、現在の十数円を24円とする。低所得世帯や太陽光発電を設置していない家庭、零細企業などから不満が出る可能性もある。-YOMIURI ONLINE-37
【7月23日】 「太陽光発電」買い取り費、全世帯に料金上乗せ
家庭などの太陽光発電で余った電力を電力会社に現在の2倍の価格で買い取らせる新制度の導入に伴い、電力会社が買い取りコストを一般家庭の電気料金に転嫁する仕組みの詳細が23日、明らかになった。-続きを読む-YOMIURI ONLINE-37
来年4月以降、低所得者も含めた全世帯から徴収する。上乗せ額は来年4月からの1年間は未定で、2011年度は標準的な家庭で平均月額約30円、16年度以降は最大月100円程度となる見込みだ。経済産業省が23日午後、買い取り制度に関する審議会の小委員会で公表した。
新制度は7月に国会で成立したエネルギー供給構造高度化法で定められた。電力会社は現在、太陽光発電で余った電力を1キロ・ワット時あたり24円程度で自主的に買い取っているが、新制度では買い取りが義務付けられ、価格も同48円に引き上げられる。今年中に適用し、太陽光発電の普及を後押しして温室効果ガスの排出量を減らす狙いだ。
一方、買い取り価格引き上げで生じる電力会社のコストは、電気料金への転嫁が認められた。電力会社がコスト増に耐えきれないためだ。コストは受益者が負担するという公共料金の考え方を根拠としており、各世帯の電力の使用量に応じて電気料金に上乗せする仕組みとする。
所得の低い家庭や太陽光発電設備を設置しない家庭から不満が出る可能性もあり、上乗せ方法が焦点となっていたが、経産省は温暖化対策は国民全体で取り組むべきだとの考えから、全世帯への上乗せを決めた。
経産省は国内の太陽光発電を20年に05年比で20倍の2800万キロ・ワットまで増やすことを目指しており、これをもとに電気料金への上乗せ額をはじいた。実際の上乗せ額は、各電力会社が買い取り量に応じて独自に決める。経産省が想定した標準家庭の額を上回るケースも出るとみられる。(2009年7月23日14時51分 読売新聞)
【7月7日】 太陽光発電、売り込み強化…各メーカー
施工者向け研修充実、商業施設にも販売店
太陽光発電システムを設置する一般家庭が増えることを見越して、メーカー各社が販路の拡大を急いでいる。太陽光発電を設置する工務店向けに正しい設置方法を教える実習を強化したり、これまではなじみが薄かったショッピングセンターで販売したりするメーカーも出てきた。
囲い込み
三菱電機は7日から、京都府長岡京市の工場敷地内で、工務店など太陽光発電を取り付ける業者向けの研修を始める。研修施設は、岐阜県、埼玉県に続き全国で3か所目だ。
太陽光発電は、これまで需要が多くなかったため、工務店など施工業者も限られていた。しかし、200万~300万円程度の費用がかかる太陽光発電が政府の補助で1割程度安く設置できるようになったことなどから需要増が見込まれている。このため、三菱電機は1回最大20人の定員で行う模擬屋根を利用した実習などの受講者数を2009年度に前年の5倍の約5000人に増やす。三菱電機は、住宅の新築や改築が太陽光発電を売り込む重要な商機になると考えており、製品の取り付けに精通した工務店を増やし、販売増につなげたい考えだ。
京セラも、現在65店のフランチャイズチェーン(FC)方式の販売代理店を12年3月末までに200店まで増やす。京セラによると、FC加盟を希望する工務店や電気工事店などからの問い合わせが今年1月以降、急増していることに対応する。
量産で手頃に?
さらに、京セラは、今秋から、イオンの運営するショッピングセンターに、販売店2店を出店する予定だ。従来、太陽光発電は訪問販売などが主流だったが、一般の消費者が集まりやすい商業施設にも販路を広げたい考えだ。
調査会社の富士経済は、国内の太陽光発電に使われる太陽電池の市場規模は、政府補助や、量産効果による低価格化で2017年度に、08年度(1761億円)の4倍近い6448億円になると予測している。(2009年7月7日 読売新聞)
【6月28日】 宇宙で太陽光発電、送電技術を年内から実験 政府 宇宙空間で太陽光エネルギーを利用して発電し、その電力を地球で使ううえで必要となる技術の開発が動き出す。政府は年内に電力を電波に変換したうえで、長い距離を電送する実験に着手する。実験に参加する企業を公募し、来月にも選定する計画。宇宙太陽光発電は昼夜や天候に関係なく常に発電が可能なため、政府は新しいエネルギー源として2030年の商用化を目指している。
経済産業省と文部科学省所管の独立行政法人、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が中心となって取り組むのは、宇宙空間で発電した電力を地球に送る技術の開発。具体的には電力を電波の一種であるマイクロ波に変えたうえで、一定の距離を飛ばし、それを受信して再び電力に変換するというもの。実験には電機や重電などの企業の参加を想定している-NIKKEI NET-37
【2月25日】 家庭の太陽光発電を買い取り 経産省、新制度導入へ 経済産業省は二十四日、住宅などの太陽光発電装置で発電した電気を電力会社が約十年間、一定価格で買い取る新制度を導入すると発表した。当面、買い取り単価を現在の倍額とし、コスト負担は広く消費者に求める。 装置設置費の回収を容易にして普及を加速させる。ドイツでは、高値での買い取りが普及促進につながったとされており、同様の制度導入で国内装置のコスト競争力強化と二酸化炭素排出削減効果を狙う。
新制度では、電力会社の買い取りを義務化。住宅や学校などの施設で発電した余剰分を買い取り対象とする。単価は現在、電力各社が自主的に買い取っている価格の倍相当となる一キロワット時あたり五十円弱に設定する。-北海道新聞-37
【2月24日】 家庭の太陽光発電、現行の買い取り料金を2倍に 経産省が制度創設 経済産業省は24日、太陽光発電の普及拡大を進めるため、家庭で発電した電気を電力会社に買い取らせる制度を創設、平成22年度までに始めると発表した。 これまで電力会社がサービス扱いで買い取りにあたってきたが、これを義務化したうえで価格も2倍程度に引き上げる。電力会社としてはコスト増になって電気料金に転嫁されるが、値上げ幅は標準家庭で月額数十円程度に抑えられる制度に仕立てる方針だ。-産経ニュース-37
【1月17日】 グリーン.ニューディール オバマ米次期大統領は16日、総額8250億ドル(約73兆5000億円)の環境分野への集中投資を目指すと発表。さらに同次期大統領はこのグリーン.ニューディールについて「日本」「ドイツ」「スペイン」などの国を見習うべきだと演説した。-37
