JXSA-宇宙問題-1


2023.11.29-読売新聞-https://www.yomiuri.co.jp/politics/20231128-OYT1T50242/
JAXAにサイバー攻撃か、宇宙開発の「機微」閲覧の恐れ…警察から連絡受けるまで気づかず

  宇宙航空研究開発機構( JAXA )今年夏頃、サイバー攻撃を受けていたことが複数の関係者への取材でわかった。組織内のネットワークを一元管理する中枢サーバーが不正アクセスされ、日本の宇宙開発に関する機微な情報を自由に閲覧できた恐れがある。JAXAは政府や警察と連携し、全容解明を急いでいる

  関係者によると、攻撃を受けたのは「アクティブ・ディレクトリ(AD)」と呼ばれる中枢サーバーだ。組織内の主要なネットワークにつながっており、職員のID・パスワードや閲覧権限などの情報も管理している。警察当局が今年秋に不正アクセスを感知し、JAXA側に通報した。
  侵入を許した時期は夏頃だったとみられているが、JAXAは警察から連絡を受けるまで不正アクセスに気づいていなかった連絡を受けて、所管省庁の文部科学省に報告し、本格的な調査が始まった。
  現段階では大規模な情報流出などは確認されていないというが、「ADサーバーに侵入された以上、大半の情報が見られる状態だった恐れが強い。非常に深刻な事態だ」(関係者)と受け止められている。JAXAは実態解明とともに、ネットワークの 脆弱ぜいじゃく 性の点検を急ぐ方針だ。
  2003年発足のJAXAは、日本の宇宙開発の中核を担う国立研究開発法人だ。ロケット打ち上げや有人宇宙開発、小惑星探査などを幅広く手がけ、近年は人工衛星や宇宙ゴミの監視など安全保障分野で防衛省との連携も進めている
  16~17年に日本の防衛関連企業が大規模サイバー攻撃を受けた際、JAXAも標的の一つとなった。警視庁は21年4月、中国軍の指示を受けたハッカー集団が攻撃元だったと判断し、関与した疑いのある中国在住の中国共産党員の男を、私電磁的記録不正作出・同供用容疑で東京地検に書類送検した(同年10月に不起訴)。今回の攻撃元は明らかになっていないが、JAXAが持つ機微な情報が狙いだった可能性がある。
  政府は今国会で、国内の宇宙産業テコ入れに向けてJAXAに1兆円規模の基金を設置する法案を提出し、早期成立を目指している。存在感を高めるJAXAにとって、サイバーセキュリティーの強化が急務となっている


2023.09.07-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230907-4HA6SIHF4ZJ3RKQ5EBD74HYU7Q/
宇宙観測衛星クリズム軌道投入に成功 「H2A」47号機打ち上げ

  日本初の月面着陸を目指す小型実証機「スリム(SLIM)」などを搭載した日本の主力大型ロケット「H2A」47号機が7日午前8時42分、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げられた。同57分頃、X線で宇宙を観測する衛星「クリズム(XRISM)」は予定の軌道に投入に成功した。


2023.08.27-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230827-O7VAEW7D3ZIWFBTKZ226KQBSME/
H2Aロケット47号機 発射地点に移動 28日午前打ち上げへ

  日本初の月面着陸を目指す小型実証機「スリム(SLIM)」などを搭載し、28日午前に打ち上げられる予定の国産大型ロケット「H2A」47号機が27日夕、格納されていた種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)の大型ロケット整備組立棟から発射地点に移動し、打ち上げに向けた最終段階の作業に入った。

  国産ロケットの打ち上げは、次世代大型ロケット「H3」初号機が今年3月に失敗して以来、初めて。H2Aは、H3の失敗に関連したとみられる部品を共通で使用していたため、47号機では対策を講じたが、無事に打ち上げることができるか注目が高まっている。
  47号機は、27日午後6時30分、整備組立棟から移動発射台でゆっくりと移動を始め、同7時に約480メートル離れた発射地点に到着。その後は配管の接続や燃料の充塡、電気系統のチェックなど、打ち上げに向けた詰めの作業を開始した。
  打ち上げを担当する三菱重工業の担当者は「H3の打ち上げ失敗後、初めての打ち上げなので緊張感はあるが、準備は尽くした。H2Aの信頼性の高さを証明したい」と語った。
  H2Aは、これまでに打ち上げられた46機中、45機が成功。打ち上げ成功率97・8%と、非常に高い信頼性を誇る。47号機は、28日午前9時26分に打ち上げられ、約14分後にX線で宇宙を観測する衛星「クリズム(XRISM)」を分離し同約47分に実証機スリムを月への軌道に投入する。スリムは4~6カ月後、月面に着陸する計画だ。


2023.08.20-産経新聞-https://www.sankei.com/article/20230820-6WSKTKKIFVOLTG2U4LHJLREVGE/
串本ロケット打ち上げ延期 スペースワン「発射時期は明言できない」

  宇宙事業会社スペースワン(東京)の遠藤守取締役は20日、夏ごろとしていたロケットの打ち上げ時期を延期すると明らかにした。「発射時期は明言できない」とした。

  和歌山県串本町で開かれた県主催の宇宙関連シンポジウムで明らかにした。終了後、報道各社に「ロケットの部品全体をつなぎ合わせて確認している段階。さらに細かな調整が続く」と話した。
  ロケットは日本初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」(串本町)から打ち上げ予定。延期は4回目


2023.07.14-日刊スポーツ(KYODO)-https://www.nikkansports.com/general/news/202307140000808.html
小型ロケット「イプシロンS」試験中に爆発「ボン」大きな音、圧力容器が壊れた可能性

  宇宙航空研究開発機構(JAXA)14日午前、開発中の小型固体燃料ロケット「イプシロンS」の2段目エンジンの燃焼試験を秋田県の能代ロケット実験場で実施。開始直後に爆発が起きた。JAXAの井元隆行プロジェクトマネジャーは午後、エンジンを覆うモーターケース(圧力容器)が壊れた可能性があると報道陣に説明した。
  日本のロケットは昨年10月にイプシロン6号機、今年3月には新型H3ロケットの1号機が衛星打ち上げに失敗している。ミス続きで信頼をさらに損ないかねない

  午前9時ごろの試験開始から間もなく、「ボン」という大きな音とともに爆発した。見守る報道陣らの前で実験棟から白煙と黒煙が広がる。しばらくして消防車が放水を始めたが、建屋は屋根と外壁が吹き飛び、内側がむき出しになった。
  秋田県警と地元消防によると、けが人は確認されていない。延焼した実験場の建屋は午前11時ごろ鎮火した。井元氏は、爆発で壊れた真空燃焼試験棟を修復して実験をやり直す考えを示した。
  井元氏によると、容器の内部には大気圧の70倍近い7メガパスカル弱の圧力がかかっている。試験で異常な燃焼が起き、本来は耐えられるはずなのに破壊が起きた可能性がある。
  データを見直したところ、午前9時ごろの実験開始から57秒後に一瞬、圧力がゼロになった。井元氏は「恐らく異常が起きて圧力が下がったのではないかと思う」と指摘した。実験に用いたエンジンは全長3・2メートル、直径2・5メートル。従来のイプシロンロケットの2段目エンジンより約3トン多い約18トンの燃料を積んでいる。圧力容器が壊れた原因などを特定するため、JAXAは秋田県警や地元消防と協力して現場を調べる。(共同)







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