クリミヤ半島問題-1


2024.03.05-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20240305-J7J5NS6RHJNWJMMLVUCA2YHJYM/
ウクライナ、露哨戒艦を撃破と発表 水上ドローン攻撃で、クリミア半島付近

  ウクライナ国防省情報総局は5日、ロシアの実効支配下にある南部クリミア半島東側のケルチ海峡付近で、露黒海艦隊の哨戒艦「セルゲイ・コトフ」を水上ドローン(無人艇)「マグラV5」を使った攻撃により撃破したと発表した。交流サイト(SNS)上には、セルゲイ・コトフとみられる艦艇に水上ドローンが体当たりし、爆発を起こす様子を撮影したとする動画も投稿された。

  発表によると、攻撃は4日から5日にかけた夜間に、情報総局とウクライナ海軍の共同作戦として実施した。「セルゲイ・コトフの建造費は約6500万ドル(約98億円)だ」という。
  ロシアの全面侵攻後、海軍力で劣るウクライナはマグラV5の開発・製造に着手。これまでに揚陸艦や哨戒艦など露軍の複数の艦艇を撃沈した。先月1日と14日にも、露軍のミサイル艇「イワノベツ」と大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」をマグラV5でそれぞれ撃沈したと報告した。
  ウクライナは現時点で、ミサイル攻撃による撃破なども含め、全面侵攻前に70隻超で編成されていた露黒海艦隊の艦艇の3分の1に当たる30隻弱を無力化したとしている。


2023.10.05-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20231005-NIBEPCSGVZLJ5JXZ6VP2K7EPFY/
ウクライナ特殊部隊クリミア上陸 露側「1人拘束」と主張

  ウクライナ国防省情報総局は4日、同国の特殊部隊がロシアの実効支配下にあるウクライナ南部クリミア半島に上陸し、露軍部隊を攻撃したと交流サイト(SNS)で発表した。同情報総局はまた、7~8隻の小型ボートが岸に近づき、ボートから降りた複数の兵士が上陸してウクライナ国旗を掲げる様子を撮影したとする動画も公開。「クリミアはわれわれのものだ」と表明した。

  一方、露国防省は4日、クリミア西部タルハヌート岬方面に小型ボートなどで上陸を試みたウクライナ軍部隊を撃退したと主張した。タス通信によると、露連邦保安局(FSB)は同日、上陸を試みたウクライナ兵士1人を拘束したと発表。兵士が尋問に「クリミアで国旗を掲げる写真と動画を撮影するのが目的だった」と述べたとした。
  ウクライナ国防省情報総局はこれに先立つ8月下旬にもクリミアへの上陸作戦を行ったと発表していた。クリミアの露軍拠点へのミサイル攻撃などを強化しているウクライナ軍は、クリミアへの上陸能力を示し、露軍の攪乱(かくらん)や戦力分散を狙っているとの見方が出ている。
  一方、タス通信は10月4日、情報筋の話として、9月のウクライナ軍のミサイル攻撃で損傷した露大型揚陸艦「ミンスク」の修理に際し、2014年のクリミア併合時に押収したウクライナ海軍の軍艦の部品を流用することが検討されていると報じた。ロシア側がミンスクの損傷を認めるのは初めてとみられる。
  露国防省は今年9月13日、クリミアの船舶修理工場がミサイル攻撃を受け、修理中の艦艇2隻が損傷したと発表。露国内外からはミンスクが損傷したとの観測が出ていたが、ロシア側はこれまで損傷した艦艇名に言及していなかった。


2023.08.19-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20230819-4OC4IZH5K5NC5MAR6XC7OM2YEM/
ウクライナ保安局長官、クリミア橋爆破への関与表明

  ロシア本土とウクライナ南部クリミア半島をつなぐクリミア橋が崩落した昨年10月の爆破について、ウクライナ保安局(SBU)のマリュク長官は、自身が作戦に関与したと表明した。ウクライナが明確に実行を認めるのは初めてとみられる。同国メディアが19日にインタビューを報じた。

  マリュク氏によると、建築用資材に包まれた21トンの爆発物を大型トラックに運ばせ、クリミア橋を走行中に爆発させたという。爆発は2つの橋脚のほぼ中間地点で起き、片側車線が崩落。作戦を知らなかった大型トラックの運転手や乗用車のロシア人夫婦ら少なくとも3人が死亡した。
  ロシア当局はウクライナのブダノフ国防省情報総局長が主導したと断定したが、マリュク氏はこれを否定。自身と部下2人が関与したと明らかにした。民間人の犠牲については言及しなかった。(共同)


2023.05.01-産経新聞(KYODO)-https://www.sankei.com/article/20230501-NOLAHROYMFO6PDYMKA6FZGBAH4/
石油施設火災は大規模反転攻勢の一環 ウクライナ、攻撃認める

  石油備蓄施設の火災は無人機(ドローン)による攻撃で、ウクライナ軍が計画する大規模な反転攻勢の「準備の一環」だと述べた。ロシア紙コメルサント電子版などがウクライナメディアを引用して報じた。

  ウクライナ側が攻撃したことを事実上認めた形。「ロシア軍は浮足立ち、家族を半島外に移動させている」とも発言しており、5月中とも指摘される大規模反攻の準備が進んでいることを示してロシア側の動揺を狙ったとみられる。
  クリミアは2014年にロシアが一方的に併合した。4月29日、ロシア黒海艦隊が司令部を置くセバストポリの海岸付近で石油施設が炎上。ラズボジャエフ市長は無人機攻撃だと表明した。
  けが人は出なかったが、ウクライナ軍当局者は同艦隊用の計4万トン超の容量を持つ10以上の石油タンクが破壊されたと述べた。関与については明言していなかった。(共同)


2023.04.30-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230430-FTKZF3X53BMNPKEGXK4OJTACH4/
クリミアの燃料タンクで火災 ウクライナ「神罰だ」

  ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島港湾都市セバストポリのラズボジャエフ首長は4月29日、市内の燃料タンクで大規模火災が起きたと交流サイト(SNS)で発表した。同氏は、火災で1千平方メートル以上が延焼したが、死傷者はないと指摘。「火災の原因はドローン攻撃だとみられる」と主張した。
  セバストポリは、ウクライナへのミサイル攻撃を続ける露黒海艦隊の本拠地

  この火災について、ウクライナ国防省情報総局のユソフ報道官は29日、同国中部チェルカスイ州ウマニの集合住宅にミサイル攻撃を行ったロシアに対する「神罰」だとし、報復攻撃だったことを示唆した。ユソフ氏はまた、「火災により露黒海艦隊用の燃料4万トンが失われた」との見方を示した。ウクライナメディアが伝えた。28日のウマニへのミサイル攻撃では、子供6人を含む民間人23人の死亡が確認され、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアを非難していた。
  クリミアでは昨年8月、露軍施設で相次いで爆発が発生。同年10月にも露本土とクリミアを結ぶ橋で爆発が起きた。一連の爆発を巡り、ウクライナ側は関与を明言していないものの、ウクライナ南部に展開する露軍の補給路となっているクリミアを攻撃することで、将来的な反攻を有利に進めるためのウクライナ軍の作戦だとの見方が強い。
  一方、ゼレンスキー氏は29日、複数の欧州メディアのインタビューに応じ、「われわれは確実にクリミアを解放する」と強調。東・南部の被占領地域に加え、クリミアも奪還する意思を改めて示した。
  前線の戦況を巡り、ウクライナ軍参謀本部は29日、最激戦地の東部ドネツク州バフムトやアブデエフカ、リマン方面などで激戦が続いていると発表した。



2022.08.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220820-6WBWEQ2ZMRJZTJIAQ3SZYK2SKA/
露黒海艦隊本部で爆発 ウクライナ側の攻撃か

  ロシアが2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島南端セバストポリの露黒海艦隊本部の施設で20日、爆発が起きた。タス通信によると、ロシア側は「撃墜したドローン(無人機)が施設の屋根に衝突した」と主張。ウクライナメディアは、施設から黒煙が立ち上る映像を伝えた。

  クリミアの露軍拠点では8月に入ってから爆発が相次いでおり、ウクライナ側の攻撃によるものだとされる。ウクライナ側は攻撃を公式には認めていないが、露軍の兵站(へいたん)を担っている後背地に打撃を与えることで、クリミアに隣接する南部ヘルソン州などの奪還作戦を有利に運ぶ思惑だとみられている。
  一方、東部の戦況を巡り、ロシア側は20日までに、全域の掌握を目指すドネツク州の要衝バフムト方面で集落2カ所を制圧したと主張した。ただ、露軍がクラマトルスクなど同州の中心都市を制圧できるめどは立っていない。

  英国防省も20日、ドネツク州での露軍の掌握地域は過去1週間でほとんど拡大していないと指摘。「ロシアは現在、局所的な攻撃しかできない。来週も状況が大きく変わることはない」との見通しを示した。


2022.08.18-Yahoo!Japanニュース(産経新聞)-https://news.yahoo.co.jp/articles/e18f852ffec54863bd337b8f6d23ffbdeffbeff7
露、クリミアから航空機退避か 黒海艦隊司令官解任も

  ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ国防省情報総局は17日、2014年にロシアが併合した南部クリミア半島から少なくとも露軍航空機24機とヘリコプター14機が露本土に移動したと発表した。クリミアの露軍拠点で爆発が相次いでいることを受け、ロシアが航空戦力を退避させた可能性がある。

  一方、国営ロシア通信は17日、情報筋の話として、クリミアに本部を置く露黒海艦隊の新司令官にソコロフ副提督が就任したと報じた。
  これまで司令官だったオシポフ提督は旗艦「モスクワ」の沈没などを受け、解任されたとみられる。露メディアによると、司令官の交代について露国防省は否定も肯定もしていない。 また、ウクライナメディアは17日、併合後にロシアが設置した「クリミア共和国」のアクショーノフ首長が同日にクリミアを離れたとの情報があると伝えた。行き先は不明という。
  爆発が続く中、ロシアが同氏を避難させた可能性がある。 クリミアでは今月9日以降、露軍の弾薬庫や軍用飛行場などで複数回の爆発が発生。露軍は8機以上の航空機を喪失したとされる。ウクライナ側は爆発への関与を公式には認めていないが、米シンクタンク「戦争研究所」は、ウクライナ側による攻撃の可能性が高いと分析している。
  東部ハリコフ州では17、18日に宿泊施設などが露軍の砲撃を受け、同州のシネグボフ知事によると、子供を含む計12人が死亡した。露国防省は18日、外国人戦闘員の拠点への攻撃だと主張した。


2022.08.17-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20220817-RXJOZQ7XIFJFXMXJMGVAGMNQL4/
クリミア、新たな「戦場」に 爆発続く 露軍報復も

  2014年にロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島今月、爆発が相次いでいる。爆発はウクライナ側の攻撃によるものとの見方が強く、クリミアが新たな「戦場」になりつつあるクリミアは軍事的要衝である上、プーチン露大統領にとって自身の政治的「功績」を示す象徴でもあり、露軍が報復攻撃を激化させる可能性がある。

  クリミアでの最初の爆発は今月9日に西部の露空軍基地で発生。露国防省は事故だと説明した。16日には北部ジャンコイの露弾薬庫でも発生し、露国防省は「ウクライナ側の破壊工作だ」と主張した。同日には中部の軍用飛行場でも爆発が起きたと伝えられた。

  ウクライナ側は攻撃を公表していないが、同国のポドリャク大統領府長官顧問は爆発へのウクライナ側の関与を示唆。同氏は16日、英メディアに「今後2、3カ月は同種の攻撃が続く可能性がある」とも述べた。ゼレンスキー大統領も同日、クリミアなどの住民に「露軍の弾薬庫や司令部に近づかないように」と呼び掛けた

  米シンクタンク「戦争研究所」は16日付リポートで「ジャンコイはウクライナ南部への露軍の兵力や装備の輸送拠点となっていた」と指摘。爆発はウクライナ軍が進めるヘルソン州など南部の奪還作戦の一環である可能性が高いとした。英国防省も17日、「露軍司令部は、後方基地としてきたクリミアの情勢悪化に懸念を強めるだろう」と分析した。
  ウクライナはクリミアへの攻撃で露軍の兵站に打撃を与えつつ、ロシアの注意をクリミア防衛に向けさせ、露軍の前線兵力を分散させる戦略とみられる。
  クリミアは14年のウクライナ政変を機にロシアが併合。併合は露国民の愛国心を高揚させ、プーチン氏の支持率を9割近くに跳ね上げた。南端のセバストポリには露黒海艦隊の本部が置かれている。







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